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セラミック矯正のメリット・デメリットは?
2018年07月15日
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「セラミック矯正のメリット・デメリットは?」についてご説明します。
矯正と聞くと多くの方が、矯正装置を歯に付けておこなう方法を思い浮かべるかと思いますが、セラミックを使用した方法でも矯正をおこなうことができます。
矯正治療とは
矯正治療とは、乱れた歯並び・噛み合わせを整える治療のことを言います。患者さまの症状に合わせた矯正装置を使用して歯を正しい位置へとゆっくり移動させます。
矯正と聞くと「子供の治療」だと思われがちですが、現在は大人の方も審美的・機能的改善のために矯正をおこなう方が増えています。矯正治療は何歳からでも始められる治療になります。
矯正治療のメリット
・歯並びをきれいに整えることができる
・歯並びが整うと清掃性がよくなるため、虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
・噛み合わせの異常をなくすことができる
・風貌が変化する
矯正治療のデメリット
・矯正期間として1年〜3年程度かかる
・歯に矯正装置がつくため、清掃不良を起こしやすい
・清掃不良から治療期間中に虫歯のリスクが増す
・口内炎などが口腔内にできやすくなる
・後戻の可能性もある
セラミックを使用した矯正とは
セラミック治療は、通常虫歯治療等を受けた後に入れる白い補綴物になります。ですが、セラミックは簡易的な矯正にも使用することができます。
セラミック矯正とは、ご自身の歯を削り、その部位にセラミックの被せ物を入れることで歯並びを整えていきます。短期間で矯正を受けることができ、見た目も白く美しい歯を入れることができるため、結婚式や面接など大切な日程がきまっている方にはメリットのある矯正方法になります。
セラミック矯正のメリット
・短期間で矯正を終えることができる
・歯の形状、白さ、長さ等も患者さまの好みに揃えることができる
・部分的な矯正をしたい方に向いている
・仮歯でセラミック矯正の完成形を事前に確認できる
・噛み合わせを整えることができる
セラミック矯正のデメリット
・健康な歯を削る必要がある
・何本分セラミック矯正するかによって費用がかさむ
・使用する材質によって、色が変色することもある
・セラミック歯が欠けたり、割れる可能性もある
・削っていない歯に比べて虫歯になるリスクが増える
・矯正を行える症例に限界がある
セラミック矯正は、あくまでも「簡易的な矯正」
セラミック矯正は短期間で行えるため、大切な日程がすでにきまっている方には人気のある矯正方法になりますが、セラミック矯正を行える症例には限界があります。
・顎の過成長、成長不良による歯列不正「受け口」「出っ歯」等
・歯の根の向きを変える
「少しだけ歯の傾きを直したい」「すきっ歯を直したい」等、セラミック矯正は歯全体を動かしてきれいな歯並びに整えるよりも、歯の一部分に対して使用するのに向いています。そのため、顎の形状を変化させて矯正をおこなう必要がある矯正や歯の根の向きを整える必要がある矯正には不向きです。
仮に無理にセラミック矯正を行ったとしても、劇的な変化は見込めず、歯や歯根に無理な負荷をかけるため歯周病やセラミックの欠損のリスクをあげることになります。
また、歯は一度削ってしまうとその部位から弱くなってしまいます。そのため、セラミックを被せるために健康な歯も削る必要のあるセラミック矯正は、患者さまの治療後のメンテナンス次第では虫歯のリスクをあげる治療にもなりかねません。
どの治療もそうですが、治療を受けた後は定期的にメンテナンスでご自身の歯に異常はないか、セラミックの状態に問題はないかきちんと確認をするようにしましょう。
セラミック矯正はうまく利用すれば
通常の歯列矯正であれば、矯正装置が取れるまでの期間、口腔内に違和感を感じやすくなります。人によっては歯に付ける矯正装置の見た目が気にかかる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、セラミック矯正であれば、歯を削って歯型を取り、歯科技工士に補綴物を製作してもらう治療期間は約1〜2週間で終わります。歯を削って本歯の補綴物が仕上がるまでの期間も、きれいな仮歯を入れるため、治療期間中であっても見た目が気になる心配がありません。仮歯を入れることで「セラミック矯正の完成形」を事前に見ることができるメリットもあります。
また歯並び以外にも、「もともと歯の色や形が気になっていた」という方に対してはセラミック矯正の方が向いていると言えます。
ご自身の歯並びを直したいとお考えの方は、一度当院にお越しください。どのような治療法があるのか、きちんとお話させていただきます。
まとめ
いかがでしたか?最後に「セラミック矯正のメリット・デメリットは?」についてまとめます。
・セラミック矯正は通常の矯正よりも治療期間が短い
・部分的な矯正には向いている
・歯の形状、色、歯並びを一気に整えることができる
・セラミック矯正する本数によって費用がかさむ
・顎の形状や歯根の向きをアプローチする必要のある矯正には向かない
・セラミックの歯が欠損することもある
・メンテナンス次第では歯の健康寿命が短くなる