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噛み合わせが悪い人が虫歯になりやすいのはなぜですか? [2020年10月25日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「嚙み合わせと虫歯の関係」についてお話しします。
いくら予防してもすぐ虫歯になる人には、2つのことが考えられます。

1つ目に予防が不充分な可能性です。例えばせっかくの歯磨きも磨き残しが多ければ効果は低く、
例え毎食後に歯磨きしても虫歯になってしまうでしょう。
2つ目に虫歯になりやすい要素を持っているという可能性。例えば噛み合わせが悪い人は虫歯になりやすいのです。

正しい噛み合わせ

明らかに歯並びが悪ければ噛み合わせの悪さを自覚できますが、
一見歯並びが良くても噛み合わせが悪いケースもあり、正しい噛み合わせとは次の状態を示します。

・上下の前歯の中心が一致している
・上の歯が下の歯より約2ミリ外側に並んでいる
・噛み合わせた時の深さが約2ミリ
・自然な状態にした時に口を閉じられ、鼻呼吸ができる
・歯並びが正常

正常な噛み合わせとは、これら全てを満たした状態です。
もっとも、言葉ではイメージしづらいですし噛み合わせの状態は自己診断しづらいため、
歯科医院に行って自分の噛み合わせを診断してもらうのが確実です。

噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由

噛み合わせの悪さと虫歯へのなりやすさは深く関係しています。
そこで、噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由をまとめてみます。

歯磨きの精度が落ちる

歯並びが悪い場合、歯磨きしても歯が磨きづらく、歯並びの状態次第では歯ブラシの届かない箇所もあるでしょう。
歯磨きの精度が落ちてしまえば磨き残しも増えるため、その分だけ虫歯になるリスクが高まります。

唾液の量が不充分で細菌が流れない

口の中の細菌は唾液によって流されていきますが、噛み合わせが悪いとその作用が不充分になります。
これは噛み合わせが悪いことで口呼吸になるためで、乾燥した空気が口に入って唾液が蒸発してしまうからです。

プラークが自然に剥がれない

歯に付着したプラークは、噛み合わせた時の衝撃で自然に剥がれることがあります。
しかし、噛み合わせが悪いと歯と歯が当たらないことがあり、プラークが歯に付着したままになってしまいます。

エナメル質が傷つく

噛み合わせが悪いと過剰に噛み合う歯が存在する可能性があり、そうなると歯の表面のエナメル質を傷つけます。
エナメル質が傷つくことで象牙質が保護されなくなり、細菌に感染しやすい状態になってしまいます。

嚙み合わせの悪さがもたらす問題

嚙み合わせが悪い場合、虫歯になりやすいだけでなく他にも様々な問題を引き起こします。
例えば、次の症状はいずれも嚙み合わせの悪さが原因となって起こるものです。

肩こり・頭痛

噛む動作を行う際には広頸筋・側頭筋といった筋肉を使用しますが、噛み合わせが悪いとこれらの筋肉が悪い影響を受けます。首から肩につながる広頸筋が影響を受けることで肩こり、顎関節から頭の横につながる側頭筋が影響を受けることで頭痛が起こります。

顎関節症

顎関節症は、例え噛み合わせが正常でも発症する病気ですし、噛み合わせが正常な人が顎関節症になることで噛み合わせが悪くなるケースもあります。
しかし、噛み合わせが悪い人の場合は発症のリスクが高く、さらに重症化しやすい傾向があります。

歯周病

噛み合わせが悪いと、噛み合わせた時に特定の歯に負担がかかることがあり、
その場合は歯だけでなく歯の下にある歯肉にも負担をかけることになります。
歯肉に負担がかかることで歯肉炎が起こり、治療しなければ本格的な歯周病へと進行していきます。

噛み合わせが悪くなる原因は意外

噛み合わせが悪くなる原因には先天的な要素も含まれますが、
全く別のことが原因のケースもあり、さらにその原因はいずれも意外なものになります。

人工物

人工物とは、詰め物・被せ物・入れ歯・インプラントなどが該当します。
これらで処置する際、高さが合っていないことで噛み合わせが悪くなります。
現状では高さが合っていても使用する中で合わなくなってくるため、定期的な調整が必要です。

日常の癖

頬杖、うつ伏せで寝る、歯ぎしり、食いしばりなどの癖によって噛み合わせは悪くなります。
また、小さな子供においては指しゃぶりも同様であり、
歯・顎に負担のかかる癖は噛み合わせが悪くなる原因になるとイメージしてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせと虫歯の関係についてまとめます。

1. 正しい噛み合わせ :上下の前歯の中心が一致している、上の歯が下の歯より約2ミリ外側に並んでいるなど
2. 噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由 :歯磨きの精度が落ちる、唾液の量が不充分で細菌が流れないなど
3. 噛み合わせの悪さがもたらす問題 :肩こり・頭痛、顎関節症、歯周病
4. 噛み合わせが悪くなる原因は意外 :人工物、日常の癖

これら4つのことから、噛み合わせと虫歯の関係について分かります。
病気に対してしか治療しない考えの人なら、噛み合わせの悪さは治療対象にならないでしょう。
なぜなら、噛み合わせの悪さは病気ではないからです。
しかし、噛み合わせの悪さが病気の原因になることもあり、そのため噛み合わせの悪さは軽視できない問題です。

入れ歯で噛み合わせが合わなくなるのは仕方ないですか? [2020年09月25日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「人工物と噛み合わせ」についてお話しします。
誰もが自分の歯を守りたいと考えるでしょうが、入れ歯の人は既に歯を失っています。

入れ歯の歯は人工物…だからこそ、歯を守ろうとする意識が低下しがちであり、
どのみち人工物なら天然の歯ほどのケアは必要ないと考えてしまう人も少なくありません。
しかしその考えは間違いで、例えば噛み合わせの悪さも放置してはいけない問題です。

正しい噛み合わせとは

そもそも、正しい噛み合わせとはどのような状態を示すのでしょうか。
ちなみに、「問題なく噛める=正常な噛み合わせ」というわけではありません。
正常な噛み合わせとは、歯を食いしばった時に上下の歯が接触していることが前提となります。

ただ、上下の歯の接触が確認できても奥歯の接触が均等でなければ正常とは言えず、
さらに上下の歯の中心が明らかにズレている場合も噛み合わせが正常とは言えません。
また、歯を食いしばると痛みや違和感がある場合や上下の歯が接触していない場合も同様です。

さて、これらのポイントをまとめてみると次のようになります。

●上下の奥歯が均等に接触していない
●上下の歯の中心がズレている
●歯を食いしばると痛みや違和感がある
●食いしばった時に上下の歯の中で接触しない歯がある」の4つです。

