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ブリッジの治療期間ってどれくらいかかるの?
2023年02月11日
こんにちは。
杉並区の歯科クリニック、善福寺歯科クリニックです。
いきなりですが、みなさんは虫歯治療をしたことがありますか?
虫歯には治療が1回で済む初期のものから、歯の神経を抜いたり、歯そのものを抜かなければならない重度のものまであります。
虫歯にならない方が良いのは大前提ですが、自分ではしっかりケアしているつもりでも、少しの磨き残しなどによって虫歯になってしまうことがあります。
では、仮に歯を抜かなければならないほど重度の虫歯になってしまった場合、どのような治療法があるのでしょうか?
今回は、重度の虫歯治療に用いられる治療法の一つ、「ブリッジ」とその治療期間についてお話しします。
虫歯の段階と治療法
虫歯の段階と治療法には以下のようなレベル分けがあります。
C0 : 超初期の虫歯。 エナメル質が少し溶け始め、表面が白くなっている状態。まだ痛みはありません。
<治療法>丁寧な歯磨きを続けることで特別な治療を行わなくても治る場合もあります。
C1 : 表面の虫歯。エナメル質がさらに溶け、表面が黒ずんでいる状態。冷たいものや過度に甘いものはしみることもありますが、まだ痛みはありません。
<治療法>虫歯になっている部分を削り、コンポジットレジン(歯科用レジン)等を流し込んで固めます。
C2 : 象牙質の虫歯。エナメル質の内側、象牙質まで虫歯が進行している状態。冷たいものや 甘いものがしみるのはもちろん、時々ズキっと痛むことがあります。
<治療法>虫歯に侵食されている部分を削り、詰め物で埋めます。
C3 : 神経の虫歯。歯の神経まで虫歯が進行している状態。冷たいものだけではなく熱いものもしみるようになります。何もしていなくてもズキズキと痛みます。
<治療法>神経を除去し、薬剤をつめる根幹治療が効果的です。
C4 : 歯根まで進行した虫歯。歯のほとんどが溶けてなくなり、歯根(歯の根っこにあたる部分)まで虫歯が進行している状態。神経が死んでいるため痛みは無くなりますが、空いた歯根に膿が溜まって痛くなる場合があります。
<治療法>基本的には抜歯が必要です。抜歯した後、ブリッジや入れ歯、インプラント等で失った歯を補います。
このように、虫歯の段階によって必要な治療法は異なります。
今回お話しするブリッジは、C4(歯根まで進行した虫歯)で多く使われている治療法になります。
「ブリッジ」とは?
みなさんは、ブリッジがどんな治療法かご存じですか?
重度の虫歯により歯を抜いてしまうと、両隣の歯は支えを失うため、倒れてしまったり、対になる歯が伸びてきてしまうことがあります。
それによって歯全体のバランスが崩れ、噛み合わせが悪くなったり、話す・食べるなどの日常生活にも支障をきたしてしまいます。
そこで、歯がない部分には人工の歯を入れる必要があります。
この人工の歯を入れる方法にはいくつかあり、その中の一つ、両隣の歯を使って橋渡し的に支える治療法をブリッジといいます。
2本ないし3本連なった人工歯を橋渡し的に被せるため、両端の歯が健康であっても、支えとして被せ物をするために削る必要があります。
要件次第では保険適用で白い歯を入れることも可能なため、インプラントと比べて比較的費用を抑えて治療することができます。
また、入れ歯と違って一部は自身の歯を支えとするため、食事の際の違和感が少ないといった面でもおすすめです。
しかし、土台となっている歯に汚れが溜まりやすいといった点もあります。
土台の歯が虫歯にならないためにも、歯ブラシだけでなく歯間ブラシを使ったケアが必要になります。
ブリッジの治療期間は?
ブリッジが重度虫歯の治療による欠損歯を埋める治療法だということは前述した通りです。
では、その治療期間はどれくらいかかるのでしょうか?
ブリッジの治療の流れは、
- 欠損している歯の両隣の歯を削る
- 型を取る
- 模型を作る
- ブリッジを作製する
- 接着剤でピッタリとくっつける
となります。
お口の中の状態にもよりますが、ブリッジの治療期間は①~⑤全部で1~2ヶ月程度と考えて良いでしょう。
最短で2回ほどの通院で治療が完了するところも、ブリッジのメリットといえます。
その場合は、
初回⇒歯を削り、型を取る
2回目⇒ブリッジをつける
といった流れで治療することになります。
インプラントと比べ比較的早く完結する治療法のため、時間をかけて治療できない方におすすめです。
治療が終了した後に特別なメンテナンスは必要ありませんが、治療した歯科医院での定期健診に通うことで、欠けてしまったり着色してしまうなどのリスクを軽減させることができるでしょう。
まとめ
今回はブリッジとその治療期間について詳しくお話ししました。
ブリッジは比較的治療期間が短く、インプラントなどに比べて費用もかからないことから、重度の虫歯治療の中でも患者さんにとって負担の少ない治療法といえるでしょう。
しかし、そもそも欠損歯を作らないに越したことはありません。
しっかりとご自身で歯磨きを徹底して、定期的に歯科医院で検診を行い、なるべく健康な歯で過ごせるようにしましょう。