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ブリッジで治療したところが痛むのはなぜ?原因と対処法を解説! [2024年04月15日]

歯を失ったところに新しい歯を補う治療法として選ばれることの多いブリッジですが、治療後に違和感や痛みを感じる方もいらっしゃいます。

せっかく治療してブリッジをいれても、痛みのためによく噛めないなどの問題がでてくると、何のために治療したのかわからなくなってしまいますね。

今回はブリッジで治療したところの痛みについて、その原因と対処法を解説します。
ブリッジ治療をお考えの方、ブリッジの治療後に痛みでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ブリッジとは?

まず、ブリッジとはどのような治療法なのか簡単におさらいしましょう。

ブリッジとは何かしらの理由で歯を失ったときに失った歯を補う治療法で、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、連結させた被せ物を土台に橋のようにかけ、欠損した真ん中の歯を支えます。

取り外しができずしっかりと固定されているため、自分の歯と同じような感覚で噛むことができ、見た目や噛み心地も自然な仕上がりです。

インプラントのように外科的手術の必要がないため、糖尿病や高血圧などの持病をお持ちの方や、インプラントの手術がどうしても怖いという方でも安心して治療を受けられます。

ブリッで治療したところが痛む原因

ブリッジ治療をしたあとに痛みがあったり、その痛みが強いとしっかりと噛むことができなくなる場合があります。

いつ頃から痛み始めたのか、どの箇所が痛むのかによって痛みの原因が違います。
痛み始めたのは治療してすぐなのか、数年たってからなのか、支えとなっている歯が痛むのか、歯ぐきが痛むのかはっきりさせ、原因を探っていきます。

治療してすぐの痛み

治療後すぐの痛みは、土台となっている両隣の歯に神経があることで、刺激に敏感になっている可能性があります。

ブリッジ治療は土台となる歯を削る必要があり、削ることで神経が刺激を受けやすく、痛みを感じます。

削った直後からしみたり痛みがでたりといった症状がでてきますが、治療直後に痛みがでるのは珍しいことではありませんので、1ヶ月くらい様子をみて痛みが続くようであれば歯科医院を受診しましょう。

治療後、数年たってからの痛み

ブリッジには寿命があるため、長年の使用で劣化がすすむと、変形などから痛みやぐらつきの原因となります。
ブリッジの素材も寿命に関係しており、自費診療のセラミックよりも保険適用のプラスチックや金属のほうが劣化が早く寿命は短いです。

また、ブリッジは土台となる両隣の歯に失った歯の分も負担がかかり、長い間その負担を抱えているため土台となる歯が弱ってしまい、負担に耐えられず痛みを感じることがあります。

ブリッジの土台の歯が痛む

ブリッジの土台となっている歯がむし歯や歯周病になると、痛みがでる場合があります。

表面からはきれいに見えても、ブリッジの裏側は汚れが溜まりやすく、普段の歯みがきなどのお手入れがきちんとできていないとむし歯や歯周病のリスクが高まるため、注意が必要です。

また、土台となっている歯に神経がない場合、負担がかかったために割れたりヒビが入って痛みが出ていることもあります。

ブリッジの下の歯ぐきの痛み

ブリッジの下の歯ぐきが痛む場合は、歯周病の可能性が高いでしょう。

ブリッジの裏側は汚れが溜まりやすく、特に根本から歯ぐきにかけての汚れは歯周病の原因となります。

歯周病が進行すると歯ぐきが腫れたり膿がでたり、出血などの症状がでて痛みが続いたり、ブリッジと歯ぐきが触れると強い痛みを感じるといった症状が出てきます。

ブリッジで治療したところが痛むときの対処法

では、ブリッジで治療したところが痛むときはどうしたらいいのでしょうか。
痛みがあるときの対処法をいくつか紹介します。

早めに歯科医院を受診する

痛みを解決するには、まずは痛みの原因を探ることが大切です。痛む原因は様々なので、自己判断で放置していると悪化してしまい重症化する場合があります。
痛みが続くときは早めに歯科医院を受診しましょう。

一時的に痛みをやわらげる

痛みが気になるけど仕事や家庭の都合ですぐ受診ができない、歯科医院の予約がとれないといった場合は、一時的な応急処置として鎮痛剤の服用や患部を冷やすなどの方法があります。

しかし、どちらもあくまで一時的な応急処置になるので根本的な痛みの解決にはなりません。
一時的に痛みがおさまったからといって放置せず、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。

別の治療法を検討する

ブリッジが合わない方や、土台となる歯が抜けてしまったときはブリッジ以外の治療法を考えてみましょう。

失った歯を補う治療法はブリッジだけではありません。
絶対にブリッジでなければならないということはありませんので、ドクターと相談のうえ、別の治療法を検討してみましょう。

まとめ

いかがでしたか。
今回はブリッジで治療したところの痛みの原因と対処法について解説しました。

痛みの原因は様々あり、自分でその原因を判断することはできません。

痛みを放置すると、ブリッジの再治療や、場合によっては別の治療法で根本から再度治療が必要になるなど、精神的にも経済的にも負担がかかります。

ブリッジ周辺に痛みがある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

 

ブリッジと入れ歯はどう違うの? [2024年03月15日]

歯を失ったときに歯を補う方法として、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどがあります。

インプラントは外科的手術が必要なことと、治療費が高額なためインプラント以外の治療法を選択する方も少なくありません。

そのような状況になったとき、ブリッジと入れ歯の違いをよく知らないとどちらを選択したらよいのかわかりませんね。

今回はブリッジと入れ歯の違いについて解説します。
失った歯の治療を検討している方、治療の選択に迷っている方はぜひ参考にしてください。

歯を失ったままにしておくと?