これら4つのうち1つでも該当することがあった場合、正常な噛み合わせではないのです。

噛み合わせの悪さによって起こる問題

入れ歯は人工物ですから、虫歯などになることはありません。
ですから、噛み合わせの悪さを自覚しつつも気にしない人が少なくないですが、
噛み合わせの悪さによって起こる問題は多く、それは人工物であっても同じことが言えるのです。

歯周病になる

入れ歯は人工物でも、入れ歯を装着する歯肉は天然のものであり、
噛み合わせの悪さは歯肉に悪い影響をもたらします。
噛み合わせの悪さが歯肉に負担をかけて炎症を起こさせ、本格的な歯周病への進行してしまいます。

肩こりや頭痛が起こる

噛む動作を行う時には広頸筋や側頭筋などの筋肉を使用します。
広頸筋は首から肩、側頭筋は顎関節から頭の横にかけてつながる筋肉であり、
噛み合わせの悪さによってこれらの筋肉が悪い影響を受け、肩こりや頭痛を引き起こしてしまいます。

顎関節症が起こり、なおかつ重症化しやすくなる

詰め物が取れてしまうと、虫歯の治療をした患部が露出します。
患部は歯を削ってあるためエナメル質で覆われておらず、虫歯の再発を引き起こしてしまうでしょう。
また、詰め物が失われたことで噛み合わせも悪くなってしまうのです。

噛み合わせが悪くなることで起こる問題

顎関節症は噛み合わせが正常な人でも発症するリスクはありますが、
噛み合わせが悪い人の場合はそのリスクがより高く、これは顎関節に負担をかけているのが理由です。
さらに、噛み合わせが悪い人が顎関節症になると重症化しやすい傾向があります。

入れ歯は噛み合わせが悪くなりやすい

そもそも、入れ歯は噛み合わせが悪くなりやすいことを覚えておきましょう。
噛み合わせた時の力は想像以上に強く、噛む力が最も強い奥歯ではおよそ60キロもの力がかかります。
仮に奥歯が入れ歯だった場合、その入れ歯に60キロの力がかかることになるのです。

天然の歯においてもそれは同じことですが、ただ人工物である入れ歯は擦り減りやすく、
例え調整が万全だったとしても少しずつ沈み込んでいってしまうでしょう。
そうなると噛み合わせが悪くなってしまい、この現象は防ぐことができません。

噛み合わせが悪くなることが避けられない以上、入れ歯を使用している人は健診が必要であり、
定期的な健診でその都度噛み合わせの状態を医師に確認してもらい、入れ歯を調整してもらいましょう。
また、安定性を考えるのであれば治療内容は全く異なりますが、インプラントにする選択肢もあります。

噛み合わせの状態を確認する

噛み合わせの状態については自己診断する方法もありますが、
確実なのは歯科医院に行って医師に診断してもらうことです。
例え天然の歯であっても、噛み合わせはささいな原因で悪くなってしまいます。

例えば、日頃から歯ぎしりの癖がある人は歯が擦り減って噛み合わせが悪くなりますし、
歯並びが悪い人の場合はそれが原因で噛み合わせも正常ではありません。
ですから、自分の噛み合わせがどのような状態なのかを一度歯科医院で診てもらうと良いですね。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、人工物と噛み合わせについてまとめます。

1.正しい噛み合わせとは:歯を食いしばった時に上下の歯が接触していることが前提
2.噛み合わせの悪さによって起こる問題:歯周病になる、肩こりや頭痛が起こるなど
3.入れ歯は噛み合わせが悪くなりやすい:プラスチックの人工歯のため擦り減りやすい
4.噛み合わせの状態を確認する:歯科医院で医師に診断してもらうのが確実

これら4つのことから、人工物と噛み合わせについて分かります。
入れ歯は人工の歯ですから、天然の歯ほどケアは必要ないと思うかもしれません。
しかし、噛み合わせにおいては天然の歯同様に注意すべきであり、
噛み合わせの悪さは歯だけでなく口の中全体、さらには全身に悪い影響をもたらしてしまうのです。

虫歯の治療は噛み合わせが悪くなる原因の一つだと聞きました [2020年08月31日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「人工物と噛み合わせ」についてお話しします。
噛み合わせが悪く原因を考えた時、真っ先に想像するのは歯並びの悪さでしょう。

確かに、歯並びが悪ければその時点で噛み合わせも悪くなりますからね。
ただ、意外な原因で噛み合わせが悪くなってしまうケースもあります。
例えば、虫歯の治療によって噛み合わせが悪くなる可能性もあるのです。

人工物によって噛み合わせが悪くなる

虫歯の治療によって噛み合わせが悪くなった場合、その原因として多いのは人工物です。
虫歯の治療では虫歯の進行度によって歯を削る必要があり、削った患部は詰め物や被せ物で処置します。
この詰め物や被せ物が人工物になりますが、次のことが原因で噛み合わせが悪くなってしまうのです。

人工物の劣化

人工物は永久に使用することはできず、年数の経過によって少しずつ劣化していきます。
例えば、噛む力が強い人は人工物が摩耗することも考えられますね。
人工物が摩耗すればわずかに高さが下がり、高さが下がれば噛み合わせが悪くなってしまいます。

高さの調整が合っていない

人工物の高さが合っていなければ、噛み合わせは悪くなります。
高すぎる場合は人工物を削ることで調整できますが、
低すぎる場合は高くできないため、人工物を再製作しなければならない可能性があります。

詰め物が取れたまま放置している

詰め物が取れてしまうと、虫歯の治療をした患部が露出します。
患部は歯を削ってあるためエナメル質で覆われておらず、虫歯の再発を引き起こしてしまうでしょう。
また、詰め物が失われたことで噛み合わせも悪くなってしまうのです。

噛み合わせが悪くなることで起こる問題

噛み合わせの悪さは放置してはならず、次のような問題を引き起こす原因になってしまいます。

慢性的な肩こりや頭痛

噛み合わせが悪いと、噛む時に使用する広頸筋・側頭筋などの筋肉に影響します。
広頸筋は首から肩にかけてつながる筋肉、側頭筋は顎関節から頭の横にかけてつながる筋肉であり、
それぞれ悪い影響を受けてしまうことで肩こりや頭痛を引き起こしてしまいます。

顎関節症の発症と重症化

顎関節症は噛み合わせが正常な人でも発症する病気ですが、
噛み合わせが悪いと発症のリスクが高くなります。
さらに、噛み合わせが悪い人が顎関節症になると重症化しやすくなってしまいます。

