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噛み合わせの悪さは身体の健康に悪い影響をもたらすと聞きました [2021年05月15日]

 

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「噛み合わせの悪さによって起こる問題」についてお話しします。

嚙み合わせの悪さは病気ではないため、絶対に治療しなければならない状態ではありません。
 
しかし、嚙み合わせの悪さが原因で健康に悪影響をもたらすのは事実であり、

それも口の中だけでなく身体の健康に害をもたらしてしまうのです。

そこで、ここでは嚙み合わせの悪さによって起こる問題について分かりやすくまとめます。

嚙み合わせの悪さと身体の健康の関係

人間は動作をする際、その動作に関係する筋肉を使います。

当然、「噛む」という動作においても筋肉を使用するのですが、

嚙み合わせが悪いことによって筋肉に悪い影響を与え、身体の健康面において以下のような影響をもたらします。
 

肩が凝る

噛む動作をする時には広頸筋という筋肉を使用します。

広頸筋は首から肩にかけてつながっているため、嚙み合わせが悪いことによって肩が凝ってしまいます。

慢性的な肩凝りに悩まされている人は、嚙み合わせの悪さが原因の可能性があります。
 

頭が痛くなる

噛む動作をする時には側頭筋という筋肉を使用します。

側頭筋は顎関節から頭の横あたりにかけてつながっているため、嚙み合わせが悪いことによって頭痛が起こります。

慢性的な頭痛に悩まされている人は、噛み合わせの悪さが原因の可能性があります。
 

自律神経失調症

明確な根拠は解明されていませんが、噛み合わせの悪さが原因となって神経のバランスを崩す人がいます。

とくに多いのが、ストレスを感じる場面で噛み合わせの悪さが露呈することで、不安定になってしまい、

それがきっかけとなって自律神経失調症を引き起こしてしまうケースがあるのです。
 

顎関節症

嚙み合わせが正常な人でも顎関節症は発症しますし、

顎関節症の発症が原因となって嚙み合わせが悪くなってしまう人もいます。

しかし、噛み合わせが悪いと発症するリスクが高くなり、さらに重症化しやすい傾向があります。
 

腰痛

噛み合わせが悪いと頭蓋骨のバランスが崩れます。

そうなると身体は自然とバランスを取りなおそうと、身体の至るところに力をかけようとします。

これによって筋肉に過剰な力がかかり、やがて骨格が歪んで慢性的な腰痛につながります。
 

風邪

噛み合わせが悪いと自然に口が閉じられず、口呼吸になってしまいます。

鼻呼吸だと、空気中の細菌が入ってきても鼻の粘膜によってろ過されますが、

口呼吸だと直接細菌を喉に取り込んでしまうため、風邪を引きやすくなってしまうのです。
 

嚙み合わせが悪くなる原因

嚙み合わせは遺伝的な要因で悪くなることがありますが、以下のことが原因となって悪くなることもあります。

そのため、子どもの時には嚙み合わせが正常でも、成人してから悪くなってしまうケースがあります。
 

歯並び

歯並びが悪い状態で嚙み合わせだけ正常というのはまず考えられません。

なぜなら、歯並びが凸凹した状態では正常に噛み合わせることが不可能だからです。

この場合、矯正治療を行って歯並びを改善することが噛み合わせの改善につながります。
 

人工物の高さ

人工物とは、詰め物・被せ物・ブリッジ・インプラント・入れ歯などが該当します。

これらの高さが合っていなければ、歯の高さが正常でなくなるため、嚙み合わせが悪くなってしまいます。

これらの人工物は使用する過程で高さが変わってくるため、定期的に通院して調整することが必要です。
 

日常生活での癖

例えば、歯ぎしり・食いしばりの癖がある人は、摩擦によって歯を擦り減らしてしまいます。

さらに、舌で歯を押す癖のある人は歯が動いて嚙み合わせが悪くなってしまいます。

他にも頬杖など、顎に負担をかける動作が癖になることによって、嚙み合わせが悪くなってしまうのです。
 

嚙み合わせの自己診断

自分の嚙み合わせの状態を正確に知るためには、歯科医院で診察を受けるのが確実ですが、

簡単な自己診断でも自分の嚙み合わせの状態をある程度知ることが可能です。
 

左右の歯の噛み合わせ

上下の前歯の中心に注目して、一致していなければ上下の噛み合わせが悪くなっている可能性が高く、

さらに上下の顎の骨が左右どちらかにズレてしまっている可能性もあります。
 

前後のバランス

前歯と奥歯のそれぞれの噛み合わせに注目した時、上の歯が下の歯よりも2ミリほど外側に並んでいると正常です。

明らかに嚙み合わせが悪いのは、出っ歯や受け口になっている状態です。
 

上下の前歯を噛み合わせた時の深さ

前歯の噛み合わせの深さは、2ミリほどになっているのが正常です。

これより浅いと食べ物を噛み切ることができず、一方で逆に深すぎるのも正常ではありません。
 

横から顔を見た時の口元

横から顔を見た時、自然に口を閉じられる状態だと正常です。

嚙み合わせが悪いと自然に口が閉じられず、呼吸する時も口呼吸になっています。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、嚙み合わせの悪さによって起こる問題についてまとめます。
 
1. 嚙み合わせの悪さと身体の健康の関係 :肩凝り・頭痛・自律神経失調症・顎関節症などの問題を引き起こす

2. 嚙み合わせが悪くなる原因 :歯並びが悪い・人工物の高さが合っていない・歯や顎に負担をかける癖がある

3. 嚙み合わせの自己診断 :左右の歯の噛み合わせ・前後のバランスなどを自己診断できる
 
これらのことから、嚙み合わせの悪さによって起こる問題について分かります。

身体の健康においてこのような症状を引き起こす可能性があることから、

嚙み合わせの悪さは軽視できる問題ではありません。

正常な嚙み合わせにすることは、歯を美しく見せるだけでなく、身体の健康を守る効果があるのです。

セラミックは「虫歯の再発や歯周病を予防しやすい」と聞きましたが本当ですか? [2021年04月15日]

 

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「セラミックによる虫歯・歯周病の予防効果」についてお話しします。

