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ブリッジに違和感や痛みがある!原因と対処法は?
2025年01月14日
ブリッジは素材によって保険適用が可能な場合もあり、インプラント治療のように外科手術の必要もないため、1〜2本の歯を失った際の治療法としてよく選ばれています。
しかし、治療後に違和感や痛みを感じる方も少なくありません。
違和感や痛みを放置しておくと、気分的にすぐれないばかりか、さらに歯を失う可能性もでてきます。
そこで今回は、ブリッジに違和感や痛みがあるときの原因と対処法を知っておきましょう。
ブリッジ治療直後の違和感や痛みの原因
ブリッジの治療直後の違和感や痛みにはどのような原因があるのでしょうか。
神経が過敏になっている
ブリッジ治療後すぐに違和感や痛みがある場合は、ブリッジの支えにするために削った左右の歯の神経が過敏になっている可能性があります。
ブリッジは失った歯を補うために両隣の歯を削って支えとしますが、この過程で歯の神経が刺激されることがあります。
また、以前の歯とは違う形をした人工歯が入ったり、欠損分の負担を急に補うことになるため、強い違和感をおぼえる方もいます。
舌に違和感がある
ブリッジそのものではなく、舌に違和感を感じる方もいます。
舌には、約1万個ある味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じるセンサーがあり、非常に敏感です。その敏感なセンサーが、もともとあった歯の形ではなく、新しく入った人工物に触れたときに違和感をおぼえることがあります。
ブリッジ治療直後に違和感や痛みがでるのは特別なことではなく、1ヶ月程度で落ち着いてくるため心配いりません。
しかし、1ヶ月過ぎても違和感や痛みが残っている、痛みが徐々に強くなってくる、我慢できないほどの痛みがある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。
ブリッジ治療後、時間が経ってからの痛みや違和感の原因
ブリッジの治療後、数ヶ月や数年経ってから生じる違和感や痛みの原因を解説します。
ブリッジの劣化
ブリッジは人工の歯であるため、寿命があります。
およそ8年前後が寿命と言われており、劣化が進むと変形や破損などの不具合が生じ、違和感や痛みの原因となります。
むし歯や歯周病
ブリッジそのものは人工の歯であるため、むし歯や歯周病になることはありません。
しかし、ブリッジの内部にある支えとなる部分は、口の中の環境や健康状態が悪ければ、むし歯や歯周病になってしまい、重症化すれば違和感や痛みがでてきます。
土台となる歯に負担がかかっている
ブリッジは両隣の歯を支えにして人工の歯を支えていますが、その土台となる歯にはかなりの負担がかかっています。
食事のときなど、噛み締める力は分散して両隣の歯に伝わります。そのため、両隣の土台となる歯は本来以上に負担がかかり続けることになるのです。
また、強い歯ぎしりがあったり、噛み合わせが悪かったりすると、支えとなる歯の負担がさらに大きくなり歯が弱くなるため、違和感や痛みがでてきます。
違和感や痛みがでたときの対処法
ブリッジ治療後に違和感や痛みがでたときの対処法をいくつかあげますので、おぼえておきましょう。
早めに歯科医院を受診する
ブリッジ治療後に違和感や痛みがでてきたら、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
違和感や痛みがでるのは、何かしらの問題がある証拠です。
我慢してそのまま放置しておくと、痛みが激しくなる・歯の神経が死んでしまう・抜歯しなければならなくなるなど重症化してしまい、治療も大変になるので注意しましょう。
応急処置をする
違和感や痛みがでてきたら、早めに歯科医院を受診するのが一番ですが、歯科医院の予約がとれなかったり、仕事などの都合で時間がとれなかったりする場合もあると思います。
ずっと痛みを感じているのは、体だけではなく精神的にも大きな負担になるので、そのようなときは応急処置で痛みを和らげましょう。
- 鎮痛剤の服用
ドラッグストアなどで購入できる市販の鎮痛剤や、以前に歯科医院で処方された鎮痛剤があればそれでもかまいません。
鎮痛剤の服用では一時的に痛みが治まるだけで、痛みの根本的な解決にはなりませんので、速やかに歯科医院を受診しましょう。
- 患部を冷やす
痛む部分を冷やすのも効果的です。
保冷剤をタオルなどでくるんだもの、冷却シート、冷やしたタオルなどを頬の上からあてて冷やしましょう。
氷などを口の中に入れるなど、急激に冷やすと痛みが増す場合があるので、外側からゆっくり冷やすのがポイントです。
まとめ
いかがでしたか。
今回はブリッジに違和感や痛みがあるときの原因や対処法を解説しました。
違和感や痛みがでる原因は様々ありますが、そのまま放置しないことが大切です。
ブリッジや被せ物は、外から見ただけでは内部の状態がわかりにくい場合が多いです。特にブリッジの下にある支えとなる歯や、周囲の歯茎に問題が起こっている場合、レントゲン検査などの専門的な診察が必要です。
自己判断は避け、早めに歯科医師の診察を受けることで、大切な歯を守っていきましょう。