歯肉への負担

噛み合わせが悪い場合、噛んだ時に特定の歯に過剰な力がかかります。
そうなると、その歯だけでなく歯を支える歯肉にも負担となってしまい、
歯肉が炎症を起こして歯肉炎が発症…歯肉炎は初期の歯周病に相当する病気です。

定期的な検診の重要性

詰め物が原因で噛み合わせが悪くなったとしても、自身でそれを把握するのは難しく、
そもそも噛み合わせが悪くなっていることに気づかない人も多いでしょう。
そこで重要になるのが、歯科医院での定期的な検診の受診です。

検診を受診すれば、医師が口の中の健康状態を確認するため人工物の異常も発見可能。
当然人工物の劣化も発見できるため、噛み合わせの悪化だけでなく二次虫歯も予防しやすくなるでしょう。
特に、人工物で処置した後に違和感がある人は、検診を受診して噛み合わせを確認してもらってください。

最も、定期検診の目的は人工物の状態を確認するだけのものではなく、
虫歯や歯周病に対する予防効果の向上、早期発見のためでもあります。
そのためできれば3ヶ月に1回、それが無理でも6ヶ月に1回は検診を受診するようにしましょう。

治療を受ける歯科医院の選び方

虫歯の治療で歯科医院に行く時、多くの人は通院の距離だけで歯科医院を選びます。
しかしそうではなく、治療の精度が高い歯科医院を選ぶのが本来おすすめであり、
そうすれば少なくとも人工物の調整ミスによる噛み合わせ悪化の事態は予防できるでしょう。

選び方のポイントは、WEBサイトで医療設備を確認する(マイクロスコープの使用など)、
できるだけ削らずに虫歯を治すことを大切にする歯科医院を選ぶなどを基準にしてください。
また、口コミによる歯科医院の評判を参考にしても良いですね。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、人工物と噛み合わせについてまとめます。

1.人工物によって噛み合わせが悪くなる:人工物の劣化、高さの調整が合っていないことなどが原因
2.噛み合わせが悪くなることで起こる問題:慢性的な肩こりや頭痛、顎関節症の発症と重症化など
3.定期的な検診の重要性:検診を受診すれば、人工物の状態を確認できる
4.治療を受ける歯科医院の選び方:虫歯の場合、精度が高い治療を行っている歯科医院に行くべき

これら4つのことから、人工物と噛み合わせについて分かります。
人工物とは噛む役割を担うものであり、そのため高さが合わなければ噛み合わせが悪くなってしまいます。
噛み合わせの悪さは、肩こりや頭痛、顎関節症などの原因になるため無視できる問題ではなく、
人工物で処置している人は定期的に検診を受けて噛み合わせの調整を行ってもらいましょう。

子供の癖は噛み合わせに悪い影響をもたらすと聞きましたが、本当でしょうか? [2020年07月31日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「子供の癖と噛み合わせ」についてお話しします。
小さな子供の仕草や癖は、見ていて微笑ましく可愛いですよね。

しかし、そんな可愛い癖が噛み合わせを悪くさせる原因になることをご存知でしょうか。
噛み合わせが悪い人には、必ずそうなった原因があります。
そして、その原因は子供の頃の何気ない癖によるものかもしれません。

指しゃぶり

指しゃぶりの癖は、噛み合わせが悪くなる原因になります。
指しゃぶりは仕草だけ見れば無邪気に見えますが、そこでかかる力は相当強く、
持続的に行うことで噛み合わせが悪くなり、同時に歯並びも悪くなってしまうでしょう。
また、指しゃぶりによって口の形が変形すれば、正常な呼吸や発音ができなくなってしまいます。

指しゃぶりが原因で起こる噛み合わせの異常例

1.出っ歯:指しゃぶりをする時、上の前歯が持続的に押されるため
2.上下の奥歯のずれ:指しゃぶりをすると上の歯列の幅が狭くなり、下の歯列とのバランスが崩れるため

頬杖・うつ伏せ寝

まず頬杖をつく時、体勢は頭を顎で支える状態になります。
ところが、頭は身体の中でも重たい部分になるため、頭を支えることで奥歯に負担がかかってしまうのです。
最も、ひと昔前まで子供はうつ伏せ寝がすすめられており、それは頭の形が整うという理由でした。
しかし、うつ伏せ寝は噛み合わせが悪くなる上、乳児突然死症候群の原因の一つとされることが発覚しました。

頬杖をつくことによって起こる噛み合わせの異常例

1.奥歯の噛み合わせが悪くなる:顎が頭の重さを支えることで、その負担が奥歯にかかるため
2.顎が横にずれて噛み合わせが悪くなる:頭の力が顎を横や奥に動かすことで、過剰な負担となるため

下唇を噛む

多いケースとしては、叱られた時や悔しい時や叱られた時ですね。
最も、このような場面での一時的な仕草ならそれほど気にすることないですが、癖となると問題です。
下唇を噛むと、下の歯は内側に倒されます。すると、上の歯が外側に押されて出っ歯になってしまいます。
また、舌で下唇を押すなどの癖がある場合もこれと全く同じ問題が起こります。

下唇を噛むことによって起こる噛み合わせの異常例

1.出っ歯:下唇を噛むことで下の歯が内側に倒された時、上の歯が外側に押された状態になるため
2.歯並びが悪くなる…下唇を噛んで下の歯が内側に倒されると、スペースが狭まって下の歯並びが悪くなる

爪を噛む

爪は人間の身体の中でも硬く、それを前歯だけで噛むことは前歯にとって大きな負担になります。
そして、負担のかかった前歯は歯の根が浅くなり、そうすると前歯の先が変形してしまうのです。
また、成長期において爪を噛む癖は歯だけでなく歯肉にも負担がかかり、全体の歯並びが悪化します。
さらに受け口にもなりやすく、そもそも爪を噛む行為自体が衛生的に考えて良いとは言えません。

爪を噛むことによって起こる噛み合わせの異常例

1.歯並びが悪くなる :爪は硬く、その爪を前歯だけで噛むことで歯肉に負担をかけてしまうため
2.受け口 :爪を噛む時、体勢的に下顎が前に出た状態で固定されるため

口呼吸

口呼吸は文字どおり口で呼吸することであり、この呼吸方法では上顎が成長できなくなります。
そして、上顎が成長できないことで幅は狭くなり、さらに舌の位置まで下がってしまうでしょう。
上顎の幅が狭まれば、出っ歯や歯並びの悪さにつながってしまうのです。
これは口呼吸で噛み合わせが悪なる例ですが、噛み合わせが悪いために口呼吸になるケースもあります。

口呼吸によって起こる噛み合わせの異常例

1.出っ歯:口呼吸をすると上顎が広がらなくなり、スペースが狭まってしまうため
2.歯並びが悪くなる:口呼吸で上顎が広がらないことで、歯のスペースが狭まって歯並びが悪くなる