セラミックにするメリットを考えた時、真っ先に想像するのは「審美性の高さ」でしょう。
 
確かに、見た目の美しさはセラミックの最大のメリットになりますが、

それだけでなく歯の健康を守りやすいというメリットもあります。

というのも、セラミックにすることで虫歯の再発や歯周病を予防しやすくなるのです。
 

二次虫歯とは

虫歯の再発のことを二次虫歯と呼びます。

虫歯になった歯を治療する時、歯を削ると表面のエナメル質が失われるため、象牙質が露出します。

エナメル質は歯を保護する役割を担っていますから、象牙質が露出すると歯は細菌に感染しやすくなってしまいます。
 
そこで、治療時には詰め物・被せ物による処置を行い、露出した象牙質を覆って患部を細菌感染から守るのですが、

これらの詰め物や被せ物…すなわち人工物の接着が剥がれることで隙間が生じてしまうのです。

そして、その隙間から細菌が入り込むことで、患部が再び細菌に感染して二次虫歯が起こります。
 

セラミックが二次虫歯を予防しやすい理由

詰め物や被せ物の素材をセラミックにすることで、二次虫歯を予防しやすくなります。

まず、セラミックは材質的にツルツルしているためプラークが付着しにくく、

銀歯と比較すると人工物周辺に汚れが蓄積されにくいのです。
 
また、製作工程の差でセラミックは銀歯に比べて高精度に製作できるため、

人工物のサイズに誤差が生じにくく、余分な隙間が発生しにくいことも予防効果が高くなる理由の一つです。

つまり、「プラークが付着しにくい」「隙間が発生しにくい」ことが、セラミックが二次虫歯を予防しやすい理由です。
 

歯周病とは

歯周病とは、歯ではなく歯を支える骨の病気です。

歯周病が発症することで、歯と歯肉の隙間に歯周ポケットと呼ばれる溝が生まれて歯肉に炎症が起こります。

そして、歯周病が進行することで歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。
 
そうすると、歯周ポケットに蓄積された細菌が悪さをして歯を支える骨を溶かしてしまうのです。

歯を支える骨…すなわち歯槽骨が溶かされることで歯は支えを失い、不安定な状態になってしまいます。

不安定になった歯はグラつき、やがては抜け落ちてしまうのです。
 

セラミックが歯周病を予防しやすい理由

虫歯と歯周病は病名こそ異なるものの、予防方法に至ってはほぼ同じです。

具体的には、口の中を清潔にすることが歯周病予防につながるため、

プラークが付着しにくいセラミックにすれば、やはり歯周病も予防しやすくなります。
 
もっとも、上記で解説したように歯周病は歯ではなく歯の骨の病気ですから、

人工物の素材が何であろうと予防にはつながらないと思う人もいるかもしれません。

しかし、プラークに含まれる細菌が原因菌である以上、歯を清潔にすることは歯周病予防の効果を高めます。
 

セラミックのメリットのまとめ

セラミックには、見た目の美しさだけでなく二次虫歯や歯周病も予防しやすくなるメリットがあります。

そこで、改めてセラミックにすることのメリットをまとめてみましょう。
 
・審美性の向上:パッと見ただけでは、天然の歯と見分けがつかない
・二次虫歯・歯周病を予防しやすくなる:プラークが付着しづらく、隙間も生じにくいため
・長持ちしやすい:保険診療の銀歯に比べ、自由診療のセラミックは素材的に長持ちしやすい
・金属を使っていない:セラミックの素材は陶器のため、金属アレルギーの人でも使用できる
 
ここで注意が必要なのが、3つ目と4つ目のメリットです。

まず長持ちしやすい点についてですが、確かにセラミックは銀歯に比べて長持ちしやすいものの、

それはケアが不要という意味ではなく、ケアを怠れば寿命は短くなってしまいます。
 
次に金属を使用していない点ですが、セラミックの中でメタルボンドと呼ばれるタイプは例外です。

メタルボンドは一部金属を使用しているため、全てのセラミックが金属を使用していないわけではありません。

金属を使用していないのは、オールセラミック・ハイブリッドセラミック・ジルコニアセラミックの3つです。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、セラミックによる虫歯・歯周病の予防効果についてまとめます。
 
1. 二次虫歯とは :虫歯の再発。詰め物・被せ物に隙間が生じることが原因で発症する

2. セラミックが二次虫歯を予防しやすい理由 :プラークが付着しづらく、隙間の生じにくいため

3. 歯周病とは :歯の骨の病気。進行すると、歯を支えている歯槽骨が溶かされて歯が抜け落ちる

4. セラミックが歯周病を予防しやすい理由 :二次虫歯と同じで、プラークが付着しにくいなどが理由

5. セラミックのメリットのまとめ :長持ちしやすく、金属を使用していないメリットもある
 
これら5つのことから、セラミックによる虫歯・歯周病の予防効果について分かります。

費用が高いという欠点はあるものの、セラミックは人工物として大変優れた特徴を持っており、

銀歯に比べて二次虫歯や歯周病を予防しやすくなるのです。

歯の見た目を美しくするだけでなく、歯の健康を守りやすくなるのもセラミックのメリットです。

虫歯になりやすいのですが、噛み合わせが悪さと関係ありますか? [2021年03月15日]

 

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「噛み合わせの悪さによる歯への影響」についてお話しします。

虫歯は、なりにくい人もいればなりやすい人もいて、つまり虫歯のなりやすさは人によって差があります。

 

このような差が生まれるには当然理由もあり、その一つが「噛み合わせの悪さ」です。

噛み合わせが正常な人は虫歯になりにくく、そうではない人ほど虫歯になりやすいのです。

そこで、ここでは噛み合わせの悪さが歯にもたらす影響について解説していきます。

 

口呼吸がもたらす問題

噛み合わせが悪いと状態によっては口が閉じられず、その場合は口呼吸になります。

呼吸には口呼吸・鼻呼吸がありますが、前者は歯に限らず身体の健康状態に影響を及ぼします。

これは乾燥した空気や空気中の異物を直接口の中に取り込んでしまうのが理由です。

 

もちろん、鼻呼吸の場合も空気中の異物を取り込む形になりますが、

鼻の粘膜によって細菌がろ過されますし、鼻毛が埃などの体内への侵入を防ぎます。

一方、口呼吸は無防備ですから、感染症にかかってしまうリスクが高まってしまうのです。

 

また、乾燥した空気を口の中に取り込むことで唾液が蒸発します。

細菌の自浄作用を持つ唾液が蒸発することで口の中で細菌が停滞し、虫歯になるリスクを高めます。

さらに、酸欠状態の乾燥した口の中は歯周病菌にとって繁殖に絶好の環境になってしまいます。

 

歯並びの悪さがもたらす問題

噛み合わせが悪い原因の一つとして、歯並びの悪さが挙げられます。

歯並びが悪ければ正常に噛み合わせることは当然不可能ですから、

歯並びが悪い人は同時に噛み合わせも悪いと判断して良いでしょう。

 

そして、歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪くなっている場合、虫歯になるリスクが高まります。

なぜなら、歯並びが悪いことによって歯磨きの精度が低下し、

歯並びが正常な人に比べて磨き残しが多くなるからです。

 

