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保険適応で白い歯にすることができる「CAD/CAM」について

2022年04月15日

2014年4月から、銀歯だけでなく白い被せものも健康保険で治療できるようになりました。また2020年9月には保険対応範囲が奥歯のみから、前歯まで適応拡大。さらに2022年4月には、インレー・アンレー(詰め物)が新しく保険適応となりました。価格面から白い歯を諦めていた人にとっては治療の選択肢が広がっています。

金属アレルギーの人も治療に使える

これまでの保険適応の被せものは銀歯もしくは一部に銀素材が主流だったため金属アレルギーの人は自費であるセラミックなどを選択せざるを得ませんでした。

しかし、CAD/CAMはメタルフリー素材なので金属アレルギーの人も安心して利用いただけます。価格面も保険適応治療となったことでより選択しやすくなりました。

CAD/CAMのメリットとデメリット

ハイブリッドセラミックであるCAD/CAMのメリットとデメリットを紹介します。

メリット

・歯に似た白色なので、銀歯に比べて審美的にもいい仕上がりになります
・メタルフリーなので金属アレルギーの人も心配ありません
・保険適応外のセラミックよりも、安価に治療することができる
・天然歯の硬さに近く、かみ合う歯を傷めにくい

デメリット

・長期間の使用でだんだんと変色する
・割れることがある
・審美的にセラミックほどの白のバリエーションがない

健康保険の対象となる条件について

CAD/CAMの保険適応には条件があります。治療状況によっては保険適応外になることがあるので、CAD/CAMでの治療を考えている人は注意が必要です。事前にしっかりと医師に聞いておきましょう。

クラウンで対象外となる可能性がある項目

2連以上のブリッジ

第二小臼歯と第一大臼歯がつながった冠などの場合は保険適応外となります。

第二大臼歯の有無

第一大臼歯を治療する場合で、保険適応で白い歯にしようとすると、第二大臼歯のすべてが残っていないといけません。

2年以内に保険適応で白い歯を作った人

第一大臼歯を治療する場合は、第二大臼歯が4本全て残っていないといけません。

そのため食いしばりが強い方や、歯ぎしりが激しい方などは、噛む力が強くかかる奥歯などへの適用は歯科医師と相談して慎重に選ぶことをおすすめします。

インレー・アンレーで対象外となる可能性がある項目

第二大臼歯の有無

第一大臼歯を治療する場合では第二大臼歯の4本全てが残っていないといけません。

CAD/CAMを提供できる歯医者について

CAD/CAMは、どこの歯科医院でも扱えるわけではありません。厚生労働省に提供にあたって申請を行い、認可がおりた医院のみが扱える治療となります。

保険適応で作った場合のおおよその価格

CAD/CAMでクラウンを作った場合、オールセラミックでクラウンを作るよりもだいたい約10分の1以下で作ることができます。価格帯はオールセラミックが10万円前後なのに対し、CAD/CAMは保険適応後の負担価格で6,000円〜9,000円ぐらいで治療することが可能です。

アンレーも同様、CAD/CAMはオールセラミック製作よりも約10分の1で作ることができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、保険適用で白い歯にできる「CAD/CAM」についてまとめます。

1. CAD/CAM」とは? : ハイブリッドセラミックのクラウンのことで、従来の保険適応素材であるレジンよりも丈夫な素材
2. 金属アレルギーの人も治療に使える :メタルフリーなので、金属アレルギーの人も安心して利用することができる
3. CAD/CAMのメリットとデメリット :審美的に優れているというメリットや、長期的な使用で変色するというデメリットなど
4. 健康保険の対象となる条件について :CAD/CAMはクラウンのみが保険適応。そのほか条件があるということ
5. CAD/CAMを提供できる歯医者について : CAD/CAMは厚生労働省から認可を受けた歯科医院しか提供することができません
6. 保険適応で作った場合のおおよその価格 :オールセラミックの約10分の1となる

これらのことから保険適用で白い歯にできる「CAD/CAM」について分かります。
当院では、厚生労働省の認可を受けて「CAD/CAM」での治療をご提供することができます。
銀歯などが気になっている人や、審美的によくしたいけど価格面でためらっている人などは、ぜひ一度お気軽に当院にご相談ください。