まとめ

いかがでしたか?
最後に、子供の癖と噛み合わせについてまとめます。

1.指しゃぶり:上の前歯が押されて出っ歯になり、上の歯列の幅も狭まって下の歯列とのバランスが崩れる
2.頬杖・うつ伏せ寝:重い頭を顎で支えることで奥歯の噛み合わせが悪くなり、顎も横にずれる
3.下唇を噛む:下の歯が内側に倒され、そうすると上の歯が外側に押されて出っ歯になる
4.爪を噛む:硬い爪を前歯だけで噛むことで歯肉への負担となり、歯並びが悪くなる
5.口呼吸:上顎の成長の妨げとなり、出っ歯や歯並びの悪化を招く

これら5つのことから、子供の癖と噛み合わせについて分かります。
噛み合わせが悪いとすれば、その原因として歯並びの悪さや被せ物の高さを想像すると思いますが、
そうではなく日常生活における何気ない癖が原因となっている可能性もあるのです。

そして、噛み合わせが悪いことで頭痛、肩こり、腰痛、顎関節症などを引き起こし、
つまり噛み合わせの悪さは審美面だけでなく健康面においても悪い影響をもたらします。
特に、ここでお伝えした子供ならではの癖には注意してください。

虫歯のなりやすさと、噛み合わせの悪さは関係していますか? [2020年06月16日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「噛み合わせの悪さがもたらす悪影響」についてお話しします。

虫歯の有無を除き、みなさんが歯について気にすることを挙げてみましょう。

それは歯の色、歯並びなどの審美性だと思いますが、では噛み合わせを気にする人はいるでしょうか。

おそらく噛み合わせは目立ちにくいため、例え悪くても気にしない人が多いと思うのですが、

実は噛み合わせの悪さは虫歯になるリスクを高める要因になるのです。

歯磨きの精度低下

噛み合わせが悪い人は歯磨きの精度が低く、噛み合わせが正常な人に比べて磨き残しが多くなります。

と言うのも、噛み合わせが悪ければ歯並びも悪い可能性が高く、

そもそも歯並びが悪いことで噛み合わせが悪くなっているかもしれません。

そして、歯並びが悪ければ歯が磨きづらく、凸凹した歯並びだと磨けない箇所もあるでしょう。

そのため、噛み合わせが悪い人は磨き残しが多くなってしまい、

磨き残しが多いということはそれだけ虫歯にもなりやすいということになります。

プラークが剥がれない

噛み合わせが正常な人は、噛み合わせた時に適度な感覚で歯と歯がぶつかりますね。

それは一つの衝撃であり、その衝撃によって歯に付着したプラークが剥がれます。

つまり、噛み合わせが正常な人はある程度のプラークが自然に剥がれるのです。

一方、噛み合わせが悪い人は噛み合わせても歯と歯がぶつからず、

そのため歯に付着したプラークは依然そのまま残ります。

歯に付着しているプラークの量が多ければ、それもまた虫歯になるリスクを高めてしまうでしょう。

口呼吸になる

噛み合わせが悪いといってもその状態は様々ですが、状態次第で口呼吸になる人がいます。

そして、口呼吸になることも虫歯になりやすい原因の一つであり、

なぜなら口呼吸をすると乾燥した空気を口の中に取り込むため、唾液が蒸発してしまうのです。

本来、唾液は細菌を流す役割を担っているため虫歯を予防する上で重要な存在。

その唾液が乾燥すれば細菌は停滞してしまい、口の中は細菌だらけになってしまうでしょう。

それは虫歯になるリスクを高めるのは当然として、さらに歯周病になるリスクも高めます。

噛み合わせの悪さがもたらすその他の悪影響

噛み合わせが悪いと虫歯になるリスクが高まりますが、悪影響はそれだけではなく、次のことが挙げられます。

噛み合わせが悪いと頭痛や肩こりが起こる

噛み合わせが悪いと、噛んだ時に噛む筋肉に悪い影響を与えます。

顎関節から頭の横にかけてつながる側頭筋、首から肩にかけてつながる広頸筋、

これらに悪い影響を与えることで頭痛や肩こりが起こります。

顎関節症の発症と重症化のリスクが高まる

誤解のないよう前置きすると、顎関節は噛み合わせが正常な人でも発症しますし、

発症が原因で噛み合わせが悪くなるケースもあります。

しかし、噛み合わせが悪い人は発症するリスク、さらに重症化するリスクも高まります。

歯周病になりやすい

噛み合わせが悪さは、虫歯だけでなく歯周病になるリスクも高めます。

と言うのも、噛み合わせが悪いと噛んだ時に特定の歯に負担がかかり、

その負担が歯肉にもかかることで歯肉炎…すなわち初期の歯周病が発症しやすいからです。

噛み合わせが悪くなる原因

そもそも、どのようにして噛み合わせは悪くなってしまうのか?…その原因の例を次にまとめてみます。

日常生活の中での癖

日常生活の中でも何気ない癖が、実は噛み合わせが悪くなる原因となるケースもあり、

例えば「頬杖をつく」、「歯を食いしばる」、「うつ伏せで寝る」などが挙げられます。

また、子供の場合は「指しゃぶり」、「舌で歯を押す」などの癖によって噛み合わせが悪くなります。

人工物の高さが合っていない

口の中に入れる人工物と言えば、入れ歯、詰め物、被せ物、ブリッジ、インプラントなどが該当します。

これらの高さが合っていなければ、当然噛み合わせが悪くなるでしょう。

対処としては調整が必要ですが、高さが低すぎる場合は再製作が必要になることもあります。

歯並びが悪い

歯並びが悪い状態で噛み合わせが正常と言うのは考えられず、

つまり、「歯並びが悪い=噛み合わせも悪い」と言えるでしょう。

このため、歯並びが悪い人はその時点で噛み合わせも悪くなっているのです。

まとめ

いかがでしたか?