磨き残しが多ければそれだけ口の中に細菌が残りますから、

歯並びが悪い人…つまり噛み合わせが悪い人は虫歯になりやすいのです。

また、同じ理由で虫歯だけでなく歯周病にもなりやすいといえるでしょう。

 

エナメル質へのダメージ

噛み合わせが悪いと、噛み合わせた時に歯に対して過剰な力がかかり、これが歯にとって大きな負担になります。

そうなると、歯を保護するエナメル質が傷ついて象牙質の一部が露出します。

知覚過敏が起こる上に歯が脆くなり、細菌に感染しやすくなってしまいます。

 

さらに、負担がかかるのは歯だけでなく、歯を支える歯肉に対しても同様です。

ダメージを受けた歯肉は炎症を起こして歯肉炎が発症、これは初期の歯周病に相当する症状です。

これも、噛み合わせが悪い人が虫歯や歯周病になりやすい理由の一つです。

 

ちなみに、「歯・歯肉に過剰な力がかかる」という意味では日常の癖にも同じことがいえます。

例えば、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は歯・歯肉にダメージを与えますから、

その場合もやはり虫歯や歯周病になりやすくなってしまうでしょう。

 

口臭の問題

口臭の原因はさまざまであり、例えばニオイのあるものを食べれば一時的な口臭が発生します。

そして、噛み合わせが悪い人も口臭が起こりやすく、これは嫌気性菌の働きが活発になるのが理由です。

嫌気性菌は文字どおり空気を苦手とするため、酸素を含んだ唾液の存在を嫌います。

 

しかし、噛み合わせが悪くて口呼吸になることによって唾液は蒸発しますから、

それは嫌気性菌にとって活動しやすい環境になることを意味するのです。

嫌気性菌がプラークを分解することでニオイが発生、これが口臭を引き起こします。

 

活動しやすい環境の中、嫌気性菌は活発に働いてプラークを分解、それだけ口臭は強力になってしまうでしょう。

ここで問題なのは、嫌気性菌はイコール歯周病菌ということであり、

つまり噛み合わせが悪いと歯周病になりやすいということになります。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、噛み合わせの悪さによる歯への影響についてまとめます。

 

1. 口呼吸がもたらす問題 :唾液が蒸発して細菌が停滞し、虫歯・歯周病になりやすくなる

2. 歯並びの悪さがもたらす問題 :歯並びが原因で噛み合わせが悪い場合、歯磨き時の磨き残しが多くなる

3. エナメル質へのダメージ :噛み合わせた時に歯・歯肉にダメージを与え、歯が脆くなり歯肉が炎症を起こす

4. 口臭の問題 :酸欠状態になることで嫌気性菌の働きが活発化、口臭が起こり歯周病にもなりやすくなる

 

これら4つのことから、噛み合わせの悪さによる歯への影響について分かります。

噛み合わせの悪さ自体は病気ではないため、虫歯のように早急な対応が求められるわけではありません。

しかし、噛み合わせの悪さが原因で病気を引き起こすこともあるため、医師として改善することをすすめます。

 

どんなに予防してもすぐに虫歯や歯周病になってしまう人は、

予防方法を見直すだけでなく、一度自分の噛み合わせを確認してみてはいかがでしょうか。

健康保険適用のセラミックについて教えてください [2021年02月15日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「健康保険適用のセラミック」についてお話しします。
セラミックは審美性の高さがメリットである一方、費用が高いというデメリットがあります。

自由診療であるセラミックは、保険診療である銀歯などに比べて費用が高く、
そのため予算を理由に仕方なく銀歯を選択した人もいるでしょう。
しかし、保険診療のセラミックが存在することをご存知でしょうか。

健康保険の改定

元々セラミックは自由診療でしたが、2014年の健康保険改定により健康保険が適用されるようになりました。
ただし、無条件ではなく以下の基準が定められています。

基準1. 厚生労働省に施設基準の届け出を行い、認可された歯科医院である
基準2. 歯科補綴治療に関する専門知識、及び3年以上の経験を持つ歯科医師が在籍している
基準3. 厚生労働省の定める歯科用CAD/CAM装置で製作する
基準4. 製作する歯科医技工所との連携がとれている
基準5. 被せ物のハイブリッドセラミックに限られる
基準6. 治療対象となる歯の箇所が限られる

これらの基準をまとめると、健康保険適用のセラミックには次のことがいえます。

詰め物ではなく被せ物に限定される
セラミックの種類はハイブリッドセラミックに限られる
基準に該当する歯科医院で治療を受けなければならない
歯の箇所によっては健康保険適用外になる

ハイブリッドセラミックとは

健康保険適用で使用されるハイブリッドセラミックとはセラミックの一種であり、
自由診療においてもハイブリッドセラミックを選択することが可能です。

ハイブリッドセラミックは、レジンにセラミックの微粒子を練り込んだものであり、
素材としてはレジンとセラミックの中間にあたります。

審美性が高いものの、レジンが混ざっているため年数経過による変色も起こり、
セラミックの中では比較的費用が安く、お手軽なセラミックとして位置づけられています。

ちなみに、自由診療のハイブリッドセラミックと保険診療のハイブリッドセラミックはイコールではなく、
後者は前者に比べて審美性・耐久性が低くなっており、保険診療専用のハイブリッドセラミックを使用しています。

セラミックにするメリット

セラミックはあくまで選択肢の一つであり、もちろん銀歯やレジンを希望することも可能です。
そこで、セラミックにすることへのメリットを説明します。

審美性が高い

セラミックにすることによる最大のメリットが審美性の高さです。
銀歯の詰め物・被せ物は非常に目立つため、人前で口をあけることに抵抗を感じる人も多いでしょう。
その点、セラミックなら天然の歯と見分けがつかないほど美しく、見た目を気にする必要がありません。

虫歯の再発を予防しやすくなる

セラミックはプラークが付着しにくく、これは表面がツルツルしているのが理由です。
そのため、銀歯に比べてセラミックは虫歯の再発を予防しやすいのですが、
今回解説したハイブリッドセラミックの場合、他のセラミックに比べてプラークは付着しやすくなります。

金属を使用していない(メタルボンドは除く)

金属アレルギーの人にとっては、金属が素材になっている銀歯を使用することができません。
一方、セラミックは陶器が素材になっているため、金属アレルギーでも安心して使用できます。
ただし、セラミックの一種であるメタルボンドは金属を使用しているので注意が必要です。

長持ちしやすい

人工物は永久に使用することはできず、その点はセラミックも例外ではありません。
しかし、素材としての寿命の長さは保険診療の銀歯やレジンに比べて長く、
セラミックの種類やケア次第では10年以上使用することも可能です。

