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ブリッジ治療にかかる費用は?ブリッジの種類と相場を解説!
2024年07月16日
歯を失ったときは何かしらの方法で歯を補う必要がありますが、失った本数が少なければ、見た目が自然で手術の必要がないブリッジの治療を選択する方は少なくありません。
非常に人気のある治療法ですが、メリットやデメリットの他に治療費も気になるところです。
歯の治療は高額なイメージがありますが、ブリッジ治療の相場はどのくらいなのでしょうか。
今回は、ブリッジ治療の種類ごとの治療費相場について解説します。
ブリッジの治療費は大きく分けて2種類
ブリッジの治療費は大きく分けて「保険適用」と「自費診療」の2種類になります。
保険適用
保険で治療できるブリッジには条件があります。
・失った歯が1本、または連続した2本の歯であること
・真ん中から一番目とその隣の歯なら4本まで
・土台となる歯に最低でも2年間は問題がないだろうと診断されること
これらの条件を満たせば保険適用でブリッジ治療ができます。
【メリット】
・治療費を抑えることができる
・治療期間が短い
【デメリット】
・健康な歯を削らなければならない
・金属が目立つ
・神経をとる場合がある
自費診療
日本の歯科保険制度では、保険診療と自費診療の両方を合わせて治療することはできません。
例えば、土台となる歯の治療を保険診療でおこなった場合は自費診療のブリッジを装着することができないため、自費診療のブリッジを希望するときは前処置の段階からすべて自費診療でおこなう必要があります。
【メリット】
・見た目が自然できれい
・比較的長持ちする
【デメリット】
・治療費が高額になる
・素材によって欠けたり割れたりする可能性がある
保険適用のブリッジの相場
保険適用のブリッジは大きく分けて2種類あります。
それぞれの特徴と治療費の相場をみてみましょう。
硬質レジン前装冠
歯の裏側や枠組みに金属を使用し、表面にレジン(歯科用プラスチック)を貼りつけたもので、前歯のブリッジに使用されます。
見た目は白く、金属のように目立ちませんが、プラスチックのため経年劣化で変色してきます。
また、金属を使用しているため、金属アレルギーや歯ぐきが黒ずんでくるなどのリスクがあります。
保険診療は全国一律のためどこの歯科医院でも同じ治療費になり、検査費や前処置の費用も含めた治療費の相場は2~3万円ほどです。
銀歯
奥歯の場合、保険適用のブリッジは銀パラジウム、一般的には銀歯と呼ばれるものになります。
奥歯は噛むときに強い力が加わるため、割れやすいプラスチックではなく強度がある金属を使用します。
治療費の相場は1~3万円ほどです。
自費診療のブリッジの相場
自費診療のブリッジは素材によって金額が変わります。
また保険診療と違い各歯科医院で金額の設定ができるため、同じ治療でも金額の差がでてくる場合があります。
金額が気になる方は他の歯科医院にも問い合わせてみましょう。
オールセラミック
オールセラミックはすべてセラミックでできたブリッジです。
自然な白さで透明感もあり、天然の歯に近い見た目と使用感です。
金属を使用していないため、アレルギーや、金属が溶け出すことでおきる歯ぐきの黒ずみなどの心配もありません。
また、汚れが付きにくい特徴があるので、二次むし歯のリスクを抑えることができ、非常にメリットの多い素材ですが、他の人工歯より費用は高くなる傾向にあります。
治療費の相場は8~15万円ほどです。
メタルボンド
金属のフレームにセラミックを焼き付けたブリッジです。
内側に金属を使用しているため、強度があり、補修もしやすいのが特徴ですが、金属アレルギーの方は使用できません。将来的に金属アレルギー発症を心配される方も使用しないほうがよいでしょう。
また、表面はセラミックですが、内側は金属のためオールセラミックよりも透明感は劣るので、前歯に使用する場合は注意しましょう。
治療費の相場は8~10万円ほどです。
フルジルコニア
人工ダイヤモンドと呼ばれるセラミックの一種がジルコニアで、フルジルコニアはジルコニアだけを使用したブリッジです。
一番の特徴は強度があることですが、天然の歯よりも固いため噛み合わせなどで天然の歯がすり減る可能性があるので注意が必要です。
治療費の相場は8~9万円ほどです。
ジルコニアセラミック
ジルコニアをベースにし、表面にセラミックを焼き付けたブリッジです。
ジルコニアだけでは白さが限定されてしまい天然の歯に近づけるには限界がありますが、表面がセラミックのため、透明感も出て天然の歯に近い見た目に仕上げることができます。
治療費の相場は10~13万円ほどです。
まとめ
いかがでしたか。
今回はブリッジの種類と治療費の相場について解説しました。
一口にブリッジといっても様々な種類があり、素材によって治療費にかなりの差がでてきます。
それぞれのメリットとデメリットをよく理解し、何を優先して、どの素材で治療するかドクターとよく相談して決めましょう。
自費診療のものについては、各歯科医院で治療費が違うため、別の歯科医院と比較して決めるのもよいと思います。
一番は治療方法や治療費にきちんと納得して治療をすすめることではないでしょうか。