歯を失った箇所によっては、「目立たないし、このままでいいかな」と思うかもしれませんが、歯がないというのは見た目だけの問題ではありません。
では、歯を失ったままにしておくとどんな影響があるのか、詳しく解説します。

歯の働きへの影響

・歯が移動して噛み合わせが悪くなるため、食べ物がよく噛めない
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
・顎関節症を引き起こす可能性がある

見た目の影響

・噛む力の低下により顔の筋力が衰え、老け顔に見られることがある
・歯並びが悪くなることで見た目の印象に影響する
・歯ぐきの位置が下がってくる

体への影響

・胃腸などの消化器官に負担がかかる
・発音に影響がでてくる
・脳への刺激が減ることで認知症のリスクが高まる

このように、歯は1本1本に役割があるため、歯が1本ないだけで様々なリスクを引き起こします。

ブリッジと入れ歯の特徴

ではブリッジと入れ歯の特徴について解説していきましょう。

ブリッジの特徴

ブリッジは失った歯の両隣の歯を削り支えにし、そこに連結した人工の歯を橋をかけるように被せる治療法です。

固定式のため天然の歯に近い使用感で違和感がなく、しっかりと噛むことができ、外科的手術の必要もないため、インプラントに抵抗がある方にもおすすめです。

条件によっては保険が適用になる素材もあるため、費用については歯科医院にしっかり確認しましょう。

メリット

・違和感がない
しっかりと接着する固定式のため、違和感がなく天然の歯と同じような使用感です。

・外科的手術の必要がない
インプラントのように外科的手術の必要がないため、手術によるリスクがなく、疾患や身体的な理由でインプラント手術ができない方でも治療できます。

・見た目がきれい
入れ歯のように金属のバネを使用しないので、見た目の違和感がありません。自費診療の素材であれば天然の歯と見分けがつかないくらい自然ですので、前歯の治療などに適しています。

デメリット

・歯を削らなければならない
失った歯の両隣の歯を土台にするため健康な歯を削る必要があります。また、削った両隣の歯を支えとするため、失った歯の分の負担がかかります。

・適応する症例が限られている
両隣の歯を支えとするため、失った歯の本数が多い場合や失った箇所によってはブリッジでの治療はできません。

・しっかりとケアする必要がある
ブリッジは連結した歯のため、歯ぐきとの間に歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちです。支えとなっている歯がむし歯になると、ブリッジを取り外しての治療が必要となる可能性があるので、歯間ブラシなどを使用した毎日のセルフケアと、定期的に歯科医院でメンテナンスやクリーニングを受けることが大切です。

入れ歯の特徴

入れ歯には「総入れ歯」と「部分入れ歯」があります。

総入れ歯は上下どちらか、または両方の歯を全て失った場合の治療法で、歯ぐきのかわりになる土台の部分と人工の歯でできており、土台になる部分が吸盤のように歯ぐきにピッタリと密着することで固定されます。

部分入れ歯は、人工の歯ぐきにプラスチックの歯を付け、隣の歯にバネで固定します。

入れ歯は取り外しができるのでお手入れは簡単ですが、取り外しができるということは、ズレたり外れたりすることもあり、噛む力が弱かったり、装着時に違和感あるなどがデメリットといえるでしょう。

メリット

・歯を削ることなく治療できる
ブリッジのように健康な歯を削る必要がありません。入れ歯の種類によっては一部歯を削る場合もありますが、削る量は少なくて済みます。

・口の中がどのような状態でも作製できる
ブリッジは支えとなる歯が必要ですが、入れ歯は支えになる歯がなくても大丈夫です。また、インプラントのように顎の骨の量が十分でなく、少ない状態でも作製できます。

・メンテナンスがしやすい
入れ歯は取り外しができるため、口から外してきれいに洗浄することができます。外した入れ歯は歯ブラシでみがくだけではなく、市販の専用の洗浄剤などもありますので、より清潔にお手入れできます。

デメリット

・種類によって治療費が高額になる
「噛みやすいものがよい」「違和感のないものにしたい」「入れ歯だとわからなくしたい」など、より自然な入れ歯を希望する場合、素材や入れ歯の種類などにより治療費が高額になることがありますので注意しましょう。

