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顎関節症の治療はどのようなことをするの? [2018年11月15日]
顎関節症はただ噛み合わせや歯並びが原因で起こる病気ではありません。多因子要因で発症します。そのため「今までは痛みが生じていなかったのに、急にお口の開閉で痛みが出た」ということも十分あります。発症するトリガーとなるものが、度重なる日常のストレスによるものかもしれませんし、食事で固い物を食べたのが原因かもしれません。 顎関節症の重症度によって治療に要する期間も異なります。軽度の方であれば、行動療法をおこなうだけですぐに症状がなくなる方もいます。重度の方の場合、完治することなく顎関節症の症状とうまく付き合っていく、症状が出ないように管理していくことを目的に治療を進めることもあります。 顎関節症は関節あるいは顎の筋肉の痛み、口の開閉時の雑音、お口の開きにくさといった開口障害があります。これらの症状が出る病態には、顎やお口周りの筋の機能障害や痛み、靭帯障害、関節円板の障害、関節の変形等が考えられます。 左右差や負荷がかかる噛み合わせの状態だと、筋肉や靭帯に影響が出て痛みを伴います。また痛みが出た状態を長年放置していると関節が変形を起こし、痛みが出ていることもあります。軽症の場合だといつの間にか症状がなくなっていたという場合もありますが、関節が変形を起こしている場合や関節円板の障害によるものだと、しっかり治療をおこなわなくては一向に症状が改善しません。 どの部分が原因で痛みが生じているのかをしっかり診査・診断し、アプローチしていく必要があります。 顎関節の部位にソフトレーザーを照射します。レーザー治療は痛みはなく、照射部分がほんのり温かくなります。開口障害や顎関節や顎の筋肉の痛みが出ている場合、痛みを緩和させることができます。 顎のズレが生じている場合、上顎にマウスピースを装着して顎の位置を整えるスプリント療法を行います。マウスピースにもハードとソフトと種類があり、患者さまのお口の状態によってマウスピースの種類を使い分けます。 歯ぎしりやくいしばりを夜間行っている方に対しては、ナイトガードのマウスピースを使用します。夜間の歯ぎしり・くいしばりを軽減することで、顎関節症の症状を和らげることができます。 睡眠時無意識で行っているブラキシズム(歯ぎしり・くいしばり)と覚醒時ブラキシズムがあります。これらは過度な力が関節や筋肉にかかってしまうため、顎関節症の症状が出てしまいます。 まずはご自身がブラキシズムを行っている自覚はあるか確認をおこない、睡眠時におこなうものに対しては、ナイトガード等のマウスピースで予防を行い、覚醒時に対しては見える位置に「噛みしめない!歯を接触させない!」等の張り紙をすることで癖を改善していきます。 被せ物や詰め物といった治療箇所が原因で、顎関節症の症状が発症することもあります。問題となる被せ物は噛み合わせが高いだけでなく、歯が低すぎるのも噛み込みすぎるため、噛み合わせに問題が生じます。 こういった被せ物・詰め物の治療箇所があった場合には、その部分の調整をおこなうことで、噛み合わせを整えていきます。 ご自身でも日常生活気をつけることで、顎関節症の症状を緩和させることができます。症状がひどくならないように、痛みを少しでも抑えるのを目的に行いましょう。 ・あくび等お口を大きく開けるのを避ける いかがでしたか?最後に「顎関節症の治療はどのようなことをするの?」についてまとめます。
「口が開きにくい」「顎が痛い」等の症状があると、普段の私生活でも辛いです。治療をおこなえば、症状が緩和され悩みを解決することができます。顎関節症の治療を行いたい方は、是非参考にしてみてください。
顎関節症の治療法は人により様々
何が要因で症状を発症するようになるのかは、人によって違います。そのため、患者さまの容態に合わせた治療法の選択を行います。顎関節症の治療に要する期間は?
多因子要因の治療の難しいところですが、顎関節症はこの程度の期間治療したら必ず治るという物ではありません。人によっては症状が消えたり、数年時間が経った後に何らかのタイミングで症状が再発する場合もあります。顎関節症の痛みの原因
レーザーによる温熱療法
マウスピースによるスプリント療法
歯ぎしりやくいしばりの改善をおこなう行動療法
噛み合わせの調整
セルフでおこなう方法
・咀嚼回数の少なくて済む食事をとる(うどんやおかゆ等)
・上下顎の歯を普段から接触させないようにする
・頬杖をする等一方の顎に負担のかかることをしない
・同じ姿勢を長時間続けるのを避ける
・食事をとる時左右バランスよく噛む
・ガムや固い物等咀嚼の必要なものを避ける
・顎や首のマッサージをするまとめ
・どの部位で痛みが生じているのかを診査・診断をおこなう
・レーザによる温熱療法
・マウスピースを使用したスプリント療法
・張り紙を用いた行動療法
・被せ物、詰め物の噛み合わせの調整
・セルフでおこなう顎関節症の症状を緩和させる方法
噛み合わせを整えると治療後も良い状態を保てる? [2018年10月15日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「噛み合わせを整えると治療後も良い状態を保てる?」についてご説明します。 噛み合わせや咬合力のコントロールを行いながら治療を進めないと、歯の一部分に負荷がかかりすぎて予後が悪くなることもあります。神経治療を行った歯だと噛み合わせの悪さが原因で、負荷がかかりすぎて歯の根が破折することもあります。 堂々巡りまた、痛みや違和感が出ていると自然とその部分で噛むことを避け、反対側でよく噛むようになるため、「右の歯の治療が終わったと思ったら今度は左の歯が悪くなる」という堂々巡りの状態に陥ることもあります。 たまに歯が抜けた状態をそのまま放置してしまう方もいらっしゃいますが、そのまま放置するとより噛み合わせは悪化してしまいます。 成人だと上下28本の歯(親知らずを除く)が噛み合うことで口腔内のバランスを取り合っています。しかし、歯が1本でも欠損したままの状態にすると、かみ合わなくなった対合の歯が伸びてきたり、隣の歯が倒れこんでくることで噛み合わせがずれてきてしまいます。 1本でも歯を失うことは、噛み合わせのバランスを崩すだけでなく、他の歯を失うリスクもあげることになります。失った場所には必ずブリッジや入れ歯を入れて補うようにしましょう。一度噛み合わせが大きくずれてしまうと、治療するのにも時間も費用も大きくかかってしまいます。決して放置することがないようにしましょう。 