最後に、噛み合わせの悪さがもたらす悪影響についてまとめます。

1.歯磨きの精度低下:歯並びが悪い場合、歯が磨きづらくなるため歯磨きの精度が落ちる

2.プラークが剥がれない:噛み合わせた衝撃によるプラークの剥がれが起こりにくい

3.口呼吸になる:噛み合わせが悪いと口呼吸になり、唾液が蒸発して細菌が停滞する

4.噛み合わせの悪さがもたらすその他の悪影響:頭痛や肩こり、顎関節症の発症と重症化のリスク向上

5.噛み合わせが悪くなる原因:一例として、日常生活の中での癖、人工物の高さが合っていない

これら5つのことから、噛み合わせの悪さがもたらす悪影響について分かります。

虫歯や歯周病はいくらケアしても発症することがありますし、発症のリスクも人によって差があります。

仮にあなたに虫歯や歯周病が発症しやすい場合、それは単なる偶然ではなく必ず原因があるはずで、

その原因の一つとして考えられるのが噛み合わせの悪さです。

噛み合わせが原因で歯周病になる? [2020年05月19日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「噛み合わせと歯周病の関係」についてお話しします。

歯周病にかかりやすい人の特徴の一つとして、噛み合わせの悪さが挙げられます。

不公平に思えますが、歯周病予防を徹底している人とそうでない人、

二人を比較した時に後者の人が歯周病になるケースもあるのです。

この場合、歯周病予防を徹底している人の噛み合わせが悪い可能性があるでしょう。

噛み合わせが悪いと歯周病になりやすい理由

「噛み合わせが悪い=歯周病になる」とは限りませんが、

発症のリスクが高くなるのは明白で、その理由として次のことが挙げられます。

理由1. 歯磨きの精度が落ちる

噛み合わせが悪ければ歯並びも悪い可能性が高く、凸凹した歯並びでは歯磨きがしづらいでしょう。

そうなると磨き残しが増えるため、歯並びが良い人に比べて歯周病になりやすいのです。

理由2. 歯肉に負担がかかる

噛み合わせが悪いと、噛んだ時に特定の歯に過剰な力がかかります。

この時、その歯を支える歯肉にも負担がかかり、炎症を起こして初期の歯周病である歯肉炎が発症します。

理由3. 口呼吸になる

噛み合わせが悪いと、状態次第で口呼吸になります。

口呼吸をすると唾液が蒸発するため、口の中で細菌が繁殖して歯周病になりやすくなります。

噛み合わせの悪さで起こる問題

噛み合わせの悪さが原因で起こる問題は歯周病だけではありません。

次のことは、いずれも噛み合わせの悪さで起こる問題です。

問題1. 慢性的な肩こりや頭痛

噛み合わせが悪いと、噛む筋肉である広頸筋や側頭筋に悪い影響を与えます。

広頸筋が悪い影響を受けることで肩こり、側頭筋が悪い影響を受けることで頭痛が起こります。

問題2. 口元の見た目が悪くなる

歯並びの悪さに限らず、噛み合わせの悪さも口元の見た目に影響します。

口が開いている、出っ歯、しゃくれなどは噛み合わせの悪さが原因になっています。

問題3. 顎関節症になりやすい

顎関節症は噛み合わせが正常な人でも発症することがありますが、

噛み合わせが悪い人は発症のリスクが高く、また重症化しやすい傾向があります。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせの悪さは遺伝的な要素に限らず、生活習慣が原因で起こる症状です。

具体的には次のことが挙げられ、これらはいずれも噛み合わせが悪くなる原因になります。

原因1. 日常生活での癖

例えば、歯ぎしり、食いしばり、舌で歯を押し出す、頬杖、これらの癖はいずれも噛み合わせが悪くなり、

小さな子供の場合は指しゃぶりなどが原因で噛み合わせが悪くこともあります。

原因2. 歯並び

歯並びが悪ければ、噛み合わせも悪くなります。

この場合、矯正すれば歯並びと同時に噛み合わせも改善されるでしょう。

原因3. 人工物の高さ

詰め物や被せ物の高さが合わないと、噛み合わせが悪くなります。

高すぎる場合はある程度簡単に調整できますが、低すぎる場合は再製作が必要になるかもしれません。

歯周病の予防方法

噛み合わせが悪くても、しっかりと対策すれば歯周病は予防できます。

次の3つの予防方法を実践すれば、歯周病になるリスクを大幅に低下させられるでしょう。

方法1. 精度の高い歯磨きをする

歯磨きにおいて大切なのは頻度よりも精度であり、磨き残しの少ない歯磨きを実践しなければなりません。

効果的なのはデンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、特に歯間ブラシは歯周病予防に効果的です。

方法2. 生活習慣を改善する

歯周病は細菌の感染によって起こる病気であり、身体の免疫力を高めることが予防につながります。

例えば疲労やストレスを解消すること、禁煙すること、栄養バランスのある食生活を心掛けることが大切です。

方法3. 定期検診を受診する

歯科医院で定期検診を受診すれば、その中で歯周病予防に効果的な予防治療を受けられます。

また定期的に検診を受診していれば、歯周病が発症しても早期発見して重症化を防げます。

まとめ

最後に、噛み合わせと歯周病の関係についてまとめます。

1. 噛み合わせが悪いと歯周病になりやすい理由 :歯磨きの精度が落ちる、歯肉に負担がかかるなど

2. 噛み合わせの悪さで起こる問題 :慢性的な肩こりや頭痛、口元の見た目が悪くなるなど

3. 噛み合わせが悪くなる原因 :日常生活での癖、歯並び、人工物の高さ

4. 歯周病の予防方法 :精度の高い歯磨き、生活習慣を改善する、定期検診を受診する

これら4つのことから、噛み合わせと歯周病の関係について分かります。

噛み合わせの悪さは病気ではなく、そのため医師側から治療が絶対に必要とは言い切れません。

しかし、噛み合わせの悪さによって病気が発症することもあり、歯周病もその一つです。

歯周病は進行すれば歯を失う怖い病気ですし、自覚症状の少なさから重症化しやすい問題もあります。

ですから、大切な歯を守るためには噛み合わせの悪さは決して軽視できない問題であり、

できるだけ医師に相談して改善する方向で考えることをおすすめします。

セラミックをすすめられない人もいますか? [2020年04月01日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「セラミックをすすめられないケース」についてお話しします。
治療は、世間の流行だけで決めるべきものではありません。

歯科ではセラミック治療を希望する人が増加傾向にあり、
そのため詰め物や被せ物の素材においてセラミックが人気のイメージになっています。
確かに、セラミックは多くの人におすすめできますが、それでも流行を理由に治療を希望するのは軽率です。

セラミック治療とは

まず、そもそもセラミック治療とは何なのかについて説明しましょう。
セラミック治療とは詰め物や被せ物の素材をセラミックにする治療であり、
既に銀歯を使用している人がセラミックに交換するケースも含まれます。

これまで、詰め物や被せ物の素材は銀歯が主流でした。
しかし銀歯は審美性が低く、それがコンプレックスとなって人前で口を開けられない人もいるほどで、
一方のセラミックは審美性が高く、それがセラミックを希望する人が増えた最大の理由です。

