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3月, 2024年

ブリッジと入れ歯はどう違うの? [2024年03月15日]

歯を失ったときに歯を補う方法として、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどがあります。

インプラントは外科的手術が必要なことと、治療費が高額なためインプラント以外の治療法を選択する方も少なくありません。

そのような状況になったとき、ブリッジと入れ歯の違いをよく知らないとどちらを選択したらよいのかわかりませんね。

今回はブリッジと入れ歯の違いについて解説します。
失った歯の治療を検討している方、治療の選択に迷っている方はぜひ参考にしてください。

歯を失ったままにしておくと?

歯を失った箇所によっては、「目立たないし、このままでいいかな」と思うかもしれませんが、歯がないというのは見た目だけの問題ではありません。
では、歯を失ったままにしておくとどんな影響があるのか、詳しく解説します。

歯の働きへの影響

・歯が移動して噛み合わせが悪くなるため、食べ物がよく噛めない
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
・顎関節症を引き起こす可能性がある

見た目の影響

・噛む力の低下により顔の筋力が衰え、老け顔に見られることがある
・歯並びが悪くなることで見た目の印象に影響する
・歯ぐきの位置が下がってくる

体への影響

・胃腸などの消化器官に負担がかかる
・発音に影響がでてくる
・脳への刺激が減ることで認知症のリスクが高まる

このように、歯は1本1本に役割があるため、歯が1本ないだけで様々なリスクを引き起こします。

ブリッジと入れ歯の特徴

ではブリッジと入れ歯の特徴について解説していきましょう。

ブリッジの特徴

ブリッジは失った歯の両隣の歯を削り支えにし、そこに連結した人工の歯を橋をかけるように被せる治療法です。

固定式のため天然の歯に近い使用感で違和感がなく、しっかりと噛むことができ、外科的手術の必要もないため、インプラントに抵抗がある方にもおすすめです。

条件によっては保険が適用になる素材もあるため、費用については歯科医院にしっかり確認しましょう。

メリット

・違和感がない
しっかりと接着する固定式のため、違和感がなく天然の歯と同じような使用感です。

・外科的手術の必要がない
インプラントのように外科的手術の必要がないため、手術によるリスクがなく、疾患や身体的な理由でインプラント手術ができない方でも治療できます。

・見た目がきれい
入れ歯のように金属のバネを使用しないので、見た目の違和感がありません。自費診療の素材であれば天然の歯と見分けがつかないくらい自然ですので、前歯の治療などに適しています。

デメリット

・歯を削らなければならない
失った歯の両隣の歯を土台にするため健康な歯を削る必要があります。また、削った両隣の歯を支えとするため、失った歯の分の負担がかかります。

・適応する症例が限られている
両隣の歯を支えとするため、失った歯の本数が多い場合や失った箇所によってはブリッジでの治療はできません。

・しっかりとケアする必要がある
ブリッジは連結した歯のため、歯ぐきとの間に歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちです。支えとなっている歯がむし歯になると、ブリッジを取り外しての治療が必要となる可能性があるので、歯間ブラシなどを使用した毎日のセルフケアと、定期的に歯科医院でメンテナンスやクリーニングを受けることが大切です。

入れ歯の特徴

入れ歯には「総入れ歯」と「部分入れ歯」があります。

総入れ歯は上下どちらか、または両方の歯を全て失った場合の治療法で、歯ぐきのかわりになる土台の部分と人工の歯でできており、土台になる部分が吸盤のように歯ぐきにピッタリと密着することで固定されます。

部分入れ歯は、人工の歯ぐきにプラスチックの歯を付け、隣の歯にバネで固定します。

入れ歯は取り外しができるのでお手入れは簡単ですが、取り外しができるということは、ズレたり外れたりすることもあり、噛む力が弱かったり、装着時に違和感あるなどがデメリットといえるでしょう。

メリット

・歯を削ることなく治療できる
ブリッジのように健康な歯を削る必要がありません。入れ歯の種類によっては一部歯を削る場合もありますが、削る量は少なくて済みます。

・口の中がどのような状態でも作製できる
ブリッジは支えとなる歯が必要ですが、入れ歯は支えになる歯がなくても大丈夫です。また、インプラントのように顎の骨の量が十分でなく、少ない状態でも作製できます。

・メンテナンスがしやすい
入れ歯は取り外しができるため、口から外してきれいに洗浄することができます。外した入れ歯は歯ブラシでみがくだけではなく、市販の専用の洗浄剤などもありますので、より清潔にお手入れできます。

デメリット

・種類によって治療費が高額になる
「噛みやすいものがよい」「違和感のないものにしたい」「入れ歯だとわからなくしたい」など、より自然な入れ歯を希望する場合、素材や入れ歯の種類などにより治療費が高額になることがありますので注意しましょう。

・違和感や痛みがでる場合がある
入れ歯を入れ始めたとき、歯ぐきと入れ歯の間に食べかすが挟まったときなど痛みを感じる場合があります。慣れると痛みはなくなってきますが、痛みが続くときや口を動かすと外れやすいときは噛み合わせや土台部分が合っていない可能性がありますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

・部分入れ歯はバネが見えてしまう
部分入れ歯の場合はバネの金具が見えてしまい、周りの人に入れ歯をしているとわかってしまうことがあります。また、バネをかける歯に負担がかかったり、バネに食べかすが詰まりやすくなったりするデメリットもあります。

まとめ

いかがでしたか。今回はブリッジと入れ歯の違いについてや、歯を失ったところを放置しておくリスクについて解説しました。

歯を失った箇所や本数、治療費の予算などを考慮して、ご自分に合った治療法を選択しましょう。