噛み合わせの良さは、見た目の歯並びの良さと同じものではありません。一見歯並びに問題のない方でも、顎関節症の症状が出ているかたもいます。 噛み合わせは歯科治療だけでなく、日常の口呼吸、頬づえや舌癖などでも少しつづ変化していきます。子供の頃問題なくても大人になってから噛み合わせが悪くなることもよくあります。 顎関節症は多因子の要因が重なった時に症状が出ます。それまで問題なく過ごしていても、ストレスや病など要因が多数集まることで症状を起こすようになります。 歯科治療は歯1本単位で治療するわけではありません。虫歯になった部位以外の歯やその歯を支える歯茎や骨の状態等も加味して治療を行っていきます。 特に奥歯の治療を行った場合や大きな被せ物を入れた時は、噛み合わせに影響が大きくでるのでしっかり噛み合わせも診れる歯科医院で治療する必要があります。 お口の中の噛み合わせの調整は、数μ単位でおこなわれます。髪の毛程のずれでも、大きな違和感として感じてしまうのです。そのため、歯科治療を受ける際には、しっかり噛み合わせを診れる歯科医院で治療を受けるのが良いでしょう。 また、歯科治療はかかりつけ医を決めて一口腔単位で治療を受けるのが良いです。治療する歯科医院が毎回変わってしまうと一貫した噛み合わせの治療を受けることができません。 セラミック治療などのよい治療を行っても、噛み合わせが悪ければ長持ちするよい治療とは言えません。10年、20年後もしっかり使える歯であるために、しっかり噛み合わせも診てもらうようにしましょう。 いかがでしたか?最後に「噛み合わせを整えると治療後も良い状態を保てる?」についてまとめます。 ・噛み合わせを整えることで予後も良い状態を保つことができる噛み合わせが悪いと予後も悪くなることも
歯は1本でも欠けると噛み合わせがずれる
「噛み合わせの良さ」=「歯並びの良さ」ではない
また歯列矯正で綺麗な歯並びになったのに、矯正前よりも噛めなくなった、顔のゆがみが以前よりもでるようになったと感じる方もいらっしゃいます。歯並びだけを整えるのではなく、正しい顎の位置に整えることで、本来の咀嚼機能を行えるようにしなくてはいけません。
噛み合わせの治療は見た目を整えるのではなく、正しい顎の位置で、しっかり噛める状態に戻す治療だと言えます。噛み合わせは日々変化していく
噛み合わせは自分自身で良いか悪いか判断するのは難しいです。どの部分に症状がでる要因があるのか総合的にしっかり診て治療する必要があります。定期検診の時に噛み合わせに問題はないか、変化していないか等を管理してもらうことで治療後の予後も良い状態を保つことができます。全体のバランスを見ることが重要!
治療は、噛み合わせを整えることも重要です。「歯の治療を行う」=「歯を削る」ということは、これまでの噛み合わせが変化することになります。しっかり全体のバランスをとりながら治療を行わなくては、歯の治療が原因で噛み合わせがずれてしまうこともあります。最悪の場合、歯の治療が引き金となって顎関節症などの症状を発症してしまうこともあります。噛み合わせが診れる歯科医院での治療がお勧め
信頼できる歯科医院を見つけて治療だけでなく、定期検診も含めて通院するようにしましょう。そうすることで、治療後も良い状態を保つことができます。噛み合わせがよければ、治療も長持ちする
まとめ
・噛み合わせが悪いと負荷が一部にかかってしまい歯が破折する可能性もある
・噛み合わせは歯並びの良さではない
・噛み合わせもしっかり診れる歯科医院をかかりつけ医にするのがお勧め
・噛み合わせは多因子要因で変化するので、定期的に異常はないか診てもらうことが重要
顎関節症はストレスが原因で症状がひどくなる?! [2018年09月15日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「顎関節症はストレスが原因で症状がひどくなる?!」についてご説明します。 顎関節症は幾つもの多因子が積み重なって症状がでる病気です。ストレスも顎関節症が酷くなる原因の1つといえます。 顎関節症は「噛み合わせ」のみが原因で起こる病気ではありません。歯ぎしりやくいしばり、姿勢や外傷等の他に、その方が行っているスポーツ等も顎関節症を引き起こす要因となります。そのうち、ストレスも顎関節症を引き起こす要因となります。 人は過度なストレスがかかると歯を食いしばったり、夜間歯ぎしりをするようになります。これらが咀嚼筋の痛みや顎関節症の症状を引き起こす原因です。 ・普段上下の歯がかみ合っている状態になっている ストレスから日中上記のようなことを行っていると、顎関節症を悪化させることになります。他にも様々な要因から顎の痛みや口の開閉に問題がでてきます。日中意識して治せるものは、治すようにしましょう。日中の癖を正すだけでも、顎関節にかかる負荷を軽減することができ、症状が緩和されます。 夜間の歯ぎしり・くいしばりは無意識のうちに行うもののため、ご自身で対処しようがありません。歯ぎしり・くいしばりはどうして行うのか、未だ明確な原因も解明されていません。(ストレスを軽減するため、噛み合わせを調整するため等諸説あります) 夜間の歯ぎしりやくいしばりは、マウスピースを使用した方法で対処することができます。マウスピースを使った状態で歯ぎしりをするので、ご自身の歯が痛むこともなく、顎関節へのダメージも軽減することができます。 歯ぎしりには3種類(ギリギリと歯をすり合わせる「グランディング」、歯をくいしばる「クレンチング」、歯をカチカチと鳴らす「タッピング」)あります。 周りの方に指摘されて初めてご自身が歯ぎしりをしていることに気づく方が多いかと思いますが、なかには音が出ないタイプの歯ぎしりもあるので、顎関節の痛みで悩まれている方は一度来院して、歯ぎしりやくいしばりをしていないか、お口のなかの状態を確認してもらった方が良いでしょう。 口を開閉するときに痛みが生じている方や口を大きく開くことができなくなった方は、早めに顎関節症の治療を行うことをお勧めします。 ・スプリント療法 ストレスや他の因子がトリガーとなって顎関節症を発症させていたとしても、「食事をとる」「だれかと話をする」度に顎の痛みや口の開きづらさを感じているようなら早めに対処するのが良いでしょう。あまり長引かせていると、日常の行動から生じる痛みでよりストレスを抱え込むことになり、顎関節症の症状を煩わせることになりかねません。 顎関節症の痛みや症状を緩和させるには、医院での治療だけでなく、ご自宅で行うセルフケアも重要になります。 特に頬杖をつく、寝るときにどちらか一方を下にして寝る、ガムやスルメ等の硬いものを好んで食べている、食事をとるときにどちらか一方でのみよく噛んでいる等の癖がある方は直すようにしましょう。 下記のものは簡単に行うことができるので痛みがある方は取り入れてみてください。 ・痛みの出ている部位を蒸しタオルで温める 顎関節部分が変形している等の問題がない場合は、口の開閉運動等のストレッチを行うのも効果的です。自己判断で行うのではなく、しっかり歯科医院で顎関節の状態を診断してもらい、指導を受けるようにしましょう。 顎関節症を患っている患者さまの大半は、口を閉じているときに上下の歯がかみ合った状態になっています。通常は口を閉じていても上下の歯は数ミリ空いた状態が正常です。(これを安静空隙と言います) いかがでしたか?最後に「「顎関節症はストレスが原因で症状がひどくなる?!」についてまとめます。顎関節症は多因子要因でなるもの
