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ブリッジの寿命の伸ばし方とは?壊れてしまったときの対処法もご紹介

2023年04月11日

こんにちは。
西荻窪の歯科クリニック、善福寺歯科クリニックです。
今回は「ブリッジが壊れたらどうする?」をテーマに、みなさんにお伝えしていきます。

ブリッジとは?

「ブリッジ」は歯を失ってしまったときの治療法の1つです。
その名の通り、失ってしまった歯の両隣の歯を支柱にして橋を架けるように人工の歯を被せ、失った部分を補う治療法です。

失った歯を補う治療法は、このブリッジの他にインプラントと入れ歯があり、この3つの治療法が基本的に選ばれています。

それぞれの治療法には特徴がありますが、ブリッジのデメリットは治療後の寿命が短いことです。これは失った部分を補う歯が自立しているかどうかが関わっています。

インプラントは歯を失った部分に直接人工の根を埋め込み被せ物を入れるのに対し、ブリッジと入れ歯は両隣の歯によって支えられているため、両隣の歯に多くの力が加わることで破損しやすく、さらに健康な両隣の歯までダメージを与えてしまいます。
そのためブリッジは寿命が短く、その期間は7〜8年といわれています。
万が一ブリッジが壊れてしまったら、その後どうすればいいのかをしっかり理解しなくてはいけません。

ブリッジが壊れてしまったら?

ブリッジが壊れたときの再治療法は、壊れた理由によって大きく2つに分かれます。

1つ目はブリッジが外れてしまった、もしくは破損してしまった場合です。
ブリッジを結合していた接着剤は経年劣化により粘着力が弱まり、外れてしまうことがあります。その場合は外れてしまったものをそのまま歯科医院に持ち込み、再治療できることが多いでしょう。
また、ブリッジ自体が破損してしまった場合は一度ブリッジを外し、新たに作り直すことで再治療ができます。

2つ目はブリッジを支えていた両隣の歯に問題が生じた場合です。
ブリッジは両隣の歯を削って治療を行いますので、両隣の歯が虫歯になってしまった場合は、両隣の歯を治療する必要があります。しかし虫歯の進行度によってはこれ以上削る部分がなくなり、その際はさらにその隣の歯を削って再ブリッジをすることになります。次に支柱になる歯はさらに負荷がかかるため、最初の治療より寿命が短くなってしまう恐れがあります。
また、両隣の歯を使うこの治療法は、当然ですが隣の歯がない最も奥の歯には適用できません。

ブリッジの寿命を延ばす方法

どんな治療法でも寿命はありますが、ブリッジの寿命を延ばす方法をいくつか紹介していきます。

違和感があるときはすぐに歯科医院へ

ブリッジは両隣の歯の健康を保つことが非常に重要です。両隣の歯が虫歯や歯周病になってしまうとブリッジを長く使うことはできません。ブリッジがグラグラ揺れる気がする、噛みにくくなってきたなど、違和感はそのまま放置せず、すぐに歯科医院へいきましょう。

日々の歯磨きはしっかり行う

当然ですが、虫歯・歯周病予防には日々の歯磨きが重要です。特にブリッジの付近の歯磨きは注意が必要です。
ブリッジ治療の構造上、どうしてもブリッジ本体と歯茎の間に隙間が生じるため、その隙間に食べかすが溜まりやくなってしまいます。それらの食べかすは虫歯や歯周病の原因の「歯垢」となります。しっかりとケアして歯垢の付着を防ぎましょう。

日々のケアとして一般的な歯ブラシですが、歯ブラシは歯の表面をきれいにする役割はあるものの、隙間に入った歯垢を取り除く道具としては役不足です。そのため、ブリッジと歯茎の隙間には、歯ブラシだけでなく歯間ブラシなどを使ってお手入れするようにしましょう。

またブリッジと歯茎の隙間だけでなく、両隣の歯も重点的に磨くとよいでしょう。被せ物をしている歯も食べかすが溜まりやすくなっています。こちらもブリッジ本体と同様に歯間ブラシなどを用いて、意識してケアする必要があります。

歯に力が加わり過ぎないようにする

ブリッジでは、欠損している部分を補うために両隣の歯を支柱にします。支えとなる歯には非常に強い負荷がかかっています。支えとなる歯にこれ以上の負荷をかけないよう、食いしばりをしていないか、強く噛みしめていないか、噛み合わせは問題ないかを確認しましょう。
固いものを食べるときになるべくブリッジの部分を使わないようにしたり、寝ている間の歯ぎしりが気になる人は就寝時専用のマウスピースを使用したりして、ブリッジに強い力が加わるのを避けるよう意識してみてください。

まとめ

ブリッジが壊れたときにどうするのか、なるべく壊れないようにするためにはどんなことをすればいいのかについてお話してきました。

保険適用で比較的安価で治療ができ、普通の歯と同じように生活ができる優れた治療法であるブリッジですが、長期的な目で見るとデメリットもあることがお分かりいただけたでしょうか。
ブリッジ治療について理解を深め、少しでも疑問があれば当院までご相談ください。