セラミック治療のメリット

セラミックの最大のメリットは審美性の高さです。
最も、セラミックのメリットはそれだけではなく、他にも次のようなメリットが挙げられます。

二次虫歯を予防しやすい

製作過程においてサイズの誤差が生じにくく、またセラミックは歯とピッタリくっつきます。
さらにプラークも付着しにくいことから、セラミックにすると二次虫歯を予防しやすくなります。

長持ちしやすい

あくまでケア次第の話ですが、セラミックは保険診療の銀歯に比べて相対的に長持ちしやすくなっています。
最も、ケアを怠れば劣化は早くなりますし、人工物である以上は永久に使用することは不可能です。

セラミック治療に対する間違った認識

セラミック治療に対しては、間違って認識をしている人も少なくありません。
審美性の高さを含め、確かにセラミックには多くのメリットがあります。
しかし、全てにおいて長けているとは言えず、特に次の認識は間違いなので注意してください。

健康保険適用について

セラミックでも健康保険が適用されるようになったのは事実です。
しかし、被せ物に限られる上に対象となる歯や対応できる歯科医院も限定されています。
また、対象となるのはハイブリッドセラミックですが、従来のハイブリッドセラミックとは異なるものです。

金属アレルギーについて

セラミックの素材は陶器ですから、金属アレルギーの対象にはなりません。
このため、金属アレルギーの人はそれを理由にセラミックにする人がいるのですが、
全てのセラミックがこれに該当するわけではなく、メタルボンドのみ一部金属を使用しています。

セラミック治療をおすすめできない人

メリットの多いセラミックですが、次のことに該当する場合、セラミック治療はおすすめできません。

費用の安さを最優先したい

セラミック治療は基本的に自由診療であり、そのため費用は高くなります。
最も、費用に見合ったメリットがあるのも事実なのですが、
それでも事実費用が高い以上、費用の安さを最優先したい人にはおすすめできません。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

強度だけで比較すれば、陶器のセラミックよりも金属の銀歯の方が頑丈です。
このため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人にはおすすめできず、
必要以上の力で噛み合わせてしまうとセラミックが割れてしまう可能性があるからです。

セラミックと銀歯以外の選択肢

ここまでの説明でセラミックは合わないと思う人もいるでしょうが、
一方で銀歯にも抵抗がある場合、素材の選択肢はレジンと金歯になります。

レジン

柔軟性のあるプラスチックの素材です。銀歯ほど目立たないものの、
あくまで目立たないだけであって審美性が高いわけではありません。
また、レジンは年数が経過すると変色してしまうため、劣化すると目立ちます。

金歯

選択肢の一つではありますが、ただ現在では金歯を希望する人はあまりいません。
銀歯よりも機能性に長けているものの自由診療であり、やはり目立つことでの審美性の低さは否めず、
どのみち自由診療なら審美性の高いセラミックを希望する人がほとんどです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックをすすめられないケースについてまとめます。

1. セラミック治療とは :詰め物や被せ物の素材をセラミックにする治療
2. セラミック治療のメリット :審美性が高く、二次虫歯も予防しやすくなり、ケア次第で長持ちしやすい
3. セラミック治療に対する間違った認識 :健康保険適用についての認識、金属アレルギーについての認識
4. セラミック治療をおすすめできない人 :費用の安さを最優先する人、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人
5. セラミックと銀歯以外の選択肢 :レジン、金歯

これら5つのことから、セラミックをすすめられないケースについて分かります。
セラミックは審美性と機能性の高さから費用が高く、その費用が気になる人にはおすすめできません。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人はセラミックが割れてしまうことがあり、
この場合は専用のマウスピースを使うなどして癖や噛み合わせの改善を優先すべきです。

顎関節症が原因で頭痛になると聞きましたが、詳しく教えてください [2020年03月02日]

 

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「顎関節症の症状」についてお話しします。

口の中の病気によって起こる症状は、イコール口の中で起こるイメージがありますね。

 

確かに、虫歯になれば歯が痛くなり、歯周病になれば歯肉が腫れ、

虫歯も歯周病も起こる症状は口の中に限られます。

しかし、顎関節症の場合はそれとは違い、頭痛が起こるケースもあるのです。

顎関節症とは

まず顎関節症について説明すると、これは噛み合わせの異常などが原因で起こる病気です。

症状としては「顎の関節が痛む」、「口を開けられない」、「顎を動かした時に音がする」などが挙げられますが、

あくまでこれらは一例であり、中には口や顎とは一見無関係に思える症状まで起こります。

 

症状を分けると関節からのもの、筋肉からのもの、もしくはその両方からくるものがあり、

治療においても正確な診断が求められるため、知識や経験に長けた医師からの治療を受けましょう。

ちなみに、前述した症状を詳しく解説すると次のようになります。

 

顎の関節が痛む

顎の関節だけでなく、その周囲の頬やこめかみまで痛みを感じるケースもあります。

常に痛むわけではなく、食べ物を噛んだ時や顎を動かした時だけに痛みを感じるのが特徴です。

そのため、何もしなくても顎が痛むのであれば、顎関節症ではなく全く別の病気の可能性が考えられます。

大きく口が開かない

正確には開口障害と呼ばれる症状で、正常な状態なら口は40ミリ~50ミリほどまで開きます。

しかし、顎関節症で開口障害が起こると、口が30ミリ以下しか開かなくなるのです。

突然このように口が開かなくなることもあれば、徐々に開かなくなっていくこともあります。

顎を動かした時に音がする

文字だと表現しづらいのですが、顎を動かした時に「カクカク」や「ミシミシ」などの音がすることです。

これは顎関節症の症状としては軽く、音だけの症状しかなければ特に治療が不要なケースもあるでしょう。

しかし、顎を動かすたびに音がする点で耳障りになってストレスに感じてしまう人もいます。

 

顎関節症と頭痛の関係

顎関節症になると噛み合わせが悪くなり、また噛み合わせが悪いと顎関節症になりやすく、

その意味で顎関節症と噛み合わせの状態は決して無関係ではありません。

さて、噛み合わせが悪い場合はそれが噛む筋肉に影響し、その影響が頭痛の原因となります。

 

噛む時には側頭筋と呼ばれる筋肉を使用しますが、この筋肉は顎関節から頭の横にかけてつながっており、

側頭筋の「側頭」の文字からもそれは連想できるでしょう。

この側頭筋が悪い影響を受けることで頭痛が起こり、つまり噛み合わせが悪いと頭痛が起こりやすいのです。

 

ちなみに、噛み合わせの悪さによって顎関節症は起こりますし、

顎関節症で起こる症状の中には頭痛は含まれているため、顎関節症になるとやはり頭痛が起こります。

つまり、顎関節症になると頭痛が起こるのは、噛む時に使用する筋肉への影響が原因となっているのです。

 