セラミックにするデメリット

セラミックには、メリットがある一方でデメリットもあります。
もっとも、方法次第でデメリットをある程度解消できるため、その点もあわせて説明します。

費用が高い

自由診療であるセラミックは費用が高く、特に最も美しいとされるオールセラミックは非常に高額です。
ただし、「医療費控除を利用する」「健康保険適用のハイブリッドセラミックを選択する」など、
セラミックの種類にこだわりがなければ、ある程度費用を抑えることが可能です。

事故によって割れることがある

セラミックは陶器であり、単純な強度だけで比較すれば金属である銀歯に劣ります。
そのため、あまり強い力で噛むと割れてしまうことがありますが、
メタルボンド・ジルコニアセラミックなど、強度に優れたタイプのセラミックも存在します。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、健康保険適用のセラミックについてまとめます。

1. 健康保険の改定 :2014年の健康保険改定により、セラミックにも健康保険が適用されるようになった
2. ハイブリッドセラミックとは :レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプ
3. セラミックにするメリット :審美性が高い、二次虫歯を予防しやすくなる、長持ちしやすいなど
4. セラミックにするデメリット :費用が高い、事故によって割れることがある

これら4つのことから、健康保険適用のセラミックについて分かります。
健康保険適用のセラミックはハイブリッドセラミックに限られており、
また自由診療のハイブリッドセラミックとは異なるものになります。

さらに、保険適用にあたってさまざまな基準が定められているため、
保険診療のセラミック治療を希望する人は、一度歯科医院に行って相談してみるといいでしょう。

噛み合わせの状態を自己診断することはできますか? [2021年01月15日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「噛み合わせの状態を知るための自己診断」についてお話しします。
噛み合わせの状態は、自分ではなかなか確認しづらい部分です。

自分の噛み合わせの状態を確実に知るには、歯科医院で診断してもらうのが確実ですが、
一つの目安として参考にできる自己診断の方法を解説します。
鏡の前で確認すれば、自分の噛み合わせが良いのか悪いのか、悪いとすればどこが悪いのかが分かります。

診断ポイント1. 上下の前歯の中心

上下の前歯の中心に注目し、ここが一致していなければ噛み合わせが悪い状態です。
悪い箇所としては、上下の歯の噛み合わせ、もしくは上下の顎の骨の左右へのズレが考えられます。
ちなみに、左右の歯の噛み合わせは顎の骨を深い関連性があります。

例えば、子供の頃に顎の骨のズレがなかった人が、左右の歯の噛み合わせのズレを放置したとします。
この場合、顎の骨が成長する過程で徐々に上下の顎の骨がズレてしまうこともあるのです。
さらに見た目にも影響をもたらし、真正面から顔を見た時に顎が曲がった状態になってしまいます。

診断ポイント2. 前後のバランス

まず、出っ歯や受け口の状態は明らかにバランスが悪いのが分かります。
正常な基準は少し細かく、前歯と奥歯のそれぞれの噛み合わせから診断します。
この時、上の歯が下の歯に比べて2ミリ程度外側に並んでいれば正常な状態と言えるでしょう。

前後のバランスが悪くなる要因は、上下どちらかの顎の骨が生まれつき小さい、
もしくは大きく成長し過ぎている、噛み合わせの悪さによって前後にズレてしまっていることが考えられます。
前後のバランスが悪いと発声時に発音しづらくなり、噛んだ時も食べ物を潰しにくくなります。

診断ポイント3. 噛み合わせた時の上下の前歯

前歯の噛み合わせの深さは2ミリ程度が正常、これより浅いと食べ物を噛み切れなくなります。
一方で、4ミリ以上深い場合も正常な噛み合わせとは言えないでしょう。
また、上下の歯が噛み合わない、スペースが空いている状態なども正常な噛み合わせではありません。

噛み合わせが深すぎると、上の前歯に下の前歯が噛みこむ状態になるため、
下顎が前に成長しようとした時に自然に前に出ることができなくなるのです。
そうなると出っ歯になりやすく、また噛み合わせの深さが顎関節に負担をかけてしまいます。

診断ポイント4. 横顔になった時の口元

自然な状態にした時、鼻呼吸ができて口が閉じていなければならず、
いずれかができていない場合は噛み合わせが正常ではありません。
特に、鼻呼吸ができないと虫歯や歯周病が発症しやすくなってしまいます。

これは、口呼吸をすることで口の中が乾燥してしまうのが理由であり、
そうすると唾液が蒸発して細菌の浄化作用が不充分になってしまうのです。
また、口が閉じられないのは噛み合わせが悪いのが原因であり、歯並びの悪さが考えられます。

診断ポイント5. 唇

唇の診断ポイントは2つあり、1つ目は左右の目から唇の両端までの距離です。
この場合、距離がズレていると左右の歯の噛み合わせに問題がある可能性が高いでしょう。
2つ目に、自然に微笑んだ時の唇の両端の高さです。

もう1つは微笑んだ時の唇の両端の高さです。口元が微笑む形を作れば唇の両端は自然に高くなりますが、
この時に唇の両端の高さがズレていると、やはり噛み合わせに問題がある可能性が高いのです。
唇については歯に比べて確認しやすいと思うので、今すぐにでも自己診断が可能です。

診断ポイント6. 歯並

これは、噛み合わせの状態を診断する時の基本です。歯並びが悪ければ正常に噛み合わせることはできず、
つまり「歯並びが悪い=噛み合わせが悪い」と判断できます。
ちなみに、歯並びが悪い状態の一つは歯と歯の間に隙間があいている場合です。

もっとも、乳歯は隙間があいている方が正常のため、これは永久歯に関して言えることです。
また、歯が重なって生えているのも歯並びが悪く、
正常な歯並びとは歯が重なることなく綺麗に一列に並んだ状態を意味します。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせの状態を知るための自己診断についてまとめます。

診断ポイント1. 上下の前歯の中心 :噛み合わせた時の上下の前歯が一致しているか
診断ポイント2. 前後のバランス :噛み合わせ時の上の歯が、下の歯に比べて2ミリ程度外側に並んでいるか
診断ポイント3. 噛み合わせた時の上下の前歯 :前歯の噛み合わせの深さが2ミリ程度になっているか
診断ポイント4. 横顔になった時の口元 :自然な状態において、鼻呼吸ができていて口が閉じているか
診断ポイント5. 唇 :左右の目から唇の両端までの距離、微笑んだ時の唇の両端の高さが均等になっているか
診断ポイント6. 歯並び :歯が重なることなく綺麗に一列に並んでいるか

