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ブリッジのメンテナンスや歯みがき方法を徹底解説!
2024年12月16日
ブリッジは自身の健康な歯を支えとして、失った歯を補う治療法です。
そのため、ケアやメンテナンスを怠ると、ブリッジだけではなく健康な歯の寿命も短くなる可能性があります。
また、ブリッジの治療は素材によっては比較的高額になるため、できれば長持ちさせたいものです。
そこで今回はブリッジのメンテナンス方法を詳しく解説します。
ブリッジは汚れが溜まるとどうなる?
ブリッジとは歯を失ったときに、失った歯の両隣の歯を支えにし、連結した被せ物を装着する治療法です。
被せる人工の歯は連結していて、入れ歯のように取り外して手入れができないため、ブリッジはどうしても汚れが溜まりやすくなります。
では、歯みがきなどのケアが不十分で汚れが溜まったらどうなるのでしょうか。
むし歯や歯周病のリスクが高くなる
歯がなくなったところはむし歯にはなりませんが、土台となる両隣の健康な歯がむし歯になるリスクが高いと言われています。
ブリッジは連結した被せ物なので、構造上、歯ぐきから浮く部分がでてきます。
その部分は歯ブラシやフロスが届きにくく、その結果、食べ物の残りカスや細菌が溜まりやすくなり、むし歯になるリスクが高くなります。
また、細菌が溜まることで歯ぐきが炎症を起こして歯肉炎となり、症状が進行すると歯周病になる場合もあります。
口臭の原因になる
ブリッジは歯ブラシがしっかり届かない部分がでてくるため、小さな隙間に汚れが残りやすくなり、それが口臭の原因となることがあります。
また、上記でお伝えしたように歯周病になるリスクも高くなりますので、歯周病による歯ぐきの炎症、膿みなどが原因で口臭が発生します。
ブリッジのメンテナンス方法
ブリッジは汚れが溜まると様々なリスクがでてくることがわかりましたね。
では、リスクを少しでも減らすにはどのようなメンテナンス方法があるのでしょうか。
メンテナンス方法は大きく分けて以下の二つになります。
セルフメンテナンス
自分で行う、日常のメンテナンスになります。
主に毎日の歯みがきになりますが、毎日歯みがきをしているから大丈夫ということではなく、正しい歯みがきの方法や歯ブラシ以外のグッズを使用して、しっかりと汚れを落とすことが大切です。
歯科医院でのメンテナンス
普段のセルフメンテナンスと同じくらい大切なことが、歯科医院で行う定期検診などのメンテナンスです。
歯科医院のメンテナンスでは、専用の薬剤や器具でクリーニングするので、普段の歯みがきだけでは取り切れない汚れを除去できます。
また、普段の歯みがきがきれいにできているか、みがき残しはないかチェックし、歯みがきのくせがある場合はみがき方も指導してくれます。
歯科医院でのメンテナンスは、汚れをきれいにするだけではありません。
ブリッジに異常や破損がないか状態を確認し、むし歯や歯周病をチェックするので、むし歯や歯周病の早期発見にも役立ちます。
お手入れグッズを使用したみがき方
ブリッジのお手入れは普段のセルフケアが非常に大切になりますが、ただ毎日みがけば良いというわけではありません。
ここではセルフケアにおすすめのグッズとその使い方を解説します。
歯ブラシ
歯ブラシは普段使用している歯ブラシで構いませんが、毛先は柔らかめのものを選びましょう。
自分の歯と同じように歯と歯ぐきの境目や、歯と歯の間を意識して以下のことに気をつけてみがきます。
・毛先を歯肉側に45度傾ける
・軽い力で歯を1本ずつみがくイメージで細かく動かす
・被せ物の表面もていねいにみがく
歯間ブラシ
歯と歯の間に入り込んだ汚れを取るためのアイテムが歯間ブラシです。
ブラシ部分はワイヤーモールのような形状になっているワイヤー入りと、ワイヤー無しのゴムタイプがあります。
歯間ブラシはブラシの太さごとに様々な種類がありますので、ブラシの太さがブリッジと歯のすき間の大きさに合っているものを使うようにしましょう。
太さの目安としては、すき間に入れたときに多少手に抵抗を感じる程度が良いとされています。
しかし、自分で判断するのは難しいので、歯科医師や歯科衛生士に相談してサイズを確認するのがおすすめです。
歯間ブラシは人工歯と歯肉の間から差し込んで、人工歯の下の隙間を2〜3回往復し汚れを取り除きます。
この時、サイズの合ってない歯間ブラシを使うと歯ぐきを傷つけてしまうため、通らないと思った時はサイズを下げて使用しましょう。
スーパーフロス
ブリッジは被せ物同士が連結されているため、普通の歯のように歯と歯の間にデンタルフロスを入れようとしても入りません。
そこで、ブリッジ専用の「スーパーフロス」を使用しましょう。
スーパーフロスは、フロスの真ん中の部分がスポンジになっていて汚れを絡め取るものです。
先端を細く、堅くしてあるため、人工歯と歯肉の間をスムーズに通すことができます。
また、中央部分が水分を含むと膨張するスポンジ状になっており、人工歯と歯ぐきの間の汚れをしっかりキャッチできるだけではなく、歯ぐきにスーパーフロスが当たっても痛みはほとんどありません。
使い方は、スーパーフロスの先端を、人工歯の脇下に通します。
スポンジ部分が真ん中にくるようにし、人工歯と歯ぐきの間を2~3回往復させます。
最後に、横から引き抜いてください。
無理に力を入れず、優しく動かすようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回はブリッジのメンテナンス方法について解説しました。
ブリッジは、汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなるため、天然の歯以上にていねいにケアしていかなければなりません。
専用のグッズを初めて使う方は歯科医院で使い方の指導を受けると安心ですね。
せっかく治療したブリッジが原因でむし歯や歯周病を発症しないよう、専用グッズを効果的に使えるようにし、ブリッジと上手にお付き合いしていきましょう。