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ブリッジとインプラント、迷ったらどちらを選ぶ?
2024年05月17日
何かしらの理由で失った歯を補う方法として、ブリッジ、インプラント、部分入れ歯などがありますが、どの治療法にしたらよいのか悩むという方は多いと思います。
ドクターから提示された治療法で治療を進める場合でも、治療ごとの特徴や違いを理解しておくと、よりご自分にあった治療を選択しやすいのではないでしょうか。
今回は、歯を補う治療法として代表的なブリッジとインプラントの違いを解説します。
ブリッジとインプラントの比較
ブリッジとインプラントはどのような違いがあるのか、それぞれの項目ごとに比較します。
噛む力
インプラント
インプラントは顎の骨に人工の根っこを埋めるので安定性が高く、硬いものでもしっかり噛めます。
天然の歯に比べ、噛む回復率は90%ほどと言われているため、自分の歯のように噛めている方が多いです。
また、周囲の他の歯に負担をかけることなく、インプラント単独でしっかり噛むことができます。
ブリッジ
ブリッジは両隣の歯を土台として欠損部位を補うため、噛むときに土台の歯に負担がかかります。ブリッジでの治療後は、強い力で噛むのはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
噛む回復率は60%ほどと言われています。
見た目
インプラント
インプラントの被せ物は、セラミックなど見た目が天然の歯に非常に近いものを使用するので、違和感がなく自然な見た目になります。
ブリッジ
使用する素材により見た目に違いがでてきます。
保険適用では銀歯かプラスチックの白い歯になるので、見た目に違和感がでる場合があります。
より自然な見た目にしたい場合は、セラミックなどの自費診療のものを選びましょう。
治療期間
インプラント
インプラントの手術後は骨にインプラントが定着する期間を設けなければなりません。この保定期間は、定着の程度により個人差はありますが、平均で半年ほどかかります。インプラントでは保定期間を含めるため、ブリッジよりも治療期間が長くなります。
ブリッジ
周囲の歯の状態にもよりますが、多くの症例は2週間ほどで治療が終わります。
寿命
インプラント
10年後も問題なく使用できているかを確認する残存率は、平均で90%を超えていると言われており、丁寧なセルフケアや定期的なメンテナンスを受けることで10年以上機能することが期待できます。
ブリッジ
ブリッジの10年残存率は70%前後と言われていますが、もっと短い期間でダメになる方もいますし、10年以上問題なく使用できている方もいます。
これは支えになっている歯がどのくらい持つかでブリッジの寿命が違ってくるからです。
インプラントがおすすめな人
では、インプラントはどのような方におすすめなのでしょうか。
健康な歯を削るのに抵抗がある
インプラントはブリッジのように他の歯を土台にしているのではなく、人工の根っこを土台にしますので、他の健康な歯を削る必要がありません。
他の歯に負担をかけたくない
ものを噛むときに奥歯にはおよそ60キロの力が加わると言われています。そのため、歯を一本失っただけで60キロの負担が他の歯にかかるのです。
インプラントであれば、人工の根っこと顎の骨で噛んだときの力を受け止めることができるので、他の歯に負担がかからずに済みます。
しっかり噛んで食事をしたい
インプラントは顎の骨に人工の根っこを埋め込むため安定性が高く、天然の歯に近い噛み心地でしっかりと噛め、安心して食事を楽しめます。
見た目が気になる
インプラントは顎の骨に人工の根っこを埋め、その上に被せ物をするので歯肉から歯が生えているような自然な見た目になります。
また、被せ物はセラミックを使用することが多く、天然の歯のような白さや透明感に近づけることが可能です。
ブリッジがおすすめな人
次にブリッジがおすすめな人も見てみましょう。
外科的手術をしたくない
ブリッジはインプラントのように骨を削ったり、歯ぐきを切ったりなどの外科的手術は必要ありません。
通常の被せ物の治療と同じような手順で治療できるため、外科的手術が怖い方や不安が大きい方はブリッジのほうが精神的な負担が少なくて済みます。
長期間の治療が難しい
インプラントは、埋めた人工の根っこがしっかりと定着するまで期間をおかなければならないので、治療が完了するまで半年、場合によっては1年ほどかかります。
ブリッジは2~3週間ほどで治療が終わるため、治療に時間をかけたくない方、前歯など早めに見た目を改善したい方はブリッジがおすすめです。
治療費を抑えたい
ブリッジは保険適用の被せ物を選べば治療費を抑えることができます。
保険適用のものは自費診療のものに比べると見た目が劣りますが、保険適用でも銀歯ではなく白い歯で治療できるものもありますので、歯科医院にご相談ください。
まとめ
いかがでしたか。
今回はブリッジとインプラントで迷ったときに確認したい点を比較しました。
それぞれメリットとデメリットがあるため、どちらがよいとは一概には言えませんね。
ご自分の歯の状態や、見た目、治療費、治療期間など、何を優先するかをドクターとしっかり相談して、後悔のない治癒法を選ぶことが大切です。