これら6つのことから、噛み合わせの状態を知るための自己診断について分かります。
噛み合わせが悪いと、口の中だけでなく全身の健康にも悪い影響をもたらします。
例えば、慢性的な頭痛や肩こりがあれば、それは噛み合わせの悪さが原因になっている可能性もあり、
顎関節症などの病気に対しても発症しやすく、さらに重症化もしやすくなってしまうのです。

メタルボンドとジルコニアセラミック、どちらを選択すべきですか? [2020年12月25日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「メタルボンドとジルコニアセラミック」についてお話しします。
審美性の高いセラミックは陶器が素材となっており、二次虫歯を予防しやすいなどの特徴があります。

その一方で、陶器と聞くと強度に不安に感じる人も少なくなく、
強く噛みすぎるなどの事故によって欠けてしまうことがあるのも事実です。
ただ、セラミックの種類の中には強度に長けたものもあり、それはメタルボンドとジルコニアセラミックです。

強度に長けた2つのセラミック

セラミックは人工物として充分な強度を誇るものの、一方で欠け・割れの事故が起こるケースがあるのも事実。
当然噛む力が強いほど事故は起こりやすく、そのため奥歯をセラミックにすることに不安を感じるかもしれません。
さて、セラミックには現状次の4つの種類のものが存在します。

・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・メタルボンド
・ジルコニアセラミック

それぞれのセラミックには独自の特徴があり、オールセラミックはもっとも美しくて耐久性が高いのが特徴です。
また、ハイブリッドセラミックは年数経過による変色が起こる一方で費用が安くてお手軽な特徴があります。
そして、強度の高さが特徴となっているのがメタルボンドとジルコニアセラミックです。

こうして比較すると、メタルボンドとジルコニアセラミックは似た特徴を持つセラミックであることが分かります。
そうなると気になるのが、“強度の高さを優先する場合はどちらのセラミックを選択するべきなのか”という点、
そこで以下の項目でメタルボンドとジルコニアセラミックの違いについて解説していきます。

メタルボンドの特徴

メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプです。
つまり、セラミックでありながら金属の強度を兼ね備えているのがメタルボンドの特徴になります。
仮にセラミックが割れてしまっても、フレームが無傷なら修復も難しくないでしょう。

ただ、一方で本来セラミックにはない欠点があることも知っておかなければなりません。
1つ目に金属アレルギーの対象になること、これはメタルボンドが金属を使用したセラミックだからです。
2つ目に劣化すると審美性が低下すること、これはセラミックが剥がれて金属が露出するためです。

「金属アレルギー」・「審美性の低下(劣化時)」、どちらもセラミックでは起こりえない欠点に思えますが、
メタルボンドは“金属のフレームを使用する”という独自のセラミックだからこそ、独自の欠点があるのです。

ジルコニアセラミックの特徴

ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドを使用したタイプです。
「ダイヤモンド」のキーワードが示すとおり、“硬すぎるほど硬い”がジルコニアセラミックの特徴で、
そのため奥歯でも安心して使用できますし、メタルボンドの欠点も解消されています。

まずメタルボンドは金属を使用していますが、ジルコニアセラミックでは一切使用しておらず、
また審美性もメタルボンドを上回っており、全てのセラミックを含めてもオールセラミックに次ぐ美しさです。
「金属アレルギー」・「審美性の低下」の欠点がないことから、メタルボンドの上位モデルと解釈できます。

ただし、一方でメタルボンドと比較した時の欠点があることも事実です。
それは費用が高いこと、メタルボンド以上の審美性と機能性だからこそ、メタルボンドよりも費用は高くなります。

メタルボンドとジルコニアセラミックはどちらがおすすめか

メタルボンドとジルコニアセラミックは、いずれの強度の高さが特徴です。
そのため、選択の基準は「強度以外に何を求めるのか?」の回答で決まります。

<メタルボンドがおすすめの人>
・一定レベルの審美性なら問題ないと考える人
・できるだけ費用を安く抑えたい人

<ジルコニアセラミックがおすすめの人>
・審美性にも強くこだわりがある人
・強度の高いセラミックを希望するものの、金属アレルギーでメタルボンドを使えない人

セラミックとしての審美性があれば充分と考え、少しでも費用を抑えたい人にはメタルボンドがおすすめです。
一方、審美性を追求したいと考える人、また金属アレルギーの人にはジルコニアセラミックがおすすめで、
特に金属アレルギーの人はメタルボンドの使用が不可能です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、メタルボンドとジルコニアセラミックについてまとめます。

1. 強度に長けた2つのセラミック :メタルボンドとジルコニアセラミックは、強度の高さが特徴のセラミック
2. メタルボンドの特徴 :金属のフレームにセラミックを焼け付けたタイプ
3. ジルコニアセラミックの特徴 :人工ダイヤモンドを使用したタイプ
4. メタルボンドとジルコニアセラミックはどちらがおすすめか :強度以外の求める要素によって決まる

これら4つのことから、メタルボンドとジルコニアセラミックについて分かります。
メタルボンドとジルコニアセラミックは強度に長けた特徴があり、奥歯をセラミックにする場合におすすめです。
イメージとしてジルコニアセラミックはメタルボンドの上位モデル、
審美性と機能性でメタルボンドを上回りますが、費用はメタルボンドの方が安くなります。
どちらがおすすめなのかは、強度以外の部分で何を優先するのかによって決まるでしょう。

口臭が気になるのですが、噛み合わせの悪さと関係ありますか? [2020年11月25日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「口臭と噛み合わせの関係」についてお話しします。
口臭の原因は様々で、中には思わぬことで口臭を引き起こしているケースがあります。

例えば噛み合わせの悪さ、噛み合わせが悪ければ正常に噛めないことは想像できますが、
実は口臭の原因になっていることはご存知でしょうか。
口臭と噛み合わせ、一見無関係なこれらがどのようにつながっているのでしょうか。

噛み合わせ・口呼吸・口臭の関係

噛み合わせが悪いと口呼吸になり、そして口呼吸になることが口臭を引き起こします。
本来なら口の中は唾液で満たされており、唾液は細菌を流す役割を担っているのですが、
口呼吸になることで唾液が乾燥して口の中の細菌が停滞、ここで2つの問題が起こります。

問題1. 虫歯や歯周病にかかりやすい

口の中で細菌が停滞すれば、それだけ虫歯・歯周病にかかるリスクが高くなってしまうでしょう。
そして、虫歯・歯周病にかかることでこれらが原因による口臭が発生、
つまり口呼吸によって虫歯・歯周病にかかりやすくなり、実際にかかってしまうことで口臭が起こるのです。