顎関節症とストレス
また、ストレスがかかると痛みへの感受性が高まるため、より顎の開閉時に痛みを感じやすくなります。
・ガムやスルメ等の硬いものを普段からよく噛んでいる
・仕事等で緊張状態にあることが多いストレスからくる歯ぎしりの対処法
顎関節症をひどくしないための方法
・レーザーを使用した温熱療法自分でできるケアの方法
まずは顎関節症を発症させた原因を取り除き、顎に負担をかけない食事や正しい姿勢を身につけることが大切です。
・人差し指〜薬指の指をそろえて、顎関節部分を押し回すようにマッサージする安静空隙を意識して生活する
普段からかみ合った状態だと、歯にも顎の筋肉にも負荷がかかってしまうため、歯が破折したり、歯に痛みが生じたり、顎関節症の症状が出ることがあります。
お口は閉じていても、上下の歯を合わせないように普段の私生活から意識するようにしましょう。この安静空隙を意識するだけでも歯の痛みや顎関節の症状を緩和することができます。まとめ
・顎関節症は噛み合わせのみが原因ではなく、多因子で発症する
・ストレスから歯ぎしりやくいしばりが起こり、顎関節症の症状がひどくなる
・日中顎や歯に負担をかける癖を直すだけでも症状は緩和される
・安静空隙を意識して上下の歯を噛み合わせないようにする
・顎関節やお口の開閉に異常を感じたら、早めに受診して診査・診断を受ける
・自宅でもできるセルフケアをおこなう
噛み合わせがずれると全身にも影響があるの? [2018年08月15日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「噛み合わせがずれると全身にも影響があるの?」についてご説明します。 歯並びが良く、噛み合わせに問題がないように見えても、顎関節や歯に負担かかかった状態で噛み合っていると悪い噛み合わせになります。特に下顎は外からの負荷で簡単にずれてしまうため、顎関節の位置が悪く、痛みや口の開きにくい症状が出る場合もあるんです。 噛み合わせは、遺伝による悪い歯並びで噛み合わせも悪くなる場合や顎の未発達が原因になることが多いですが、なかには生活習慣での悪癖が原因で噛み合わせがずれてきていることもあります。 ・頬杖 このほかにも、虫歯や歯周病を長期間放置していることで左右差に噛み癖がついてしまい、噛み合わせがずれてしまうこともあります。噛み合わせがずれてくると、顎関節症を発症したり、上記のような悪癖により、症状が悪化することもあります。 噛み合わせが悪いと、お口の中にも悪影響が出ます。口内環境が悪くなることで、以下のような症状がみられるようになり、悪化した噛み合わせは身体にも悪影響を及ぼすようになります。 ・虫歯 口を開けにくいと感じたり、顎が痛いと感じたり、口を大きく開けようとした時に耳の周辺から雑音がすることはないでしょうか?これらの症状は「顎関節症」になります。 顎関節症は特に若い女性に多い症状だと言われており、軽度であれば自然に治ることもありますが、重症化するとめまいや耳鳴り、最悪食事が摂れなくなるほどに痛みが生じてしまうこともあります。 顎がずれると、姿勢が崩れて首や肩の血行が悪くなるだけでなく、全身の血流も悪くなります。また、顎のずれは、顔のゆがみだけでなく全身のゆがみにもつながるため、「肩こり」「頭痛」「めまい」「腰痛」などの全身にもバランスを崩すことになります。 原因不明の頭痛や整体に行っても治らなかった腰痛や肩こりの根本的な原因が、噛み合わせのずれから生じていることもあります。その方の症状にもよりますが、噛み合わせを整えることでそれらの症状が改善することもあります。 歯がしっかり噛みあわないと神経と筋肉に加わる力のバランスが狂うので、自律神経・ホルモンバランスの失調や、血圧の変動といった身体全身に影響するのです。 噛み合わせがずれてしまう原因として、生活習慣の中で起こる悪癖、遺伝による歯並びの悪さの他に、歯科治療による口内環境の変化もあります。 歯科治療は歯1本1本を部分的に見ているのではなく、患者さまのお口の中のバランスを見ながら行っています。そのため、噛み合わせをしっかり治療したり、噛み合わせを悪化させないためには、1箇所の歯科医院でしっかり一口腔単位で治療・管理してもらうことをお勧めします。 「矯正は⚪︎⚪︎歯科で」「インプラント治療は⚪︎⚪︎歯科で」という風に、治療を受ける部位や内容で歯科医院をわけている方もいますが、しっかり特定の歯科医師に見てもらうことで一貫性のある治療を受けることができます。 当院では、噛み合わせの治療・顎関節症の治療として以下の2つを行っております。 ・マウスピースを使用したスプリント療法 就寝中に起こる歯ぎしりやくいしばりは顎関節症の症状を悪化させます。スプリント療法は、就寝中にマウスピースを使用することで、顎関節症の症状を軽減する治療になります。どのようなマウスピースを使用するかは、患者さまの症状により違ってきます。 ・ソフトレーザーを使用した温熱療法 いかがでしたか?最後に「噛み合わせがずれると全身にも影響があるの?」についてまとめます。 ・歯がしっかり噛みあわないと神経と筋肉に加わる力のバランスが狂うので、全身にも影響を与える
見た目がきれいな歯並びであれば、「噛み合わせも良い」と思われがちですが、単に見た目の問題だけではないのが「噛み合わせ」です。悪い噛み合わせとは
生活の中で起こる噛み合わせの悪化
・爪噛み、指しゃぶり
・口呼吸
・歯ぎしり
・くいしばり
・横向き寝
・左右差のある噛み癖噛み合わせが悪いお口の中で起こること
・歯周病
・口を開けっぱなしになる
・発音が悪くなる
・舌や頬を噛みやすくなる
・ドライマウス
・顎関節症噛み合わせが原因で顎関節症になる
噛み合わせが悪いと全身にも悪影響が!
