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噛み合わせが原因で歯周病になる?

2020年05月19日

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「噛み合わせと歯周病の関係」についてお話しします。

歯周病にかかりやすい人の特徴の一つとして、噛み合わせの悪さが挙げられます。

不公平に思えますが、歯周病予防を徹底している人とそうでない人、

二人を比較した時に後者の人が歯周病になるケースもあるのです。

この場合、歯周病予防を徹底している人の噛み合わせが悪い可能性があるでしょう。

噛み合わせが悪いと歯周病になりやすい理由

「噛み合わせが悪い=歯周病になる」とは限りませんが、

発症のリスクが高くなるのは明白で、その理由として次のことが挙げられます。

理由1. 歯磨きの精度が落ちる

噛み合わせが悪ければ歯並びも悪い可能性が高く、凸凹した歯並びでは歯磨きがしづらいでしょう。

そうなると磨き残しが増えるため、歯並びが良い人に比べて歯周病になりやすいのです。

理由2. 歯肉に負担がかかる

噛み合わせが悪いと、噛んだ時に特定の歯に過剰な力がかかります。

この時、その歯を支える歯肉にも負担がかかり、炎症を起こして初期の歯周病である歯肉炎が発症します。

理由3. 口呼吸になる

噛み合わせが悪いと、状態次第で口呼吸になります。

口呼吸をすると唾液が蒸発するため、口の中で細菌が繁殖して歯周病になりやすくなります。

噛み合わせの悪さで起こる問題

噛み合わせの悪さが原因で起こる問題は歯周病だけではありません。

次のことは、いずれも噛み合わせの悪さで起こる問題です。

問題1. 慢性的な肩こりや頭痛

噛み合わせが悪いと、噛む筋肉である広頸筋や側頭筋に悪い影響を与えます。

広頸筋が悪い影響を受けることで肩こり、側頭筋が悪い影響を受けることで頭痛が起こります。

問題2. 口元の見た目が悪くなる

歯並びの悪さに限らず、噛み合わせの悪さも口元の見た目に影響します。

口が開いている、出っ歯、しゃくれなどは噛み合わせの悪さが原因になっています。

問題3. 顎関節症になりやすい

顎関節症は噛み合わせが正常な人でも発症することがありますが、

噛み合わせが悪い人は発症のリスクが高く、また重症化しやすい傾向があります。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせの悪さは遺伝的な要素に限らず、生活習慣が原因で起こる症状です。

具体的には次のことが挙げられ、これらはいずれも噛み合わせが悪くなる原因になります。

原因1. 日常生活での癖

例えば、歯ぎしり、食いしばり、舌で歯を押し出す、頬杖、これらの癖はいずれも噛み合わせが悪くなり、

小さな子供の場合は指しゃぶりなどが原因で噛み合わせが悪くこともあります。

原因2. 歯並び

歯並びが悪ければ、噛み合わせも悪くなります。

この場合、矯正すれば歯並びと同時に噛み合わせも改善されるでしょう。

原因3. 人工物の高さ

詰め物や被せ物の高さが合わないと、噛み合わせが悪くなります。

高すぎる場合はある程度簡単に調整できますが、低すぎる場合は再製作が必要になるかもしれません。

歯周病の予防方法

噛み合わせが悪くても、しっかりと対策すれば歯周病は予防できます。

次の3つの予防方法を実践すれば、歯周病になるリスクを大幅に低下させられるでしょう。

方法1. 精度の高い歯磨きをする

歯磨きにおいて大切なのは頻度よりも精度であり、磨き残しの少ない歯磨きを実践しなければなりません。

効果的なのはデンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、特に歯間ブラシは歯周病予防に効果的です。

方法2. 生活習慣を改善する

歯周病は細菌の感染によって起こる病気であり、身体の免疫力を高めることが予防につながります。

例えば疲労やストレスを解消すること、禁煙すること、栄養バランスのある食生活を心掛けることが大切です。

方法3. 定期検診を受診する

歯科医院で定期検診を受診すれば、その中で歯周病予防に効果的な予防治療を受けられます。

また定期的に検診を受診していれば、歯周病が発症しても早期発見して重症化を防げます。

まとめ

最後に、噛み合わせと歯周病の関係についてまとめます。

1. 噛み合わせが悪いと歯周病になりやすい理由 :歯磨きの精度が落ちる、歯肉に負担がかかるなど

2. 噛み合わせの悪さで起こる問題 :慢性的な肩こりや頭痛、口元の見た目が悪くなるなど

3. 噛み合わせが悪くなる原因 :日常生活での癖、歯並び、人工物の高さ

4. 歯周病の予防方法 :精度の高い歯磨き、生活習慣を改善する、定期検診を受診する

これら4つのことから、噛み合わせと歯周病の関係について分かります。

噛み合わせの悪さは病気ではなく、そのため医師側から治療が絶対に必要とは言い切れません。

しかし、噛み合わせの悪さによって病気が発症することもあり、歯周病もその一つです。

歯周病は進行すれば歯を失う怖い病気ですし、自覚症状の少なさから重症化しやすい問題もあります。

ですから、大切な歯を守るためには噛み合わせの悪さは決して軽視できない問題であり、

できるだけ医師に相談して改善する方向で考えることをおすすめします。