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ブリッジ治療のデメリットは?
2023年05月13日
なにかしらの理由で歯を失ったとき、治療の方法のひとつにブリッジがあります。
入れ歯は抵抗がある・インプラントは手術が必要、などの理由から、ブリッジ治療を検討することがあるかもしれません。
どんな治療法でもそうですが、必ずメリットとデメリットがあります。
治療法にいくつか選択肢がある場合は、メリット・デメリットの両方をよく知って選ぶのがよいでしょう。
今回はブリッジのデメリットについて解説していきます。
ブリッジ治療をお考えの方は、デメリットもよく把握したうえで検討しましょう。
ブリッジ治療とは?
まずはブリッジ治療についておさらいしましょう。
ブリッジは、むし歯や歯周病、けがなどで歯を失ったときに行う治療の一つです。
欠損歯を補う治療としては、ブリッジ以外にも入れ歯やインプラント治療があります。
ブリッジ治療は、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、橋をかけるように失った歯を支えます。
部分入れ歯のように取り外しの必要がなく、また、同じ固定式のインプラント治療のように外科手術の必要がないといった特徴があります。
それでは、ブリッジについてもう少し詳しくみていきましょう。
ブリッジのメリット
比較の意味で先にブリッジのメリットについて解説していきます。
- 外科手術の必要がない
- 違和感が少ない
- 見た目がきれい
- 着けたり外したりの手間がない
失った歯を回復させる治療法にインプラントもありますが、骨の中にネジを埋め込むなどの外科的手術が必要になり、その分手術によるリスクも高くなります。
しかし、ブリッジは外科的手術の必要がないため、手術によるリスクは心配しなくて済みます。
土台となる歯に専用の接着剤でしっかりと固定されているため、自分の歯と同じ感覚で違和感がありません。
違和感がないため、しっかりとかむことができ、発音も気になりません。
保険診療の部分入れ歯は、バネの金属の部分が見えてしまうことがあり、治療をおこなう歯の場所によっては目立ってしまいます。
保険診療のブリッジでしたら奥歯は銀歯になりますが、前歯であれば表側は白くできます。
また、自費診療にはなりますが、見た目が天然の歯に近い素材を使用できます。
特に前歯など目につく場所でも、治療したことがわからないくらい自然な歯に見えます。
部分入れ歯は日常生活で着けたり外したりする必要があります。
ブリッジは固定されていますので、部分入れ歯のように、歯みがきの際に外して両方みがく手間がありません。
ブリッジのデメリット
上記のようにメリットも多いブリッジですが、デメリットもあります。
治療を受ける際はデメリットもしっかり把握しておくと、治療後の心配をしなくて済みますね。
ここではブリッジのデメリットについて解説していきます。
健康な歯を削る必要がある
ブリッジ治療とは、失った歯の両隣の歯を支えにし、橋をかけるように人工の歯を装着する治療のため、両隣の健康な歯まで削る必要がでてきます。
歯を削ることは、歯の寿命を縮めることになります。
また、削る量も比較的多くなりますので、場合によっては神経をとらなければならないこともあります。
神経をとるとさらに歯の寿命が短くなってしまいます。
しかし、歯を削ることはブリッジの安定感のために必要なことですので、健康な歯を削ることに抵抗のある場合は歯科医師によく相談しましょう。
土台となる歯に負担がかかる
ブリッジは失った歯の両隣が支えとなっているため、土台となる歯に負担がかかります。
食べ物をかんだときに、支えとなっている両隣の歯に対して3本分の負担がかかり、失った歯のかみ合わせが土台となる歯の負担となります。
保険診療は使用できる素材に制限がある
保険診療では保険上の制約がありますので、その範囲内でブリッジをつくることになります。
白くできる素材にも限度があり、自費診療の物にくらべて透明感や強度は低くなります。
白い素材を使えるのは前歯のみとなり、その他の部分は金属のブリッジを使用することになります。
稀に金属アレルギーを起こす方もいますので、注意が必要です。
メンテナンスや手入れに手間がかかる
ブリッジは歯が連結しているため、フロスなどの使用に制限があり、隙間に食べかすなどの汚れがたまりやすくなります。
ブリッジ自体は人工の歯なのでむし歯になることはありませんが、土台となっている両隣の歯がむし歯や歯周病になるリスクがあります。
普段の歯みがきではブリッジの汚れを取り除くことができないため、ブリッジと歯ぐきの間を専用のアイテムでお手入れする必要があります。
スーパーフロスと呼ばれるブリッジ専用のものがありますので、ドクターに聞いてみましょう。
また、普段の自宅でのメンテナンスでは限界がありますので、歯科医院での定期的なメンテナンスも非常に大切になります。
自分では取り切れなかった汚れをきれいにしてもらい、むし歯や歯周病のリスクをおさえましょう。
まとめ
今回はブリッジのデメリットについて解説しました。
メリットも多いブリッジ治療ですが、少なからずデメリットもあることがわかっていただけたと思います。
デメリットは適切なメンテナンスや自分でできる予防などをしっかりおこなうことである程度回避することができますので、デメリットがあるからといって、必要以上に心配しなくても大丈夫です。
メリット・デメリットを把握し、ご自分の歯の治療に最適な治療法をドクターに相談しましょう。