問題2. 嫌気性菌が好む環境になる

口の中には様々な種類の細菌が存在していますが、中でも口臭の原因となるのが嫌気性菌です。
この細菌は、文字から連想できるとおり空気を嫌って乾燥した状態を好む特徴があります。
口呼吸となった口の中は嫌気性菌にとって理想の環境であり、働きが活発になって口臭を引き起こします。

一時的口臭と病的口臭

上記の説明から、噛み合わせの悪さによって口臭が発生する理由を理解していただけたでしょうか。
では次に、実際に口臭が発生してしまった場合の口臭対策について考えてみましょう。
おそらく、ほとんどの人は口臭対策としてガム・タブレットを口にすることを想像したと思います。

ただ、このような方法で対策できるのは一時的口臭のケースであり、
例えばビール・餃子などを口にした時などに発生する口臭にしか効果がありません。
病的口臭と呼ばれる虫歯・歯周病などによる口臭には、ガム・タブレットでは対処できないのです。

確かに、ガム・タブレットの香りで一時的に口臭を抑えることはできるでしょうが、
虫歯・歯周病が原因で口臭が起こっている以上、これらを治療しなければ口臭は改善されません。
その意味では、口臭は健康に危機がもたらされていることを伝えるSOSのサインといえるでしょう。

噛み合わせの悪さを治すには

噛み合わせに問題がある場合、どのようにして正常な噛み合わせへと改善するのでしょうか。
これは、主に次の3つの方法に分けられます。

歯を健康な状態にする

虫歯が原因で噛み合わせが悪くなっている場合、これらを治療することで改善できます。
ポイントは詰め物・被せ物などの人工物で、これらの高さを調整して噛み合わせを合わせます。
歯周病の場合も治療すれば歯が安定するため、噛み合わせを正常な状態へと治すことが可能です。

人工物の高さを調整する

現状虫歯がなくても、過去に治療を行って詰め物・被せ物を使っている場合、
これらの高さが合わずに噛み合わせが悪くなっているケースがあります。
高すぎると場合は削って改善、低すぎる場合は再製作に改善します。

矯正治療をする

歯並びが原因で噛み合わせが悪くなっている場合、矯正治療によって噛み合わせを改善します。
もっとも、矯正治療は歯並びを改善する治療のため、噛み合わせが改善されるのは実感がないかもしれませんが、
正常な歯並びになれば噛み合わせも正常になるため、矯正治療は噛み合わせの改善につながります。

唾液の分泌量を高める方法

噛み合わせの悪さが口臭の原因になるのは口呼吸になるからであり、
“口呼吸によって唾液が蒸発して口の中で細菌が停滞する”と説明しました。
そこで、少しでも唾液の分泌量を高めるために効果的な方法をお伝えします。

水分を補給する

身体の水分が不足すると唾液の分泌量が抑制されてしまいます。
このため、例え暑い日でなくても定期的な水分補給を心がけましょう。

ガムを噛む

唾液は噛む動作を行うことで分泌が促進されるため、ガムを噛めば多くの唾液が出てきます。
もっとも、ガムは虫歯の要因になるため、この場合はシュガーレスタイプのものを選びましょう。

よく噛んで食事する

上記の「ガム」で説明したとおり、唾液は噛む動作が多いほど分泌量が高まります。
このため、食事の時は急いで食べるのではなくよく噛んで食べることを意識してください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、口臭と噛み合わせの関係についてまとめます。

1. 噛み合わせ・口呼吸・口臭の関係 :噛み合わせが悪いと口呼吸になり、口呼吸になると口臭が起こる
2. 一時的口臭と病的口臭 :病的口臭の場合、原因となる病気を治療しない限り口臭は解消されない
3. 噛み合わせの悪さを治すには :原因によって改善方法が異なり、例えば矯正治療などが挙げられる
4. 唾液の分泌量を高める方法 :水分補給・ガムを噛む・よく噛んで食事するなどの方法がある

これら4つのことから、口臭と噛み合わせの関係について分かります。
ちなみに「口臭がする=噛み合わせが悪い」とは限りません。
あくまでそれは一例であり、思わぬ原因で口臭が起こっていることも考えられ、
そのため口臭を自覚した時は歯科医院で診察を受けてみると良いでしょう。

噛み合わせが悪い人が虫歯になりやすいのはなぜですか? [2020年10月25日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「嚙み合わせと虫歯の関係」についてお話しします。
いくら予防してもすぐ虫歯になる人には、2つのことが考えられます。

1つ目に予防が不充分な可能性です。例えばせっかくの歯磨きも磨き残しが多ければ効果は低く、
例え毎食後に歯磨きしても虫歯になってしまうでしょう。
2つ目に虫歯になりやすい要素を持っているという可能性。例えば噛み合わせが悪い人は虫歯になりやすいのです。

正しい噛み合わせ

明らかに歯並びが悪ければ噛み合わせの悪さを自覚できますが、
一見歯並びが良くても噛み合わせが悪いケースもあり、正しい噛み合わせとは次の状態を示します。

・上下の前歯の中心が一致している
・上の歯が下の歯より約2ミリ外側に並んでいる
・噛み合わせた時の深さが約2ミリ
・自然な状態にした時に口を閉じられ、鼻呼吸ができる
・歯並びが正常

正常な噛み合わせとは、これら全てを満たした状態です。
もっとも、言葉ではイメージしづらいですし噛み合わせの状態は自己診断しづらいため、
歯科医院に行って自分の噛み合わせを診断してもらうのが確実です。

噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由

噛み合わせの悪さと虫歯へのなりやすさは深く関係しています。
そこで、噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由をまとめてみます。

歯磨きの精度が落ちる

歯並びが悪い場合、歯磨きしても歯が磨きづらく、歯並びの状態次第では歯ブラシの届かない箇所もあるでしょう。
歯磨きの精度が落ちてしまえば磨き残しも増えるため、その分だけ虫歯になるリスクが高まります。

唾液の量が不充分で細菌が流れない

口の中の細菌は唾液によって流されていきますが、噛み合わせが悪いとその作用が不充分になります。
これは噛み合わせが悪いことで口呼吸になるためで、乾燥した空気が口に入って唾液が蒸発してしまうからです。

プラークが自然に剥がれない

歯に付着したプラークは、噛み合わせた時の衝撃で自然に剥がれることがあります。
しかし、噛み合わせが悪いと歯と歯が当たらないことがあり、プラークが歯に付着したままになってしまいます。

エナメル質が傷つく

噛み合わせが悪いと過剰に噛み合う歯が存在する可能性があり、そうなると歯の表面のエナメル質を傷つけます。
エナメル質が傷つくことで象牙質が保護されなくなり、細菌に感染しやすい状態になってしまいます。

