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セラミックのメリットは審美性だけではないと聞きましたが、他のメリットとは何ですか?

2019年12月02日

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「審美性以外のセラミックのメリット」についてお話しします。
セラミックのメリットとして真っ先に挙げられるのは、やはり天然の歯に近い審美性の高さでしょう。

最も、人によってはこのメリットに価値を感じない人もいると思います。
「歯の見た目は特に気にしない」、「奥歯なら目立たない」、こうした考えを持っている人は、セラミックに興味を持たないかもしれません。しかし、セラミックのメリットはそれだけではありません。

セラミックは虫歯が再発しにくい

一度虫歯治療した歯に虫歯が再発することを二次虫歯と呼びますが、
大人の虫歯治療においてはこの二次虫歯によるケースが非常に多いのが特徴になっています。
つまりそれだけ二次虫歯は起こりやすいわけですが、そんな二次虫歯を予防しやすいのがセラミックです。

なぜなら、セラミックはツルツルした感触の素材ですからプラークが付着しにくく、
さらに詰め物として入れた時に隙間の発生や接着の剥がれが起こりにくいからです。
プラークが付着しやすく接着が弱い銀歯とは、全く逆の特徴を持っていることになります。

セラミックは金属アレルギーが起こらない

金属アレルギーの人にとって銀歯はその対象であり、そのため詰め物で選択できる素材はレジンになります。
しかし、レジン以外の選択肢としてセラミックにすることも可能であり、
陶器あるセラミックは材質として茶碗や湯呑みに等しく、金属アレルギーの対象にならないのです。

ただし、一つ注意点を挙げると全てのセラミックにこれが該当するわけではなく、
メタルボンドと呼ばれるタイプについてはフレームに金属を使用しているのです。
ですから、金属アレルギーが起こらないのは厳密に言えば「メタルボンド以外のセラミック」になります。

セラミックは長持ちしやすい

「長持ちしやすい」と漠然的な表現にしたのは、寿命はあくまで毎日のケア次第になるからです。
相対的に言えば、保険診療の銀歯やレジンに比べるとセラミックは素材的に長持ちしやすいのですが、
それは毎日のケアが万全であることが前提で、いくらセラミックでもケアを怠れば長持ちしないでしょう。

また、銀歯の場合は劣化すると金属イオンが溶け出して歯肉が変色するなどの問題が起こりますが、
セラミックにそのような問題は起こらず、特にオールセラミックならセラミックが変色することすらありません。
使用している間は詰め物としての機能と果たすと同時に、美しさも長く維持できるのです。

セラミックは歯肉の美しさも維持できる

セラミックの審美性の高さは歯のみにあらず、歯肉にも言えることです。
と言うのも、銀歯は長く使用すると金属イオンが溶け出し、歯肉を黒く変色されてしまいます。
その点、セラミックにはそのような問題が起こらないため、現状の歯肉の美しさを維持できるのです。

最も、セラミック自体の審美性の高さは、オールセラミックにすることで長く維持でき、
ハイブリッドセラミックだと変色、メタルボンドだとセラミックの剥がれなどが劣化で起こります。
セラミックにすることで、結果的に歯だけでなく歯肉の美しさも維持できるのです。

セラミックのデメリットについて

審美性の高さに加え、これらのメリットがあるセラミックですが、一方で次のデメリットもあります。
最も、セラミックのデメリットはある程度解消する方法もあるため、その点もあわせて説明しておきます。

費用が高い

基本的に自由診療であるセラミックは、健康保険が適用されないため費用が高くなります。
これを安くするにはハイブリッドセラミックする、医療費控除を利用するなどの方法がありますし、
また歯科医院ごとで費用が異なるため、複数の歯科医院で費用を比較してみるのも良いでしょう。

割れることや欠けることがある

充分な耐久性を誇るセラミックでも、あまり強い力で噛みすぎると割れることや欠けることがあります。
このデメリットの解消方法として、強度に優れたセラミックにすることが挙げられるでしょう。
メタルボンドやジルコニアセラミックは強度が高く、またオールセラミックも高い強度を誇ります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、審美性以外のセラミックのメリットについてまとめます。

1. セラミックは虫歯が再発しにくい :プラークが付着しにくく、接着の剥がれや隙間の発生も起こりにくい
2. セラミックは金属アレルギーが起こらない :陶器のため金属アレルギーの対象外だが、メタルボンドは除く
3. セラミックは長持ちしやすい :ケアが万全であることが前提なら、自由診療の素材は長持ちしやすい
4. セラミックは歯肉の美しさも維持できる :銀歯のように金属イオンの溶け出しなどが起こらない
5. セラミックのデメリットについて :費用が高い、割れることや欠けることがある

これら5つのことから、審美性以外のセラミックのメリットについて分かります。
審美性に優れたイメージのセラミックですが、それだけでなく機能性にも優れており、
虫歯の再発防止や劣化のしづらさなど、銀歯やレジンにはないメリットを複数備えています。
費用が高いのが欠点とされるセラミックは、それに見合った価値があるとも言えるでしょう。