顎関節症の自宅療法

顎関節症は生活習慣病に近い部分があり、つまり日常生活の過ごし方を改善することが治療のポイントです。

それはいわゆる自宅療法とも呼べるもので、顎関節症になった場合は次のことへの注意が必要になります。

かたいものを食べない

本来なら、かたいものを食べることは噛む回数を増やし、顎を強くするプラス効果をもたらします。

しかし、顎関節症になった場合はそれを控えるべきで、かたいものを食べないようにするのが基本です。

大きく口を開かない

顎関節症になると口が大きく開かなくなり、どうしてもそれが気になってしまうかもしれません。

しかし無理に口を開こうとしてはならず、会話や食事の時には大きく口を開かないように意識します。

冷やす、温める

湿布を貼っての対処になりますが、冷やすか温めるかは痛み方によって区別します。

痛みの急性期は冷湿布で冷やし、慢性的な痛みは温湿布で温めて対処すると良いでしょう。

マッサージをする

顎関節症になると顎の筋肉が痛むことがありますが、その場合はマッサージが効果的です。

マッサージによって血行が良くなれば、感じる痛みをある程度軽減させられます。

姿勢を正しくする

立つ時や座る時には正しい姿勢を意識してください。

顎を突き出す姿勢、猫背、同じ姿勢を長時間維持する、これらはいずれも症状を悪化させてしまいます。

仰向けで寝る

うつ伏せで寝ると顎や首の筋肉に負担がかかるため、顎関節症が悪化しやすくなってしまいます。

そのため、寝る時の姿勢は仰向けになる必要がありますし、高さのある枕の使用もおすすめできません。

リラックス

緊張すると身体がかたくなりますが、それは顎関節に負担をかけてしまいます。

ですから気分としてはリラックスすることが効果的で、適度に緊張を解くようにしましょう。

運動

意外に思えるかもしれませんが、顎関節症に対して運動は効果的です。

具体的にはウォーキングや水泳などの全身運動で、気分転換によるリラックスにもつながります。

顎への負担を避ける

これは基本とも言えることで、顎関節症になってしまった場合は顎に負担をかけてはいけません。

特に、頬杖をつくなどの仕草には要注意ですし、吹奏楽の演奏もおすすめできません。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、顎関節症の症状についてまとめます。

 

1. 顎関節症とは :噛み合わせの異常などによって起こる病気で、顎関節が痛むなどの症状が起こる

2. 顎関節症と頭痛の関係 :噛む筋肉の影響によって、顎関節症になると頭痛が起こる

3. 顎関節症の自宅療法 :多種多様。かたいものを食べない、大きく口を開かないなど多数の方法がある

 

これらのことから、顎関節症の症状について分かります。

医師に噛み合わせの悪さを指摘された経験のある人は、顎関節症に注意する必要があるでしょう。

噛み合わせが正常な人でも顎関節症になりますが、噛み合わせが悪い人だと顎関節症は発症しやすく、

また重症化しやすい傾向があり、そして顎関節症の症状の中には頭痛も含まれます。

セラミックにつけられるハイブリッドやジルコニアはどんな意味があるのですか? [2020年02月01日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「セラミックの名称と意味」についてお話しします。
セラミック治療で選択できるセラミックには、ハイブリッドやジルコニアなどの名前がついていますね。

オールセラミック、ハイブリッドセラミック、ジルコニアセラミック、いずれもセラミックの一種であり、他にもメタルボンドと呼ばれるタイプが存在します。
名称が違うということは当然特徴も異なり、そこでそれぞれのセラミックの特徴を解説していきます。

オールセラミック

「オール」の名が示すとおり、100%セラミックでできているタイプです。
実は、セラミックの中でも100%セラミックでできているのはオールセラミックのみであり、そのためオールセラミックは他のセラミックに比べて審美性が高く、また耐久性にも優れています。

つまり、性能を比較すればオールセラミックが最も長けているのですが、一方でその分だけ費用も高く、「審美性も機能性も高いけど費用も高い」がオールセラミックの特徴ですね。
オールセラミックは、予算関係なく最上位のセラミックを希望する人におすすめです。

ハイブリッドセラミック

「ハイブリッド」の名が示すとおり、セラミックと別の素材が混ざったタイプです。
別の素材とはレジンであり、レジンにセラミックの微粒子を練り込んだものがハイブリッドセラミックになります。
ですから、素材のイメージとしてセラミックとレジンの中間と考えると分かりやすいでしょう。

レジンを使用しているため審美性はオールセラミックに劣りますし、年数経過による変色も起こります。
つまり、審美性や機能性を比較するとオールセラミックに劣りますが、その分だけ費用は安く、「お手軽な費用でできるセラミック」がハイブリッドセラミックの特徴です。

メタルボンド

セラミックのワードが一切含まれていませんが、メタルボンドもセラミックの一種です。
構造としては金属のフレームにセラミックが焼き付けてあり、「外見はセラミックで中身は金属」とイメージすると分かりやすいでしょう。

金属のフレームを使用しているため強度に優れているのがメタルボンドの特徴であり、一方で見る角度次第では金属が露出するため、目立たない奥歯に使用するのがおすすめです。
また、注意点を挙げると金属を使用していることから金属アレルギーの対象になります。

ジルコニアセラミック

「ジルコニア」とは人工ダイヤモンドであり、その点から想像できるとおり強度に長けたタイプです。
強度に長けているという特徴からメタルボンドに似ていると思うでしょうが、
ジルコニアセラミックは審美性も機能性もメタルボンドを上回る特徴を持っています。

特に大きな違いがジルコニアセラミックは金属を一切使用していないことで、
金属アレルギーの対象になるメタルボンドと違い、ジルコニアセラミックにその心配はありません。
ですから、イメージとして「メタルボンドの上位モデル」と考えると分かりやすいでしょう。

ハイブリッドセラミック(健康保険)

セラミックは基本的に健康保険が適用されないものの、例外があり、一定の基準を満たしている場合のみ健康保険が適用されます。
ただしハイブリッドセラミックに限定され、またこのハイブリッドセラミックは自由診療のものと異なります。

健康保険適用のハイブリッドセラミックは従来のものに比べて審美性と耐久性が劣っており、つまり自由診療のハイブリッドセラミックがそのまま健康保険適用となるわけではありません。
また、健康保険適用の基準は厳しくなっており、その点は歯科医院で直接確認することをおすすめします。

おすすめのセラミックは

このようにセラミックに種類があることから、気になるのはどのセラミックがおすすめなのかという点ですね。
これについては一概に断言できず、患者さんの要望によっておすすめのセラミックは変わります。
例えば、予算関係なくとことん審美性にこだわるなら、おすすめなのはオールセラミックです。

