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虫歯になりやすいのですが、噛み合わせが悪さと関係ありますか?

2021年03月15日

 

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。

今回は「噛み合わせの悪さによる歯への影響」についてお話しします。

虫歯は、なりにくい人もいればなりやすい人もいて、つまり虫歯のなりやすさは人によって差があります。

 

このような差が生まれるには当然理由もあり、その一つが「噛み合わせの悪さ」です。

噛み合わせが正常な人は虫歯になりにくく、そうではない人ほど虫歯になりやすいのです。

そこで、ここでは噛み合わせの悪さが歯にもたらす影響について解説していきます。

 

口呼吸がもたらす問題

噛み合わせが悪いと状態によっては口が閉じられず、その場合は口呼吸になります。

呼吸には口呼吸・鼻呼吸がありますが、前者は歯に限らず身体の健康状態に影響を及ぼします。

これは乾燥した空気や空気中の異物を直接口の中に取り込んでしまうのが理由です。

 

もちろん、鼻呼吸の場合も空気中の異物を取り込む形になりますが、

鼻の粘膜によって細菌がろ過されますし、鼻毛が埃などの体内への侵入を防ぎます。

一方、口呼吸は無防備ですから、感染症にかかってしまうリスクが高まってしまうのです。

 

また、乾燥した空気を口の中に取り込むことで唾液が蒸発します。

細菌の自浄作用を持つ唾液が蒸発することで口の中で細菌が停滞し、虫歯になるリスクを高めます。

さらに、酸欠状態の乾燥した口の中は歯周病菌にとって繁殖に絶好の環境になってしまいます。

 

歯並びの悪さがもたらす問題

噛み合わせが悪い原因の一つとして、歯並びの悪さが挙げられます。

歯並びが悪ければ正常に噛み合わせることは当然不可能ですから、

歯並びが悪い人は同時に噛み合わせも悪いと判断して良いでしょう。

 

そして、歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪くなっている場合、虫歯になるリスクが高まります。

なぜなら、歯並びが悪いことによって歯磨きの精度が低下し、

歯並びが正常な人に比べて磨き残しが多くなるからです。

 

磨き残しが多ければそれだけ口の中に細菌が残りますから、

歯並びが悪い人…つまり噛み合わせが悪い人は虫歯になりやすいのです。

また、同じ理由で虫歯だけでなく歯周病にもなりやすいといえるでしょう。

 

エナメル質へのダメージ

噛み合わせが悪いと、噛み合わせた時に歯に対して過剰な力がかかり、これが歯にとって大きな負担になります。

そうなると、歯を保護するエナメル質が傷ついて象牙質の一部が露出します。

知覚過敏が起こる上に歯が脆くなり、細菌に感染しやすくなってしまいます。

 

さらに、負担がかかるのは歯だけでなく、歯を支える歯肉に対しても同様です。

ダメージを受けた歯肉は炎症を起こして歯肉炎が発症、これは初期の歯周病に相当する症状です。

これも、噛み合わせが悪い人が虫歯や歯周病になりやすい理由の一つです。

 

ちなみに、「歯・歯肉に過剰な力がかかる」という意味では日常の癖にも同じことがいえます。

例えば、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は歯・歯肉にダメージを与えますから、

その場合もやはり虫歯や歯周病になりやすくなってしまうでしょう。

 

口臭の問題

口臭の原因はさまざまであり、例えばニオイのあるものを食べれば一時的な口臭が発生します。

そして、噛み合わせが悪い人も口臭が起こりやすく、これは嫌気性菌の働きが活発になるのが理由です。

嫌気性菌は文字どおり空気を苦手とするため、酸素を含んだ唾液の存在を嫌います。

 

しかし、噛み合わせが悪くて口呼吸になることによって唾液は蒸発しますから、

それは嫌気性菌にとって活動しやすい環境になることを意味するのです。

嫌気性菌がプラークを分解することでニオイが発生、これが口臭を引き起こします。

 

活動しやすい環境の中、嫌気性菌は活発に働いてプラークを分解、それだけ口臭は強力になってしまうでしょう。

ここで問題なのは、嫌気性菌はイコール歯周病菌ということであり、

つまり噛み合わせが悪いと歯周病になりやすいということになります。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、噛み合わせの悪さによる歯への影響についてまとめます。

 

1. 口呼吸がもたらす問題 :唾液が蒸発して細菌が停滞し、虫歯・歯周病になりやすくなる

2. 歯並びの悪さがもたらす問題 :歯並びが原因で噛み合わせが悪い場合、歯磨き時の磨き残しが多くなる

3. エナメル質へのダメージ :噛み合わせた時に歯・歯肉にダメージを与え、歯が脆くなり歯肉が炎症を起こす

4. 口臭の問題 :酸欠状態になることで嫌気性菌の働きが活発化、口臭が起こり歯周病にもなりやすくなる

 

これら4つのことから、噛み合わせの悪さによる歯への影響について分かります。

噛み合わせの悪さ自体は病気ではないため、虫歯のように早急な対応が求められるわけではありません。

しかし、噛み合わせの悪さが原因で病気を引き起こすこともあるため、医師として改善することをすすめます。

 

どんなに予防してもすぐに虫歯や歯周病になってしまう人は、

予防方法を見直すだけでなく、一度自分の噛み合わせを確認してみてはいかがでしょうか。