嚙み合わせの悪さがもたらす問題

嚙み合わせが悪い場合、虫歯になりやすいだけでなく他にも様々な問題を引き起こします。
例えば、次の症状はいずれも嚙み合わせの悪さが原因となって起こるものです。

肩こり・頭痛

噛む動作を行う際には広頸筋・側頭筋といった筋肉を使用しますが、噛み合わせが悪いとこれらの筋肉が悪い影響を受けます。首から肩につながる広頸筋が影響を受けることで肩こり、顎関節から頭の横につながる側頭筋が影響を受けることで頭痛が起こります。

顎関節症

顎関節症は、例え噛み合わせが正常でも発症する病気ですし、噛み合わせが正常な人が顎関節症になることで噛み合わせが悪くなるケースもあります。
しかし、噛み合わせが悪い人の場合は発症のリスクが高く、さらに重症化しやすい傾向があります。

歯周病

噛み合わせが悪いと、噛み合わせた時に特定の歯に負担がかかることがあり、
その場合は歯だけでなく歯の下にある歯肉にも負担をかけることになります。
歯肉に負担がかかることで歯肉炎が起こり、治療しなければ本格的な歯周病へと進行していきます。

噛み合わせが悪くなる原因は意外

噛み合わせが悪くなる原因には先天的な要素も含まれますが、
全く別のことが原因のケースもあり、さらにその原因はいずれも意外なものになります。

人工物

人工物とは、詰め物・被せ物・入れ歯・インプラントなどが該当します。
これらで処置する際、高さが合っていないことで噛み合わせが悪くなります。
現状では高さが合っていても使用する中で合わなくなってくるため、定期的な調整が必要です。

日常の癖

頬杖、うつ伏せで寝る、歯ぎしり、食いしばりなどの癖によって噛み合わせは悪くなります。
また、小さな子供においては指しゃぶりも同様であり、
歯・顎に負担のかかる癖は噛み合わせが悪くなる原因になるとイメージしてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせと虫歯の関係についてまとめます。

1. 正しい噛み合わせ :上下の前歯の中心が一致している、上の歯が下の歯より約2ミリ外側に並んでいるなど
2. 噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由 :歯磨きの精度が落ちる、唾液の量が不充分で細菌が流れないなど
3. 噛み合わせの悪さがもたらす問題 :肩こり・頭痛、顎関節症、歯周病
4. 噛み合わせが悪くなる原因は意外 :人工物、日常の癖

これら4つのことから、噛み合わせと虫歯の関係について分かります。
病気に対してしか治療しない考えの人なら、噛み合わせの悪さは治療対象にならないでしょう。
なぜなら、噛み合わせの悪さは病気ではないからです。
しかし、噛み合わせの悪さが病気の原因になることもあり、そのため噛み合わせの悪さは軽視できない問題です。

入れ歯で噛み合わせが合わなくなるのは仕方ないですか? [2020年09月25日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「人工物と噛み合わせ」についてお話しします。
誰もが自分の歯を守りたいと考えるでしょうが、入れ歯の人は既に歯を失っています。

入れ歯の歯は人工物…だからこそ、歯を守ろうとする意識が低下しがちであり、
どのみち人工物なら天然の歯ほどのケアは必要ないと考えてしまう人も少なくありません。
しかしその考えは間違いで、例えば噛み合わせの悪さも放置してはいけない問題です。

正しい噛み合わせとは

そもそも、正しい噛み合わせとはどのような状態を示すのでしょうか。
ちなみに、「問題なく噛める=正常な噛み合わせ」というわけではありません。
正常な噛み合わせとは、歯を食いしばった時に上下の歯が接触していることが前提となります。

ただ、上下の歯の接触が確認できても奥歯の接触が均等でなければ正常とは言えず、
さらに上下の歯の中心が明らかにズレている場合も噛み合わせが正常とは言えません。
また、歯を食いしばると痛みや違和感がある場合や上下の歯が接触していない場合も同様です。

さて、これらのポイントをまとめてみると次のようになります。

●上下の奥歯が均等に接触していない
●上下の歯の中心がズレている
●歯を食いしばると痛みや違和感がある
●食いしばった時に上下の歯の中で接触しない歯がある」の4つです。

これら4つのうち1つでも該当することがあった場合、正常な噛み合わせではないのです。

噛み合わせの悪さによって起こる問題

入れ歯は人工物ですから、虫歯などになることはありません。
ですから、噛み合わせの悪さを自覚しつつも気にしない人が少なくないですが、
噛み合わせの悪さによって起こる問題は多く、それは人工物であっても同じことが言えるのです。

歯周病になる

入れ歯は人工物でも、入れ歯を装着する歯肉は天然のものであり、
噛み合わせの悪さは歯肉に悪い影響をもたらします。
噛み合わせの悪さが歯肉に負担をかけて炎症を起こさせ、本格的な歯周病への進行してしまいます。

肩こりや頭痛が起こる

噛む動作を行う時には広頸筋や側頭筋などの筋肉を使用します。
広頸筋は首から肩、側頭筋は顎関節から頭の横にかけてつながる筋肉であり、
噛み合わせの悪さによってこれらの筋肉が悪い影響を受け、肩こりや頭痛を引き起こしてしまいます。

顎関節症が起こり、なおかつ重症化しやすくなる

詰め物が取れてしまうと、虫歯の治療をした患部が露出します。
患部は歯を削ってあるためエナメル質で覆われておらず、虫歯の再発を引き起こしてしまうでしょう。
また、詰め物が失われたことで噛み合わせも悪くなってしまうのです。

噛み合わせが悪くなることで起こる問題

顎関節症は噛み合わせが正常な人でも発症するリスクはありますが、
噛み合わせが悪い人の場合はそのリスクがより高く、これは顎関節に負担をかけているのが理由です。
さらに、噛み合わせが悪い人が顎関節症になると重症化しやすい傾向があります。

入れ歯は噛み合わせが悪くなりやすい

そもそも、入れ歯は噛み合わせが悪くなりやすいことを覚えておきましょう。
噛み合わせた時の力は想像以上に強く、噛む力が最も強い奥歯ではおよそ60キロもの力がかかります。
仮に奥歯が入れ歯だった場合、その入れ歯に60キロの力がかかることになるのです。

天然の歯においてもそれは同じことですが、ただ人工物である入れ歯は擦り減りやすく、
例え調整が万全だったとしても少しずつ沈み込んでいってしまうでしょう。
そうなると噛み合わせが悪くなってしまい、この現象は防ぐことができません。

噛み合わせが悪くなることが避けられない以上、入れ歯を使用している人は健診が必要であり、
定期的な健診でその都度噛み合わせの状態を医師に確認してもらい、入れ歯を調整してもらいましょう。
また、安定性を考えるのであれば治療内容は全く異なりますが、インプラントにする選択肢もあります。

