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ブリッジの寿命はどのくらい?長持ちさせるコツは?

2024年10月18日

 

歯を失ったときの治療法は、主に「ブリッジ」「インプラント」「入れ歯」の3種類です。
ブリッジやインプラントは治療費が比較的高額になるケースが多く、治療後はできるだけ長持ちさせたいものです。

そこで今回は平均寿命や長持ちさせるポイントなど、ブリッジの寿命について解説します。
ブリッジを検討中の方、ブリッジで治療を終えた方の参考になれば幸いです。

ブリッジとはどんな治療法?

まず、ブリッジとはどのような治療法なのか簡単におさらいしましょう。

ブリッジは失った歯の両隣の歯を土台にし、連結した人工の歯を橋をかけるようにして被せる治療法です。
土台となる両隣の歯を削る必要がありますが、インプラントのように外科的手術は必要なく、入れ歯よりも自然な見た目と噛み心地です。

歯を失った本数が多い方や、土台となる歯がない方はブリッジで治療はできませんので、その場合は他の治療法を選択しなければなりません。

ブリッジの平均寿命

ブリッジの平均寿命はおよそ7~8年と言われています。
しかし、寿命は様々な要因によって左右されるため、ブリッジの材質、適切なケア、噛み合わせ、口の中の状態などで短くも長くもなりえます。

材質によっても寿命が異なり、金属やセラミックの場合は比較的耐久性があるので、適切にケアができていれば10~15年ほど持つと言われています。

ブリッジが寿命を迎える要因

では、ブリッジが寿命を迎えてしまうのはどのようなときなのでしょうか。

土台になる歯のむし歯や歯周病

長年ブリッジを装着していると、ブリッジの接着剤の劣化や、歯ぐきが下がってくることでブリッジの隙間から細菌が入り込み、土台の歯がむし歯や歯周病になることがあります。

また、ブリッジは連結した人工の歯であるため、歯ブラシやフロスが届かない部分が出てきますので、どうしても汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病を引き起こしてしまいます。

土台となる歯は負担が大きいため、歯周病になると進行が早く歯がグラついて抜けてしまい、ブリッジが使えなくなります。

歯根が折れる・割れる

噛み合わせや、歯ぎしりや食いしばりが強い、強い衝撃を受けたなどが理由で土台の歯の歯根が折れたり割れたりすることがあります。
また、歯ぎしりや噛み合わせなどで普段から歯に大きな負担がかかっていると、何もしていなくてもブリッジが外れる可能性があります。

歯根は歯ぐきで隠れているため見た目では気付きにくく、痛みや違和感を覚え、歯科医院を受診してから気付くケースが多いようです。

ブリッジの劣化

歯や歯ぐきに問題がなくても、ブリッジ自体の劣化で寿命を迎えるケースもあります。
接着剤の劣化で隙間ができ痛みを感じたり、材質によっては歯ぐきが黒ずんできたり、人工の歯が変色してきたら寿命が近いかもしれません。

ブリッジを長持ちさせるポイント

ブリッジの寿命は歯や歯ぐきの状態によって変わってきます。
できるだけブリッジを長持ちさせるポイントを覚えておきましょう。

日常のケアをしっかりとおこなう

ブリッジを長持ちさせるには日ごろのケアが重要です。
毎日の歯みがきはもちろんですが、歯ブラシの他に歯間ブラシやスーパーフロス(糸ようじにスポンジがついた物)を使用し、ブリッジの周辺や下部もしっかりときれいにしましょう。

歯ぎしりなどにはナイトガードを使用する

歯ぎしりは歯に大きな負荷がかかりますが、就寝時に無意識にやってしまうため、自分でコントロールすることは非常に難しいです。
そこで、歯ぎしりが強い方は、就寝時に「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースをつけて寝るとよいでしょう。

また、歯ぎしりは誰かに指摘されるまで自分では中々気がつきにくいものです。

  • 起きたときに口の周りが疲れている・あごにダルさを感じる
  • 知覚過敏がある
  • 肩こりや頭痛がする
  • 仕事など、集中すると奥歯に力が入る
  • 歯のデコボコがすり減っている

このような症状に当てはまる方は歯ぎしりをしているかもしれませんので、歯科医院で相談してみましょう。

食べるものに気をつける

ブリッジは天然の歯に近い噛み心地なため、食事の際はあまり気にせず普段と同じように噛んでしまいます。
しかし、ブリッジに負担がかからないようにするには、硬いものや弾力があるもの、粘着性のある食べ物はできるだけ避けましょう。

どうしても硬いものが食べたいときは、小さく切って食べるなどの工夫が必要です。

定期健診やメンテナンスに通う

しっかりとみがいているつもりでも、自分では取り切れない歯垢はどうしても出てくるものです。
定期健診で自分では取り切れない歯垢をきれいにしてもらい、みがき方のくせやコツなどの指導を受け、日ごろのセルフケアに役立てましょう。

また、ブリッジに問題が出たときに早期発見や治療ができるのも大きなメリットです。

まとめ

いかがでしたか。
今回はブリッジの寿命について解説しました。

ブリッジの寿命は歯や歯ぐきの状態に大きく関わっているので、日ごろのケアが非常に重要になります。
しかし、ブリッジは特殊な構造になっているため、しっかりとみがいているつもりでも、歯垢が溜まりやすい箇所が出てきます。

普段のセルフケアと並行し、定期健診でプロの手でケアしてもらうことで歯や歯ぐきを良い状態に保てます。
その結果ブリッジを長持ちさせることができるので、ブリッジ治療後も継続して歯科医院を受診するようにしましょう。