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ブリッジの素材にはどのようなものがありますか?セラミックもある?
2023年09月15日
何かしらの理由で失った場合、歯の本数が1〜2本であればブリッジはメリットが大きく、ブリッジ治療を検討する方も多いと思います。
メリットの多いブリッジ治療ですが、ブリッジ治療にも種類があることはご存知でしょうか。
失った歯の場所や治療の予算などで、選べるブリッジの素材が違ってきます。
今回はブリッジの素材にどのようなものがあるか、審美性に優れたセラミックを使うことができるのかについてお話していきます。
ブリッジ治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ブリッジの種類は大きく分けて二つ
ブリッジの種類は大きく分けて保険適用と自費診療の二つに分かれます。
どちらを選択するかによって、材質や治療方法、費用などが違ってきます。
保険適用
保険が適用の治療の場合、前歯と奥歯で使用できる素材が異なります。
【前歯】
硬質レジン前装冠と呼ばれる、金属のフレームに医療用の白いプラスチック(レジン)を貼り付けたものです。
奥歯に使用する場合は保険が適用されませんので、注意が必要です。
【奥歯】
金銀パラジウムブリッジはいわゆる銀歯と呼ばれるものです。
強度があり、しっかりと噛む必要のある奥歯に適しています。
自費診療
自費診療のものはセラミック、メタルボンド、ジルコニアなどの種類があります。
強度はやや劣るものの、見た目が天然の歯に近く、違和感がないため、前歯など目立つ部分のブリッジはこちらを選択する方が多いようです。
ブリッジ治療に使われる素材
ブリッジに使用される素材を詳しく解説していきます。
オールセラミック
オールセラミックは、全てセラミックのブリッジです。
白さや透明感が自然で、天然の歯に近い見た目と使用感を得ることができ、前歯など目立つ所に使用しても違和感がありません。
金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも使用できます。
また、金属が溶けだすことによる歯ぐきの黒ずみも心配ありません。
前歯は顔の印象に大きく関わってきますし、歯にコンプレックスがあると、気持ち的にも影響がでてきます。
前歯などの目立つ場所はオールセラミックで治療することで、仕上がりに満足できるだけではなく、コンプレックスからも解消されるのではないでしょうか。
ハイブリッドセラミック
レジン(医療用プラスチック)をベースに、セラミックを混ぜたものです。
レジンのみと比べると、セラミックを混ぜることで強度と耐久性が増します。
また、柔軟性があるため、比較的割れにくい特徴があり、奥歯など強い力がかかる部分にも使用できます。
プラスチックの特性で吸水性がありますので、プラークがつきやすく、変色がおこることがあります。
メタルボンド
金属のフレームにセラミックを焼き付けたものです。
土台に金属を使用していますので、強度があり、割れたり欠けたりなどのトラブルを防ぐことができます。
外側にセラミックを焼き付けてあるため銀歯より自然な見た目ですが、内側に金属を使用しているため透明度に欠け、前歯など目立つ部分の使用には注意が必要です。
また、金属を使用しているので、金属アレルギーの方は使用できません。
フルジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるセラミックの一種です。
フルジルコニアはジルコニアだけを使った人工歯になります。
一番の特徴は、金属と同じくらいの強度があることです。
同じくらいの強度がありながら、軽さは三分の一程度になりますので、歯にかかる負担が少なくて済みます。
変色の心配がなく、着色がしにくい素材です。
ジルコニアボンド
メタルボンドの内側に使用されている金属のかわりに、ジルコニアを土台にし、セラミックを焼き付けたものです。
ジルコニア単体では白さが限定されてしまうので、天然の歯と同じような色を再現するのは限界がありますが、表面にセラミックが焼き付けてありますので、天然の歯に近い色合いが再現可能です。
ジルコニアの強度と、セラミックの審美性、両方の良いところがそろっています。
硬質レジン
硬質レジンは、金属でできたブリッジの表面にレジンを焼き付けてコーティングしたもので、噛む面と裏側は金属のままです。
レジンはプラークがつきやすいため、丁寧な歯みがきが必要になりますが、丁寧にみがいていても、経年による変色は避けられません。
また、金属が溶けだしてくることにより、歯ぐきが黒ずんできたり、金属アレルギーを発症したりする可能性があります。
ゴールドブリッジ
いわゆる金歯で、その名の通り、金を使用したブリッジになります。
強度が高く、割れたり欠けたりする心配がありません。
また、「展延性」という性質を持ち、柔軟に変形するため、歯にピッタリとフィットし慣れるまでの違和感が軽減されます。
見た目が気にならなければ、強度や寿命を重視する方には最も適している素材です。
金銀パラジウムブリッジ
いわゆる銀歯と呼ばれるものです。
保険適用で治療をしたい時は、ほとんどがこの銀歯のブリッジになります。
強度があり、しっかりと噛むことができるため、主に奥歯の治療に使用されます。
保険適用になるため、比較的安価で治療できますので、経済的な負担の心配がありません。
しかし、金属が溶けだすことで歯ぐきが黒ずんだり、金属アレルギーを発症する可能性があります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ブリッジの素材についてお話してきました。
ブリッジには様々な種類があり、それぞれ特徴がありますね。
見た目や予算など、何を重視するかによって、最適な素材が決まってきます。
長く付き合う大切な歯ですので、ドクターとよく相談して治療していきましょう。