噛み合わせの状態を確認する

噛み合わせの状態については自己診断する方法もありますが、
確実なのは歯科医院に行って医師に診断してもらうことです。
例え天然の歯であっても、噛み合わせはささいな原因で悪くなってしまいます。

例えば、日頃から歯ぎしりの癖がある人は歯が擦り減って噛み合わせが悪くなりますし、
歯並びが悪い人の場合はそれが原因で噛み合わせも正常ではありません。
ですから、自分の噛み合わせがどのような状態なのかを一度歯科医院で診てもらうと良いですね。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、人工物と噛み合わせについてまとめます。

1.正しい噛み合わせとは:歯を食いしばった時に上下の歯が接触していることが前提
2.噛み合わせの悪さによって起こる問題:歯周病になる、肩こりや頭痛が起こるなど
3.入れ歯は噛み合わせが悪くなりやすい:プラスチックの人工歯のため擦り減りやすい
4.噛み合わせの状態を確認する:歯科医院で医師に診断してもらうのが確実

これら4つのことから、人工物と噛み合わせについて分かります。
入れ歯は人工の歯ですから、天然の歯ほどケアは必要ないと思うかもしれません。
しかし、噛み合わせにおいては天然の歯同様に注意すべきであり、
噛み合わせの悪さは歯だけでなく口の中全体、さらには全身に悪い影響をもたらしてしまうのです。

虫歯の治療は噛み合わせが悪くなる原因の一つだと聞きました [2020年08月31日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「人工物と噛み合わせ」についてお話しします。
噛み合わせが悪く原因を考えた時、真っ先に想像するのは歯並びの悪さでしょう。

確かに、歯並びが悪ければその時点で噛み合わせも悪くなりますからね。
ただ、意外な原因で噛み合わせが悪くなってしまうケースもあります。
例えば、虫歯の治療によって噛み合わせが悪くなる可能性もあるのです。

人工物によって噛み合わせが悪くなる

虫歯の治療によって噛み合わせが悪くなった場合、その原因として多いのは人工物です。
虫歯の治療では虫歯の進行度によって歯を削る必要があり、削った患部は詰め物や被せ物で処置します。
この詰め物や被せ物が人工物になりますが、次のことが原因で噛み合わせが悪くなってしまうのです。

人工物の劣化

人工物は永久に使用することはできず、年数の経過によって少しずつ劣化していきます。
例えば、噛む力が強い人は人工物が摩耗することも考えられますね。
人工物が摩耗すればわずかに高さが下がり、高さが下がれば噛み合わせが悪くなってしまいます。

高さの調整が合っていない

人工物の高さが合っていなければ、噛み合わせは悪くなります。
高すぎる場合は人工物を削ることで調整できますが、
低すぎる場合は高くできないため、人工物を再製作しなければならない可能性があります。

詰め物が取れたまま放置している

詰め物が取れてしまうと、虫歯の治療をした患部が露出します。
患部は歯を削ってあるためエナメル質で覆われておらず、虫歯の再発を引き起こしてしまうでしょう。
また、詰め物が失われたことで噛み合わせも悪くなってしまうのです。

噛み合わせが悪くなることで起こる問題

噛み合わせの悪さは放置してはならず、次のような問題を引き起こす原因になってしまいます。

慢性的な肩こりや頭痛

噛み合わせが悪いと、噛む時に使用する広頸筋・側頭筋などの筋肉に影響します。
広頸筋は首から肩にかけてつながる筋肉、側頭筋は顎関節から頭の横にかけてつながる筋肉であり、
それぞれ悪い影響を受けてしまうことで肩こりや頭痛を引き起こしてしまいます。

顎関節症の発症と重症化

顎関節症は噛み合わせが正常な人でも発症する病気ですが、
噛み合わせが悪いと発症のリスクが高くなります。
さらに、噛み合わせが悪い人が顎関節症になると重症化しやすくなってしまいます。

歯肉への負担

噛み合わせが悪い場合、噛んだ時に特定の歯に過剰な力がかかります。
そうなると、その歯だけでなく歯を支える歯肉にも負担となってしまい、
歯肉が炎症を起こして歯肉炎が発症…歯肉炎は初期の歯周病に相当する病気です。

定期的な検診の重要性

詰め物が原因で噛み合わせが悪くなったとしても、自身でそれを把握するのは難しく、
そもそも噛み合わせが悪くなっていることに気づかない人も多いでしょう。
そこで重要になるのが、歯科医院での定期的な検診の受診です。

検診を受診すれば、医師が口の中の健康状態を確認するため人工物の異常も発見可能。
当然人工物の劣化も発見できるため、噛み合わせの悪化だけでなく二次虫歯も予防しやすくなるでしょう。
特に、人工物で処置した後に違和感がある人は、検診を受診して噛み合わせを確認してもらってください。

最も、定期検診の目的は人工物の状態を確認するだけのものではなく、
虫歯や歯周病に対する予防効果の向上、早期発見のためでもあります。
そのためできれば3ヶ月に1回、それが無理でも6ヶ月に1回は検診を受診するようにしましょう。

治療を受ける歯科医院の選び方

虫歯の治療で歯科医院に行く時、多くの人は通院の距離だけで歯科医院を選びます。
しかしそうではなく、治療の精度が高い歯科医院を選ぶのが本来おすすめであり、
そうすれば少なくとも人工物の調整ミスによる噛み合わせ悪化の事態は予防できるでしょう。

選び方のポイントは、WEBサイトで医療設備を確認する(マイクロスコープの使用など)、
できるだけ削らずに虫歯を治すことを大切にする歯科医院を選ぶなどを基準にしてください。
また、口コミによる歯科医院の評判を参考にしても良いですね。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、人工物と噛み合わせについてまとめます。

1.人工物によって噛み合わせが悪くなる:人工物の劣化、高さの調整が合っていないことなどが原因
2.噛み合わせが悪くなることで起こる問題:慢性的な肩こりや頭痛、顎関節症の発症と重症化など
3.定期的な検診の重要性:検診を受診すれば、人工物の状態を確認できる
4.治療を受ける歯科医院の選び方:虫歯の場合、精度が高い治療を行っている歯科医院に行くべき

これら4つのことから、人工物と噛み合わせについて分かります。
人工物とは噛む役割を担うものであり、そのため高さが合わなければ噛み合わせが悪くなってしまいます。
噛み合わせの悪さは、肩こりや頭痛、顎関節症などの原因になるため無視できる問題ではなく、
人工物で処置している人は定期的に検診を受けて噛み合わせの調整を行ってもらいましょう。

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