一口腔単位での噛み合わせの調整が重要
虫歯治療で行った詰め物や被せ物の高さが低すぎて、噛み込みすぎている場合も噛み合わせのバランスが崩れる原因になります。噛み合わせが低すぎると、下顎が奥まってしまうため、顎関節症になりやすくなります。当院の噛み合わせの治療
顎関節の痛みのある部分にソフトレーザーを照射することで、その部位の筋肉や血流・リンパの流れを促進し、痛みを緩和することができます。まとめ
・噛み合わせは、遺伝による歯並びや未発達が原因になることが多いが、なかには生活習慣での悪癖で噛み合わせがずれてきていることもある
・噛み合わせが悪いと顎関節症になる
・治療を行う際には、一箇所の歯科医院で一口腔単位で診てもらうことが重要
・顎関節症の治療には「スプリント療法」「ソフトレーザー治療」がある
セラミック矯正のメリット・デメリットは? [2018年07月15日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「セラミック矯正のメリット・デメリットは?」についてご説明します。 矯正治療とは、乱れた歯並び・噛み合わせを整える治療のことを言います。患者さまの症状に合わせた矯正装置を使用して歯を正しい位置へとゆっくり移動させます。 ・歯並びをきれいに整えることができる ・矯正期間として1年〜3年程度かかる セラミック治療は、通常虫歯治療等を受けた後に入れる白い補綴物になります。ですが、セラミックは簡易的な矯正にも使用することができます。 セラミック矯正とは、ご自身の歯を削り、その部位にセラミックの被せ物を入れることで歯並びを整えていきます。短期間で矯正を受けることができ、見た目も白く美しい歯を入れることができるため、結婚式や面接など大切な日程がきまっている方にはメリットのある矯正方法になります。 ・短期間で矯正を終えることができる ・健康な歯を削る必要がある セラミック矯正は短期間で行えるため、大切な日程がすでにきまっている方には人気のある矯正方法になりますが、セラミック矯正を行える症例には限界があります。 ・顎の過成長、成長不良による歯列不正「受け口」「出っ歯」等 「少しだけ歯の傾きを直したい」「すきっ歯を直したい」等、セラミック矯正は歯全体を動かしてきれいな歯並びに整えるよりも、歯の一部分に対して使用するのに向いています。そのため、顎の形状を変化させて矯正をおこなう必要がある矯正や歯の根の向きを整える必要がある矯正には不向きです。 仮に無理にセラミック矯正を行ったとしても、劇的な変化は見込めず、歯や歯根に無理な負荷をかけるため歯周病やセラミックの欠損のリスクをあげることになります。 また、歯は一度削ってしまうとその部位から弱くなってしまいます。そのため、セラミックを被せるために健康な歯も削る必要のあるセラミック矯正は、患者さまの治療後のメンテナンス次第では虫歯のリスクをあげる治療にもなりかねません。 どの治療もそうですが、治療を受けた後は定期的にメンテナンスでご自身の歯に異常はないか、セラミックの状態に問題はないかきちんと確認をするようにしましょう。 通常の歯列矯正であれば、矯正装置が取れるまでの期間、口腔内に違和感を感じやすくなります。人によっては歯に付ける矯正装置の見た目が気にかかる方もいらっしゃるかもしれません。 ですが、セラミック矯正であれば、歯を削って歯型を取り、歯科技工士に補綴物を製作してもらう治療期間は約1〜2週間で終わります。歯を削って本歯の補綴物が仕上がるまでの期間も、きれいな仮歯を入れるため、治療期間中であっても見た目が気になる心配がありません。仮歯を入れることで「セラミック矯正の完成形」を事前に見ることができるメリットもあります。 また歯並び以外にも、「もともと歯の色や形が気になっていた」という方に対してはセラミック矯正の方が向いていると言えます。 いかがでしたか?最後に「セラミック矯正のメリット・デメリットは?」についてまとめます。
矯正と聞くと多くの方が、矯正装置を歯に付けておこなう方法を思い浮かべるかと思いますが、セラミックを使用した方法でも矯正をおこなうことができます。矯正治療とは
矯正と聞くと「子供の治療」だと思われがちですが、現在は大人の方も審美的・機能的改善のために矯正をおこなう方が増えています。矯正治療は何歳からでも始められる治療になります。矯正治療のメリット
・歯並びが整うと清掃性がよくなるため、虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
・噛み合わせの異常をなくすことができる
・風貌が変化する矯正治療のデメリット
・歯に矯正装置がつくため、清掃不良を起こしやすい
・清掃不良から治療期間中に虫歯のリスクが増す
・口内炎などが口腔内にできやすくなる
・後戻の可能性もあるセラミックを使用した矯正とは
セラミック矯正のメリット
・歯の形状、白さ、長さ等も患者さまの好みに揃えることができる
・部分的な矯正をしたい方に向いている
・仮歯でセラミック矯正の完成形を事前に確認できる
・噛み合わせを整えることができるセラミック矯正のデメリット
・何本分セラミック矯正するかによって費用がかさむ
・使用する材質によって、色が変色することもある
・セラミック歯が欠けたり、割れる可能性もある
・削っていない歯に比べて虫歯になるリスクが増える
・矯正を行える症例に限界があるセラミック矯正は、あくまでも「簡易的な矯正」
・歯の根の向きを変えるセラミック矯正はうまく利用すれば
