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ブリッジがあっても矯正はできるの?

2025年02月14日

ブリッジは、歯を失ったときの治療法の一つですが、インプラントや入れ歯に抵抗がある方に多く選ばれています。

ブリッジ治療により、歯を失った部分がきれいになり満足できても、その後に全体の歯並びが気になってくることもあると思います。

いざ、歯並びを整えたいと思ったときに「ブリッジは固定されているから矯正はできないのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、「ブリッジがあっても矯正治療はできるか?」について解説します。

ブリッジ治療とは?

まずは、ブリッジとはどのような治療法なのか簡単におさらいしておきましょう。

ブリッジは歯を失った箇所の両隣の歯を支えとして、橋をかけるように連結した人工の歯を装着する治療法です。

支えとなる健康な歯を削らなければならないデメリットはありますが、見た目が自然で噛み心地も違和感なく使用できるのが最大のメリットです。

矯正治療とは?

歯の矯正治療についても簡単におさらいしておきましょう。

歯の矯正とは、歯並びや噛み合わせをきれいに整える治療法です。
ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を装着し、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かすことで歯並びや噛み合わせを整えていきます。

ひと昔前は大人になる前に治療をおこなうのが主流でしたが、現在は大人になってから矯正をおこなう人も増え、歯肉や歯を支える骨が健康であれば、年齢関係なく矯正治療は可能です。

ブリッジがあっても矯正はできる?

ブリッジ治療により歯を失ったところがきれいに修復されると、今度は全体的な歯並びが気になってくる方もいるのではないでしょうか。

特に大人になってから矯正治療を検討する方の中には、すでにブリッジや差し歯での治療経験がある方も少なくありません。
しかし、ブリッジは連結している歯のため、矯正治療ができるかどうか心配になりますね。

結論からいえば、ブリッジがあっても矯正治療はできます。

ただし、治療の際は連結した歯をそのまま動かすことはほとんどなく、一度ブリッジを外して、ブリッジを切断するまたはプラスチックの仮歯に置き換えてから治療することが多いです。

ブリッジがある場合の矯正治療法

ブリッジがある場合の矯正治療方法は主に以下の3つになります。
治療法や特徴をそれぞれ解説します。

ブリッジを切断する

ブリッジはいくつかの歯が連結している状態ですが、矯正治療は歯を1本ずつ動かす必要があり、歯と歯の隙間を調節して整えるため、治療をおこなうためのスペースが必要です。

ブリッジがあるとスペースが足りず、矯正治療がうまくいかないため、土台となる歯と連結した橋渡しの部分の歯を切断する必要があります。

その際、ブリッジを切断することでその分スペースができるため、矯正に必要な抜歯や、歯と歯の間を削る処置が不要になることがあります。

ブリッジを仮歯に置き換える

特にワイヤー矯正の場合は一次的に仮歯に置き換える場合があります。

セラミックなど、ブリッジは表面がツルツルしているため、歯の表面に矯正装置を接着するワイヤー矯正は接着がうまくいかないことが多くあります。

そのため、仮歯に置き換えてワイヤーを装着しますが、仮歯は強度が低いため日常の生活では十分に注意が必要です。

ただし、奥歯にブリッジがある場合は、金属の輪っか(金属バンド)をつけることで、接着剤を使わずに矯正装置をつけることができます。これにより、仮歯に置き換えなくても、矯正装置の接着がうまくいかないリスクを抑えることが可能です。

ブリッジをそのまま使用する

ブリッジの箇所や歯を動かす範囲によっては、ブリッジを切断しなくても矯正治療をおこなうことができます。

例えば、奥歯にブリッジがあり、前歯だけを動かすような部分矯正はブリッジはそのままで矯正できます。
また、全体矯正でも切断せずに済む場合もあるので、せっかく入れたブリッジをどうしても切断したくない方はドクターに相談してみましょう

むし歯や歯周病には要注意!

ブリッジの人工の歯は歯ぐきから浮いており、土台の被せ物の間や人工の歯の下は汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなる傾向にあります。

また、ワイヤー矯正の場合は金具周辺のみがき残し多くなることや、1日のほとんどの時間マウスピースを装着して過ごすマウスピース矯正は、洗浄・殺菌効果のある唾液が歯に十分行きわたらなくなったりするため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

矯正治療中にむし歯や歯周病にかかってしまうと、そちらの治療が優先になるため、矯正の治療期間が長引いてしまいます。
むし歯や歯周病にならないように、普段のケアを意識して丁寧におこなっていきましょう。

まとめ

いかがでしたか。
今回は「ブリッジがあっても矯正治療はできるか?」について解説しました。

ブリッジがあっても矯正治療はできることがおわかりいただけたと思います。

しかし、ブリッジを切断しなければならない場合や、外して仮歯を入れなければならない場合もあるなど、矯正治療を決断するのはなかなか難しいことかもしれません。

ブリッジ治療に高額な費用をかけた方も多いと思うので、その後に矯正治療を検討する際はドクターとよく相談して決めていきましょう。