しかし、費用の安さを重視するなら逆にオールセラミックは最もおすすめできないタイプであり、
その場合は最もお手軽なハイブリッドセラミックをおすすめします。
また、金属アレルギーの人にメタルボンドはおすすめできず、おすすめのセラミックは要望次第で変わります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックの名称と意味についてまとめます。

1. オールセラミック :100%セラミックでできており、審美性・機能性が高いが費用も高い
2. ハイブリッドセラミック :レジンとセラミックの中間に位置するタイプで、費用が安くてお手軽
3. メタルボンド :金属のフレームにセラミックを焼き付けており、強度は高いが金属アレルギーの対象になる
4. ジルコニアセラミック :人工ダイヤモンドを使用しており、メタルボンド同様に強度が高い
5. ハイブリッドセラミック(健康保険) :従来のハイブリッドセラミックに比べて審美性・耐久性が劣る
6. おすすめのセラミックは :要望によって変わる。例えば費用の安さ最優先ならハイブリッドセラミック

これら6つのことから、セラミックの名称と意味について分かります。
セラミックにはこれだけの種類がありますが、取り扱う種類は歯科医院によって異なります。
特に、ジルコニアセラミックは比較的新しいタイプのため取り扱っていない歯科医院も多く、
そのため希望のセラミックがある場合は来院前に歯科医院に問い合わせてみると良いでしょう。

噛み合わせの改善には矯正治療が必須ですか? [2020年01月01日]

西荻窪の善福寺歯科クリニックです
今回は「噛み合わせの改善方法」についてお話しします。
噛み合わせとは、歯と歯を噛み合わせた時の状態を意味するものです。

このため、噛み合わせが悪ければその原因として歯並びの悪さを想像するでしょうし、歯並びの悪さを改善するには矯正治療が必要になってきます。
と言うことは、噛み合わせを改善するには矯正治療が必須なのでしょうか。

噛み合わせの悪さがもたらす問題

そもそも、噛み合わせの悪さはそこまで改善すべき問題なのでしょうか。
確かに、噛み合わせの悪さは細菌の感染などで起こるものではなく、すなわち病気ではありません。
しかし、放置することで次の症状をもたらす可能性があり、そのため無視できない問題であることは事実です。

頭痛や肩こり

噛む動作を行う際には側頭筋と広頸筋を使用しますが、
側頭筋は顎の関節から頭の横、広頸筋は首から肩につながっています。
このため、噛み合わせの悪さによってとこれらの筋肉が影響を受けると、頭痛や肩こりを引き起こすのです。

虫歯

噛み合わせが悪いと、噛んだ時に歯と歯が適度にぶつからなくなり、
そのためプラークの自然な剥がれが起こりづらくなります。
要するに歯に長期間プラークが停滞してしまい、その分だけ虫歯にもなりやすいのです。

歯周病

噛み合わせが悪いと口呼吸になりやすく、口呼吸になることで口の中が乾燥します。
唾液が蒸発して酸欠状態になった口の中は歯周病の原因菌が好む環境であり、
そのため歯周病の原因菌が活発に働くようになり、歯周病になりやすくなるのです。

顎関節症

噛み合わせが悪いと、常に顎関節に負担を掛けた状態になるため、顎関節症になりやすくなりますし、
顎関節症が発症した時に重症化しやすい傾向もあります。
また、噛み合わせが正常な人が顎関節症になると、それがきっかけで噛み合わせが悪くなることもあります

噛み合わせの治療方法

噛み合わせの治療方法ですが、これは噛み合わせが悪くなった原因によって異なります。
矯正治療で噛み合わせを改善するのはあくまでその原因が歯並びの悪さにあった場合で、
全く別のことが原因で噛み合わせが悪くなることもあり、治療方法として次のことが挙げられます。

矯正

歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪くなった場合の治療方法です。
歯並びが悪く凸凹した状態では当然均等に噛むことはできず、噛み合わせが悪くなるでしょう。
そこで矯正治療によって歯並びを改善すれば、同時に噛み合わせも改善されます。

人工物の調整

人工物とは、詰め物、被せ物、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどが該当します。
これらの人工物の高さが合わなければ、それだけで噛み合わせは悪くなるでしょう。
そこで人工物の高さを調整して、噛み合わせを正常に戻します。

日常の癖の中には、噛み合わせを悪くさせてしまうものがあります。
例えば、舌癖は舌で歯を押すことで歯が動いて噛み合わせが悪くなります。
この場合は癖の改善、歯ぎしりなど無意識の癖は専用のマウスピースの着用などで対処します

噛み合わせの自己診断

噛み合わせは歯科医院で検査できますが、次のような簡単な方法で自己診断も可能です。

左右の歯の噛み合わせで診断

上下の前歯の中心に注目してください。
ここが一致していない場合は上下の歯の噛み合わせが悪く、
上下の顎の骨が左右のどちらかにズレてしまっている可能性もあります。

前後のバランスで診断

前歯と奥歯のそれぞれの噛み合わせに注目してください。
正常なのは上の歯が下の歯より2ミリ程度外側に並ぶ状態で、
出っ歯や受け口の状態は明らかに噛み合わせが悪いでしょう。

上下の前歯の噛み合わせの深さで診断

前歯の噛み合わせの深さに注目してください。
正常なのはそれが約2ミリ程度の状態で、これより浅いと食べ物を噛み切れず、
またこれより逆に深すぎる場合も噛み合わせが悪く、出っ歯になりやすいでしょう。

横顔を見た時の口元に注目

「自然な状態にした時に口が閉じられるか?」、「鼻呼吸ができているか?」の2点に注目してください。
まず口を閉じられないのは噛み合わせが悪い可能性が高く、口元が出ている状態も同じことが言えます。
そして、噛み合わせが悪くて口が閉じられない状態だと、口呼吸になってしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせの改善方法についてまとめます。

1. 噛み合わせの悪さがもたらす問題 :頭痛や肩こりが起こる、虫歯、歯周病になりやすいなど
2. 噛み合わせの治療方法 :噛み合わせが悪くなっている原因によって異なり、矯正はあくまで一例
3. 噛み合わせの自己診断 :左右の歯の噛み合わせの状態などから、簡単な自己診断ができる

これら3つのことから、噛み合わせの改善方法について分かります。
噛み合わせの悪さを治療方法は、噛み合わせが悪くなった原因によって異なります。
確かに矯正治療で改善する場合もありますが、それは歯並びの悪さが原因の場合であり、
正確な治療方法を知るには歯科医院で噛み合わせが悪くなっている原因を知ることです。

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