ご自身の歯並びを直したいとお考えの方は、一度当院にお越しください。どのような治療法があるのか、きちんとお話させていただきます。まとめ
・セラミック矯正は通常の矯正よりも治療期間が短い
・部分的な矯正には向いている
・歯の形状、色、歯並びを一気に整えることができる
・セラミック矯正する本数によって費用がかさむ
・顎の形状や歯根の向きをアプローチする必要のある矯正には向かない
・セラミックの歯が欠損することもある
・メンテナンス次第では歯の健康寿命が短くなる
セラミックの歯は天然歯と見分けがつきますか? [2018年06月15日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「セラミックの歯は天然歯と見分けがつきますか?」についてご説明します。 審美が目的で治療を選択される方や、職業柄人と対面することが多い方は、セラミックの歯はどれだけ自然に見せることができるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。 まず普段の私生活の中で、セラミックの歯だと他人に見分けがつくことはあまりありません。特に奥歯に使用したセラミックの歯であれば、他の方が気づくことはないでしょう。 芸能人の方も中には、セラミックによる治療を受けている人もいらっしゃいますが、テレビを見ていて「あの人の歯はセラミックだ!」とわかる方はいますか?普段から口元に注目していない限り、セラミック治療を受けていると判断するのは難しいかと思います。 芸能人の方の場合、笑ったときに見える部位を全てセラミックに変えて、歯並びも同時に整えている場合が多いので、「歯並びが良くなった、なんだか歯も白くなった」と感じる方が大半でしょう。 セラミック治療は、周囲の天然歯の色調や形状、患者さまの風貌に合わせて歯科技工士と一緒に被せ物を作成するため、「他の患者さまと全く一緒」という画一的な治療とは違います。オーダーメイドの歯を1本1本作成するため、より自然な見た目に仕上げることができるのです。 前歯にセラミックを使用した場合、「オールセラミック」であれば、歯の切端部分も少し透明度をもたせて天然歯に近い色合いに調整することができるので、一般の方が普段の会話の中で、見た目だけで判断することは難しいでしょう。 「メタルボンド」を前歯に使用すると強度が増しますが、内部に金属を使用するため、少しグレーがかった重みのある歯の見た目になってしまいます。 「ハイブリッドセラミック」は、プラスチックとセラミックの混ぜ物のため、着色しやすく、前歯など特に審美的に仕上げたい部分にはあまり適していません。 より自然な風合を出すためには、オールセラミックを選択することをお勧めします。 銀歯の歯をセラミックに直す治療を行うと、銀歯から出た金属イオンによって歯茎や歯の内部がグレーに変色を起こしているため、セラミック治療を受けると材質によっては、中の変色部分が透けて見えたり歯と歯茎の境目が黒く見えてしまうため、せっかくのセラミック治療で見た目が悪くなることもあります。 被せ物の内部をジルコニアや金属で作るタイプのセラミックであれば、マスキング効果が期待できるため、メタルタトゥーの跡を目立たせずにより美しい見た目にすることができます。 また、メタルタトゥーはレーザーで治療をすることもできるので、セラミックを入れる前にレーザー治療で色の変色を除去することもお勧めです。 セラミックで歯を入れたてのときには、きちんと周りの天然歯の色調や形状に合わせて作成するため、まず見た目で指摘されることはありません。 ですが、長年使用し続けているとご自身の歯が着色を起こしたり、歯茎が退縮してくることで、汚れがつきにくく着色が起こりにくいオールセラミックやメタルボンドが浮いて見えてしまうため、天然歯との差がつきやすくなることもあります。 治療は受けたままで終わるのではなく、セラミック治療を受けた後もしっかりメンテナンスで定期的に受診することで、より自然で美しい状態を保ち続けることができます。 セラミック治療を受ける前に、ご自身の歯をホワイトニングすることでより綺麗な色調でセラミックを入れることができます。 セラミックは一度入れてしまうと、天然歯のようにホワイトニングをすることができないため、より審美的な見た目にしたい方はホワイトニングを受けて理想の口元にしてからのセラミック治療がお勧めです。 もしも、ホワイトニングをおこなってから天然歯が色戻りしたとしても、再度ホワイトニングを行えば、元の綺麗な色調に戻すことができます。 当院では、オフィスホワイトニング(Tシステム)とホームホワイトニングをご用意しております。 オフィスホワイトニングのTシステムは、最新のレーザーを使用した施術で、従来のオフィスホワイトニングよりも経済的負担も少なく、ホワイトニング効果をより長く保つことができます。 痛みもなく、時間も短時間で施術可能なため、1時間〜2時間拘束されていた今までのオフィスホワイトニングを苦痛に感じていた方やホワイトニングを試しに行ってみたい方にお勧めのホワイトニングシステムです。 いかがでしたか?最後に「セラミックの歯は天然歯と見分けがつきますか?」についてまとめます。 ・日常生活の中でセラミックの歯と天然の歯を見分けることは難しい日常生活の中では見分けることは難し
「オールセラミック」だとより自然な見た目に
メタルタトゥーが入っていると変色が透けることも
天然歯の色が変化してくるとバレることもある
ホワイトニングを行ってからセラミックを入れるとより綺麗に!
