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ブリッジができない例とは?

2023年01月17日

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「ブリッジができない例」についてお話しします。

ブリッジは装着時の違和感が少なく、素材によっては見た目も自然な治療法です。歯を失った場合に検討される方も少なくありません。
ただし歯の状態によっては対応できない例もあるので、確認していきましょう。

また、ブリッジができない場合、どのような治療法があるのかについても解説しています。歯を失ったときの治療法を検討する際に参考にしてみてください。

ブリッジ治療の特徴

歯を失ったときに、失った歯の左右にある健康な歯を土台にして橋を架けるような被せ物を装着するのがブリッジ治療です。
ブリッジ治療は、セメントで固定する被せ物のため自分の歯のように使えるというメリットがあります。そのため、取り外し式の入れ歯よりも違和感が少ないと感じる人も多いようです。

また、比較的短期間での治療が可能です。急いで治したいといった場合にも、ブリッジ治療は有力な選択肢になるでしょう。

基本的には保険適用範囲で治療ができるため、費用を抑えて治療したい方にとっても魅力的な治療法です。条件や被せ物次第で保険適用外になるので、治療前にドクターに確認しましょう。

ブリッジができない例

メリットの多いブリッジ治療ですが、治療法として採用できない、難しい例も複数あります。代表的なできない例をみていきましょう。

土台になる歯に問題がある

失った歯の左右の歯に問題があれば、別の治療法を検討した方が良いでしょう。
ブリッジ治療では、両隣の歯を土台にしてブリッジをかぶせます。そのため左右の歯を削る準備が必要です。左右の歯がぐらぐらしていたり、歯を残すことができないほど大きな虫歯がある場合は、ブリッジ治療は難しいでしょう。

ブリッジを希望していても、ドクターが左右の歯が負荷に耐えられないと判断した場合は、別の治療方法を検討する必要があります。日ごろから歯の手入れをしっかり行っておくことも大切といえます。

複数の歯を失った場合

複数の歯を失った場合はブリッジ治療ができない可能性があります。ブリッジ治療を行うには、土台となる健康的な歯が複数必要とされるからです。

一般的にブリッジ治療では、失った歯の本数は多くて3本程度までといわれています。それ以上失った場合は、別の治療法を検討する必要があるでしょう。

健康な歯を削ることに抵抗がある

ブリッジ治療は、健康な歯を削る必要があります。欠損した歯のために健康な歯を削ることに抵抗がある場合は他の方法を検討しましょう。
元来健康であった歯でも、やはり削ってしまった歯の寿命は何も治療していない健康な歯と比べると短くなります。また、ブリッジの連結部分は汚れやすく、ブラッシングもしにくいため、虫歯や歯周病を引き起こす原因になる可能性が高いです。
メリットだけでなくデメリットもドクターに確認したうえで、どの治療法を選択するか決めることをおすすめします。

一番奥の歯を失った

ブリッジ治療では、失った歯の左右に丈夫な歯があることが大前提です。一番奥の歯を失った場合、橋渡しができません。そのためブリッジ治療を行うことは困難です。
一番奥の歯を失った場合は難しいと覚えておきましょう。

ブリッジができない場合の治療法は?

ブリッジができない場合には、別の治療方法を選択しましょう。
歯がないまま治療せず放置しておくと、見た目だけでなく噛み合わせのバランスが崩れたり、よく噛めないなど生活に支障がでてしまいます。
治療法の選択肢を知っておくと、ブリッジができない場合でもスムーズに治療を進めることができるでしょう。

入れ歯

ブリッジができない場合には、入れ歯を選択する人が少なくありません。欠損した歯に付ける取り外し式の部分入れ歯が一般的に使われます。
左右の歯をブリッジほど削る必要がなく、治療期間が短いというメリットがあります。また基本的に保険診療となります。
しかし、ブリッジや次に紹介するインプラントに比べると、食べ物が噛みにくい、装着時に違和感があるといった方も少なくありません。

インプラント

インプラントは、人工の歯根を顎の骨に入れる手術をし、その上に人工の歯を付けるという治療法です。違和感のない見た目や周りの健康な歯に手を加えないため、選択する人も多いです。食事の際の噛み心地も天然の歯とあまり変わらないといったメリットがあります。
ただし、外科手術を伴う治療のため、傷の治りを待ったり、骨とインプラントがきちんと結合しているか確認してから人工歯を取り付けるなど、入れ歯やブリッジと比べると期間が必要になります。
糖尿病や心疾患といった持病がある方もインプラントが受けられない可能性があります。

また、基本的に保険適用外の治療のため、他の治療法よりも費用がかかるというデメリットもあります。

まとめ

ブリッジ治療は左右の歯を架け橋にする治療法のため、治療ができない例や適さない例があります。ブリッジ治療の特徴を理解して、ブリッジ治療が可能かどうか、またメリットだけでなくデメリットも知ったうえで治療に臨みましょう。

また、治療後も適切なメンテナンスが必要です。噛めるようになったから完了ではなく、長くブリッジを使い続けるためにも、定期検診を忘れずに受診しましょう。