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市販のスポーツマウスピースの安全性について

2021年10月15日

 



西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「スポーツマウスピースと安全性」についてお話しします。

スポーツマウスピースは一般でも市販されているため、わざわざ歯科医院に行かなくてもいいと考える人もいます。
 

確かに、歯科医院でスポーツマウスピースの製作を依頼した場合、

すぐに手に入る市販のものに比べて、製作・完成に至るまでに時間がかかります。

それでも歯科医院のスポーツマウスピースをおすすめするのは、安全性の高さが理由です。

 

フィット感の差がある

市販のスポーツマウスピースと歯科医院で製作するスポーツマウスピースを比較した場合、

フィット感に大きな差があります。もっとも、これは市販のものが粗悪という意味ではありません。

市販のスポーツマウスピースは、多くの人に合うことを想定して製作されたものです。
 

分かりやすく表現するなら万人向けであり、当然ながら自分のためだけに作られたものではありません。

一方、歯科医院のスポーツマウスピースはオーダーメイドであり、

自分にフィットするマウスピースの再現が可能です。そのため、フィット感に大きな差があるのです。
 

スポーツマウスピースを使用する目的

スポーツマウスピースを使用する目的は人によって異なりますが、まとめると次のような目的です。
 

  • • 口の中のケガの予防
  • • 集中力を高める
  • • 脳震盪の予防
  • • 顎関節症の予防

 

もっとも、これらの効果を最大限発揮するには、スポーツマウスピースが自分に合っていることが必須であり、

その意味でもフィット感のある歯科医院のスポーツマウスピースを使用した方が良いのです。
 

さらに、歯科医院でスポーツマウスピースを製作する場合、

型取り前に歯の擦り減り、虫歯の有無なども確認するため、歯の健康状態もチェックできます。

ピースの装着によって、これらの癖から歯を守ることができるのです。
 

合わない場合の問題

市販のスポーツマウスピースはオーダーメイドではないため、自分に合わないこともあります。

合わないスポーツマウスピースを装着し続けた場合、

部品の一部が歯肉に接触することで、歯肉に炎症を引き起こしてしまう可能性があります。
 

そうなると、歯肉退縮によって歯肉が下がってしまい、歯の根が露出してしまいます。

露出した歯の根はエナメル質で保護されていないため、刺激を受けると知覚過敏が起きてしまうのです。

このような問題点があることも、市販のスポーツマウスピースをおすすめできない理由です。
 

ケアが必要る

スポーツマウスピースは口の中に長時間装着するため不潔になりやすく、

さらにカビも生えやすいため使用後はケアが必要です。

また、ケアも正しく行わなければならず、例えば熱湯での消毒はスポーツマウスピースの変形を招きます。
 

市販のスポーツマウスピースを購入した場合、このような説明がされることはまずなく、

その結果ケアせず放置してしまったり、変形させてしまったりする人が多いのです。

その点、歯科医院なら取り扱いの注意点も説明するため、このような事態が起こることはありません。
 

歯ぎしり対策のマウスピースを持っている人へ

既に歯ぎしり対策用のマウスピースを所持している人は、

スポーツマウスピースを製作することなく、歯ぎしり対策用のマウスピースを使いたく思うでしょう。

しかし、歯ぎしり対策用のマウスピースをスポーツ時に使用することはできません。
 

もちろん装着すること自体は可能ですが、それぞれのマウスピースでは素材も厚さも異なるため、

スポーツをする目的でマウスピースを希望するなら、スポーツマウスピースの製作が必要です。

逆の場合に同じことが言え、歯ぎしり対策でマウスピースを使用するなら、それ専用のマウスピースを使いましょう。
 

耐久性

市販のスポーツマウスピースと歯科医院のスポーツマウスピースでは、耐久性にも差があります。

一般的に前者は短期間で穴があくケースが多いため、保護能力が高いとはいえません。

一方、歯科医院のスポーツマウスピースは耐久性が高く、安心して食いしばることができます。
 

これもまたフィットする精度の差が関係しており、

正常な噛み合わせを再現できることで、容易に破損する事態を防ぐことができるのです。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、スポーツマウスピースと安全性についてまとめます。
 
1. フィット感の差がある :歯科医院のスポーツマウスピースはオーダーメイドのため、自分にピッタリ合う

2. スポーツマウスピースを使用する目的 :口の中のケガの防止、集中力を高める、脳震盪の予防など

3. 合わない場合の問題 :歯肉に炎症を起こし、それがきっかけで歯肉退縮や知覚過敏が起こることがある

4. ケアが必要 :スポーツマウスピースを使用するなら、正しいケアの方法も知っておかなければならない

5. 歯ぎしり対策用のマウスピースを持っている人へ :スポーツマウスピースとしては使えない

6. 耐久性 :歯科医院のスポーツマウスピースの方が耐久性は高く、穴があくなどの破損が起こりにくい
 

これらのことから、スポーツマウスピースと安全性について分かります。

スポーツマウスピースを使用する上で欠かせないのは効果と安全性であり、

これらを確かなものにするためにも歯科医院でスポーツマウスピースを製作することをおすすめします。