当院のホワイトニングシステム
まとめ
・より天然歯に近づけたいなら「オールセラミック」がお勧め
・メタルタトゥーが入っていると、歯と歯茎の境目の変色でバレることも
・長年使用を続けると天然歯との色調の変化で浮いて見えることもある
・セラミック治療前にホワイトニングを行うことで、より綺麗な歯を入れることができる
なぜセラミックは保険適応外なの? [2018年05月01日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「なぜセラミックは保険適応外なの?」についてご説明します。 日本で行われる歯科治療の多くが保険治療のため、「セラミック治療はなぜ保険適応外なのか」と考えられる方もいらっしゃるかと思います。 ですが、それと同時に審美的にも優れているため、「最低限」の治療とは言えなくなるのです。ここでの「最低限の治療」とは銀歯の治療を指します。 海外ではよく使用されている先進的な医療技術でも、日本で認可が下りるまでには時間がかかってしまうため、すぐには保険適応で治療をおこなうことができません。優位性の高い治療法は、自費診療として先進医療を患者さまに提供しています。 この自費治療は、保険治療と一緒におこなう混合診療が禁止されているため、自費治療をおこなう場合は、費用が全て患者さま負担になってしまいます。そのため、3割負担の保険治療にくらべて、セラミック治療の費用がより高くなってしまいます。 2014年4月から新しい保険制度により、現在では保険内で「ハイブリッドセラミックレジン冠」を入れることも可能な場合もあります。ですが、適応条件が「小臼歯部」「大臼歯部の使用には金属アレルギーのある方のみ」と決まっているため、全ての患者さまの歯に対して使用できるわけではありません。使用できるものも被せ物の大きな技工物に限るため、詰め物のような小さな技工物に対しては適応除外されています。 また保険内のハイブリッドセラミックレジン冠は、CAD/CAM装置を使用して機械が作成するため、歯科技工士が直接作成する被せ物よりも精度が落ちてしまいます。 セラミック治療は保険使用することはできませんが、医療費控除の対象になります。年間での医療費が10万を超えると確定申告をすることで還付金を受け取ることができます。 歯科治療で、保険内治療のみだと年間10万を超えるのは難しくなりますが、セラミック治療等の自費治療をおこなうことで、それまで行った保険治療の医療費も一緒に申告することができます。 銀歯を入れた箇所が何度も二次虫歯になり、治療費を重ねるリスクを考えるなら、初めの段階でセラミックを使用した良い治療をおこなうことも長期的にみて、良い選択になると言えます。 今では、より審美的・機能的に優れているセラミック治療に対して関心を抱く患者さまも増えています。そのなかで、「ゆくゆくセラミックにしたいが、今は保険内の銀歯を入れて様子見したい」という方もいらっしゃいます。 ですが、セラミック治療を選択できる余裕のある方は、初めからセラミックを使用することをお勧めします。長期的に銀歯を入れていると金属イオンが溶け出すことで、歯茎が黒く変色したり、金属アレルギーになる恐れもあります。 一度削って銀歯を入れた歯に対して、銀歯を取り外しセラミックを入れ直すとその分だけ自身の歯も削る必要が出てきます。ご自身の歯をできるだけ多く残すためにも初めの段階からセラミックを入れることをお勧めします。 歯の矯正もまた、保険適応外の治療法になります。セラミック治療を使用すれば、簡易な歯列矯正であればおこなうことができます。通常の歯列矯正よりも短期間でおこなうことができるため、結婚式等予定が決まっている方にお勧めの治療になります。 いかがでしたか?最後に「なぜセラミックは保険適応外なの?」についてまとめます。全てが保険治療になるわけではない
これは、健康保険適応条件で「身体の健康を目的とした最低限の治療」という点に触れてしまうため、セラミック治療は保険を使用して受けることができなくなっています。
これと同じ理由で、セラミック治療以外にもインプラント治療や金属床やノンクラスプデンチャーといった義歯治療にも保険を使用することができなくなっています。セラミック治療もインプラント治療もとても良い治療で、長期目線で考えると保険内の銀歯治療や1本入れ歯、ブリッジよりも残存した歯の健康寿命を延ばすことができます。
この点からも銀歯を使用した治療は最低限の治療ではあっても、「最善の治療」であるとは言えないことになります。自費診療と保険診療は一緒に行えない
保険内でセラミック治療が可能な場合もある
奥歯の部分で見えにくいため、ハイブリッドセラミックでも良いと思われるでしょうが、長年使用を続けると色が変色してしまう可能性があります。
より精度が高く、審美性を求める前歯部位には、オールセラミックでの治療をお勧めします。医療費控除は適応できる
セラミックを入れるなら初めの段階からがお勧め
歯列矯正も同時に行える
まとめ
・保険適応される治療は「身体の健康を目的とした最低限の治療」
・自費治療と保険治療は混合診療ができないため、セラミック治療の費用が高額になる
・審美的に優れたセラミック治療、インプラント治療、機能的に優れた義歯治療は全て保険適応外になる
・セラミック治療でも医療費控除を受けることができる
・セラミックを入れるなら医療費を抑える、自身の歯を多く残すためにも初めの段階で入れるのがお勧め
・保険適応除外の歯列矯正も簡易的な矯正なら、セラミック治療でおこなうことができる
セラミック治療が向かない人はいますか? [2018年04月01日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「セラミック治療が向かない人はいますか?」についてご説明します。 セラミック治療は保険内治療である銀歯よりも機能面も審美面も優れた治療になります。これまでのセラミック治療に関する内容にもあるように、次のようなメリットがセラミック治療にはあります。 ・見た目が天然歯と変わりない <金属イオンによる弊害が起こらない> そのため、セラミック治療は金属アレルギーのある方にもカリエスリスクの高くなる高齢者の方にも向いている治療だと言えます。 歯の健康寿命の事を考えると、保険よりもセラミック治療を選択する方が長期的にみて良い治療だと言えます。 セラミック治療は保険内治療よりも治療費が高額になってしまいます。そのため、歯の土台となる歯茎の状態が悪く、動揺度の大きな歯に対する治療や、歯の寿命が短いとわかっている歯に対しては、セラミック治療をおすすめしないこともあります。 せっかくの良い治療であっても、歯周病がひどく、寿命の短い歯に対してセラミック治療を行っても意味がありません。この場合は、保険内の治療で経過観察していった方が、患者さまに負担をかけずに済みます。 歯周病の方は、まずは歯周病治療を受けて土台を整えてからセラミック治療に入った方が良いでしょう。 セラミック治療には素材に幾つか種類があり、素材によっては天然歯よりも硬い材質もあります。 セラミック治療の材質の中で、ジルコニアは人工ダイアモンドとしても知られるキュービックジルコニアとほぼ同じ成分になります。そのため、強度が大変強く、奥歯等の使用に向いている材質となります。 ですが、患者さまの噛み合わせが悪かったりすると対合の歯に傷をつけたり、擦り減ってしまう可能性があります。 通常歯を食いしばった時、人は自身の体重と同じ程度の負荷が奥歯にかかっていると言われています。ですが、ブラキシズム(歯ぎしり、食いしばり)をする方は、奥歯にご自身の体重の2倍の力が加わっていると言われています。 ・ブラキシズムの方の特徴 これらの特徴がある方やご家族の方に睡眠中に歯ぎしりや食いしばりの指摘をされた方は要注意です。どうしても負荷がかかりやすいため、セラミックが割れてしまったり、欠ける原因となります。 また、普段からPCやスマホを使用している際に歯と歯がかみ合っている人やガムをよく食べる習慣がある方も注意が必要です。 人はリラックスしている最中は、上の歯と下の歯が数ミリ隙間が空いている状態になります。(「安静空隙」といいます)ですが、普段から緊張状態の続いている人や歯をかみ合わせる癖があるとそれだけ歯を酷使してしまい、歯にダメージを与えてしまいます。 ご自身が噛む力が強いと思う方や安静空隙ができていないと感じた方は、意識して歯と歯を合わせないようにしましょう。 歯科治療は、歯1本1本治療を行っているわけではありません。患者さまの口腔内をきちんと審査・診断し、一口腔単位で噛み合わせのバランスを見ながら治療を行っております。 この一口腔単位での治療がおそろかになっていると、せっかく入れたセラミックもすぐに割れたり、欠けてしまう原因となります。まずは、きちんと歯の噛み合わせのバランスをとりながら、セラミック治療を取り入れるようにしましよう。 患者さまによっては、「保険治療はあの歯科医院で」「自費治療はあの歯科医院で」と使い分けをされている方もいらっしゃいますが、それだと毎回歯科医師が変わってしまうため、本来の「一口腔単位」での治療がおろそかになってしまいます。 まずは、きちんとご自身の「かかりつけ医」を決めてきちんと管理・治療してもらうようにしましょう。 当院では、「顎が痛い」「口が開きにくい」といった顎関節症の噛み合わせ治療も行っております。 ・ソフトレーザーを使用した温熱療法 セラミック治療でより歯を長持ちさせるためには、一口腔単位で噛み合わせを一緒に整えながら治療を行った方が持ちも良くなります。長年使用した銀歯が摩耗して噛み込みすぎているのが原因で、噛み合わせが崩れていることもあります。 噛み合わせが悪い、大きく口を開けた時に音がなる等、何か症状がありましたら是非当院のセラミック治療と合わせて噛み合わせの治療を取り入れることをお勧めします。 いかかがでしたか?最後に「セラミック治療が向かない人はいますか?」似ついてまとめます。 ・セラミック治療は老若関係なく、おすすめの治療法セラミック治療は保険治療よりも優れている!
・二次虫歯になりにくい
・金属アレルギー
・メタルタトゥー
・ガルバニー電流口内環境や歯の状態によってはセラミック治療をおすすめできないことも
︎セラミックは天然歯よりも硬い?!
︎噛む力が強い人だとセラミックが割れる
ブラキシズムは、睡眠中や無意識のうちに行われます。
・頬の内側に白い歯跡がついている
・歯の溝がなくなり、歯が摩耗している
・顎の骨が角ばっている
・歯の先端がギザギザしており
・下の歯茎の骨が出っ張っている
・知覚過敏がある
・口を大きく開けると音がなる一口腔単位での治療が必要
当院の噛み合わせ治療
・マウスピースを使用したスプリント療法まとめ
・ただし、噛み合わせや選択する材質によっては対合歯が傷つく場合もある
・歯周病のある方は、セラミック治療より、まずは歯周治療が優先
・噛む力が強い人だとセラミックが割れたり、欠ける原因になる
・そのため、一口腔単位で噛み合わせを整えながらの治療が必要
金属アレルギーの場合、セラミックに変えれば症状はなくなる? [2018年03月21日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「金属アレルギーの場合、セラミックに変えれば症状はなくなる?」についてご説明します。
金属アレルギーでお悩みの方やアレルギー症状が出るのを予防したい方は、セラミック治療について本当に金属からセラミックへ変えるだけで症状がなくなるのか、きになるのではないでしょうか?
お口の中の金属が原因の金属アレルギーって?
お口の中の金属が原因でアレルギー反応を起こしているのに、意外にも症状が出る部分はお口の中とは限りません。多くの場合が、手足の湿疹やかゆみ、全身にわたって症状が発症します。そのため、金属アレルギーであることが発覚しても、なかなか歯科を訪れてお口のなかの金属を取り除く治療を行わないため、薬を塗っても一向に症状改善しないこともあります。
保険で使用される金属は、口内環境の変化(熱いものや冷たいもの、酸性の強いものの飲食など)で少量ずつ金属イオンが血流を通して全身に流れていきます。
そのため、口からは遠隔である手足に症状として発症してしまいます。アレルギー反応は長年の蓄積により突然発症してしまいます。普段貴金属を身につけることの多い女性の方が、金属アレルギーを発症しやすいのもこのためです。
主な症状:
・口内炎、口唇炎、口角炎
・扁平苔癬(へんぺいたいせん)
・味覚障害
・掌蹠嚢胞(しょうせきのうほう)
・湿疹、皮膚炎
・脱毛症
⚪︎アレルギー反応を起こす金属は?
保険治療での金属:金銀パラジウム合金、ニッケルクロム合金、アマルガム、銀合金
自費治療での金属:金合金、白金合金
アレルギー反応を示す金属には個人差があります。皮膚科や専門の大学病院などでパッチテストを行い、アレルゲンを特定して治療を行っていきます。
どのくらいでアレルギー治療が終わるの?
金属アレルギーであることがわかっても、お口の中のどの金属でアレルギー反応を起こしているのか特定しなくてはなりません。闇雲にお口の中の金属を除去しても、除去中に出る金属の削りカスで強いアレルギー反応を示し、より悪化してしまうケースもあります。
そのため、金属アレルギーになると長期にわたっての通院、歯科治療が必要となってしまいます。中には治療を始めても完治しない方もいらっしゃるようです。
「抗原を含有する修復物を口腔内より選択的に除去し,一定期間の経過観察を行いながら治癒傾向を見ます。(2,3カ月から1年程度)治癒の方向に進めば,慎重に材料選択を行いながら,再修復に進みます。
1991~1995年に東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科アレルギー外来を訪れた93人の患者さんのデータによれば,原因除去療法が終了して2月経っても,50%以上はあまり良くなりません。しかし,2年くらい経つと改善傾向がみられるのは58%と増えてきていますが,治らない人もいます。」(日本歯科医師会から引用)
金属アレルギーを発症させないことが大切!
金属アレルギーになってしまうと、アレルゲンの特定、金属から非金属への処置等多くの時間と費用がかかってしまいます。
できれば、アレルギー反応を示さないうちに、お口のなかの金属を増やさない努力が必要です。「金属アレルギーではないから大丈夫!」と考えている方も、もしかすると花粉症のようにいずれはご自身もアレルギー体質に変化してしまうことも考えられます。
金属の詰め物・被せ物を避けるのが将来アレルギー体質にならないためにも大切なことになります。
アレルギー反応を示さない歯科材料
非金属の材料を使用することで、金属アレルギーを発症するリスクを抑えることができます。また、金属アレルギーの治療でアレルゲンを取り除いた後もこれらの材料を用いて置き換えの治療を行っていきます。
⚪︎セラミック治療
自費の治療にはなりますが、金属を含まない陶器と同じ材質のため、金属アレルギーや金属による弊害を避けることができます。
裏側をジルコニアで補強すればより強度の高い被せ物になるため、噛み合わせの強い方にも使用することができます。
また、二次虫歯になるリスクも軽減することができるので長期目線だととてもおすすめの治療法になります。
⚪︎レジン
保険でも使用することができるプラスチックの材料になります。大きな被せ物をしないといけない時には使用できませんが、小さな虫歯の際には使用することができます。
ただ、長年使用を続けるとプラスチックですので、色が変色したり、かぶせた箇所が浮いてくることもあります。
⚪︎生体親和性の高い金属
身体に馴染みやすく、金属イオンが流出するリスクの低い「金」や「チタン」といった金属で治療を行うことができます。
ただ、セラミック治療に比べて、金属のため審美的に問題が出てしまうので、「同じ金額を支払うのならセラミックを選択する」というのが今の主流になります。
まとめ
いかがでしたか?
最後に「金属アレルギーの場合、セラミックに変えれば症状はなくなる?」についてまとめます。
・金属アレルギーを発症すると、約2年で半数の方が症状が改善される
・完全に症状が改善されるまでには、長期間の治療と費用がかかってしまう
・アレルギーを発症する前から、できるだけお口の中に金属物を増やさないのがベスト
セラミック治療にはどのような種類があるの? [2018年02月03日]
「桃井第四小前」で下車後、徒歩1分にある西荻窪の善福寺歯科クリニックです。今回は「セラミック治療の種類」についてご説明します。
「セラミック治療」と一言に言っても、様々な種類があります。それぞれのセラミック治療のメリット、デメリットを知ってどの種類を選択するかの判断材料にしてください。
オールセラミック
全てをセラミック(陶器)で作られたものになります。
・オールセラミックのメリット
全てセラミックで作成しているため、透明度が高く、天然歯と見分けがつかないくらい自然な仕上がりになります。
金属を一切使用しないため、生体親和性に優れ、「金属アレルギー」「メタルタトゥー」「ガルバニー電流」等の弊害が出ることがありません。
また、接着性が良く、汚れが付着しにくいため、「二次虫歯」を作りにくくなります。
・オールセラミックのデメリット
オールセラミックは陶器のため、強い負荷がかかると割れてしまうことがあります。割れたり、かけてしまうとセラミックを全て取り外し、一から型取り〜接着をしなくてはいけません。
もともと噛む力が強い方やご自身の歯が咬耗(歯同士の摩擦で歯の一部が消耗すること)している方には、オールセラミックが向かないこともあります。
メタルボンド
メタルボンドとは、内側に金属を焼き付けて作られたものになります。外から見える表面がセラミックでできているため、審美的に優れた被せ物に仕上がります。
・メタルボンドのメリット
内側が金属でできているため、強度が強く割れてしまう危険性がありません。負荷のかかりやすい奥歯や噛む力の強い方にオススメのセラミック治療になります。
・メタルボンドのデメリット
メタルボンドは金属が使用されており、歯の裏側から見ると金属部分が少しだけ見えるように作られています。保険の銀歯ほどではありませんが、歯や歯茎が黒く変色を起こしてしまうことがあります。この変色は「メタルタトゥー」と呼ばれ、レーザー等で取り除かなくては元の色に戻ることがありません。
また、「金属アレルギー」を発症することもあるので注意が必要になります。
裏側が金属でできている分、オールセラミックと比較して透明度も低くなってしまい、少し灰色味のある白になります。
もちろん、歯科技工士がまわりの天然歯に合わせて色調を作成してくれる分、保険の硬質レジン前装冠と比較すると美しい仕上がりになります。
ハイブリッドセラミック
セラミックの粒子とコンポジットレジンの2つの材料を混ぜて作られたものになります。
・ハイブリッドセラミックのメリット
2つの材料を混ぜて作られているため、程よい強度があり、オールセラミックよりも欠ける心配が少なくなります。
オールセラミックほどではありませんが、透明性も高く色調も周りの歯に合わせて作成できるので、自然な仕上がりになります。
金属を含まないため、「金属アレルギー」「メタルタトゥー」「ガルバニー電流」等の心配もありません。
また、他のセラミック治療よりも費用を抑えることができます。
・ハイブリッドセラミックのデメリット
長期間使用を続けると色が変色してくることがあります。噛み合わせや治療部位によっては適応できないこともあります。
セラミック治療は虫歯の治療だけではない!
保険内の被せ物は、虫歯治療にのみ適応しますが、保険外であるセラミック治療は虫歯ではない歯に対しても治療として使用することができます。
・短期間での歯列矯正にも使用できる
通常の矯正治療であれば、矯正器具で歯を移動させる期間に1年半〜2年、リテーナーを使用して歯を固定する期間に1年程度、計3年程度は治療期間が必要になります。
ですが、セラミックを使用すれば「歯1本が傾いているのが気になる」「前歯が出ているのが気になる」等歯並びの一部を矯正したいという方は1〜2週間の短期間で歯並びを整えることができます。
ワイヤーなどの矯正装置を歯につけることもなく、被せ物ができるまでの期間も仮歯で綺麗に整えることができます。ご自身の理想の歯の形状、色をつくることができるので、就活や結婚式といった短期的な日程が決まっている方に適した治療法になります。
ファイバーコアを使うので、歯が折れる心配も少なくなる
神経を抜く治療を行った場合、コア(土台)を歯の内部に入れる処置が必要となります。
保険外治療であるセラミック治療は、コア治療も保険適応外になるため、ファイバーコアを使用することになります。その分費用も15000円程かかってしまいますが、金属でできたメタルコアと比較すると、素材がグラスファイバーでできているファイバーコアは適度な柔軟性があり、歯に力がかかった時に歯が折れてしまう危険性が少なくなります。歯が折れてしまうと、抜歯になってしまうので、歯の未来を考えるとファイバーコアを使用することは良い選択になります。
また、半透明の材質のため、被せ物をつけた時に色が透ける心配もありません。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、「セラミック治療の種類」についてまとめます。
・セラミック材質の種類
<オールセラミック>
・透明性が高く、自然な仕上がりになる。
・金属イオンによる弊害がない
・二次虫歯を作りにくい
・欠けたり割れたりする
<メタルボンド>
・内側が金属のため、強度が高い
・透明性が低い
・金属イオンの弊害がある
<ハイブリッドセラミック>
・金属イオンの弊害がない
・オールセラミックよりも欠ける心配が少ない
・長期間使用すると色が変色する
・セラミック治療は歯の一部矯正にも使用できる
⚫︎・ァイバーコアを使用するため、歯が折れる危険性が少なくなる