・違和感や痛みがでる場合がある
入れ歯を入れ始めたとき、歯ぐきと入れ歯の間に食べかすが挟まったときなど痛みを感じる場合があります。慣れると痛みはなくなってきますが、痛みが続くときや口を動かすと外れやすいときは噛み合わせや土台部分が合っていない可能性がありますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

・部分入れ歯はバネが見えてしまう
部分入れ歯の場合はバネの金具が見えてしまい、周りの人に入れ歯をしているとわかってしまうことがあります。また、バネをかける歯に負担がかかったり、バネに食べかすが詰まりやすくなったりするデメリットもあります。

まとめ

いかがでしたか。今回はブリッジと入れ歯の違いについてや、歯を失ったところを放置しておくリスクについて解説しました。

歯を失った箇所や本数、治療費の予算などを考慮して、ご自分に合った治療法を選択しましょう。

ブリッジの治療費はどのくらいかかる?保険は使える? [2024年02月16日]

歯を失ったときの治療法として、主にブリッジ、インプラント、入れ歯があります。
それぞれに特徴があり、歯を失った箇所や本数、治療費の予算などにより治療法を選択していくことになります。

歯の治療で特に気になることのひとつに「治療費」があげられると思います。
「歯の治療は保険がきかないから高い」そのようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

今回はブリッジ治療の相場や、保険は適用されるのかなど、ブリッジの治療費について紹介しますので、ブリッジや他の治療の選択にお役立てください。

歯を失ったときの治療法

歯を失ったときの治療法は主に3つです。それぞれの特徴について解説します。

ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣りの歯を土台にし、橋をかけるようにして連結した人工歯を装着する治療法です。

失った歯の本数が1~2本程度と少ないときに使われます。

土台となる歯を削らなければならないのがデメリットですが、人工歯は様々な素材から選ぶことができ、素材によってはブリッジと気付かれることはないくらい見た目も自然です。

インプラント

インプラントは歯を失った箇所に人工の根っこを埋め込み、そこに人工歯を装着します。
歯を削る必要はありませんが、根っこを歯ぐきに埋め込むため、外科的手術が必要になります。

見た目も使い心地も天然の歯と変わりないくらい自然で、他の治療法に比べ長持ちする点がメリットでしょう。

入れ歯

入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があります。
失った歯の本数が少ないときは部分入れ歯、歯が1本もないときは総入れ歯になります。

取り外しができるため、クリーニングやメンテナンスがしやすいですが、意図しないところで外れてしまったり、隙間に食べかすなどが詰まると痛みがでる場合があります。

ブリッジの治療費について

まずは、ブリッジの治療費について解説していきます。ブリッジの治療費は保険診療と自費診療で違いがあります。

保険適用

奥歯の場合、金属を使用した保険適用のブリッジを使用することが多いでしょう。金属に白い素材で被せ物をしないものだと、治療費は税込みで1万円程度です。
金属のため強度があり壊れにくいといったメリットがありますが、大きく口を開けたときに目立ってしまったり、金属アレルギーを発症したりといったリスクがあります。

また、前歯の治療では審美性も重要です。保険適用のものであれば、表面は白い素材を貼り付け、裏側が金属のものを使用します。治療費は約2万円になります。安価で白い歯にできるメリットはありますが、劣化しやすく、白い部分が欠けたり割れたりしやすいデメリットがあります。

前述の治療費はあくまでブリッジ本体だけの金額になりますので、その他に初診料や再診料、検査料、型取り費用、調整料などは別途かかるので注意しましょう。

また、ブリッジ治療の前にむし歯や歯周病があればそちらの治療が先になる場合もありますので、その場合はもちろんその治療費もかかります。

自費診療

自費診療のブリッジは、使用する素材によって治療費が変わります。

前歯なら見た目がきれいなセラミック、奥歯なら強度のあるジルコニアなど、歯を失った箇所や何を重視するかで素材を選択します。

セラミックは3本分で約25~40万円前後、ジルコニアは3本分で30~50万円前後が相場です。

保険適用のブリッジに比べると、見た目が自然できれいですし長持ちしますが、自費診療は歯科医院によって治療費にバラつきがあるので注意しましょう。

インプラントや差し歯の治療費について

歯を失ったときの治療法として、ブリッジの他にインプラントと入れ歯があります。それぞれメリットデメリットがありますが、治療費についてはどうでしょうか。

インプラント

インプラントは見た目や使用感で優れており、長持ちするなどメリットも多く、天然の歯と同じように使用できますが、全て自費診療になります。

そのため、治療費は他の2つの方法に比べ高額になり、1本30~50万円が相場です。

また、自費診療のため歯科医院ごとに治療費が設定されており、設備やインプラントの素材などによって治療費に差があります。

外科的手術をするため持病により治療を受けられない場合もあること、噛めるようになるまでは早くても3ヶ月ほどかかるのがデメリットと言えるでしょう。

基本的には自費診療ですが、稀に保険が適用されるケースがありますので、詳しくは歯科医院に確認しましょう。

入れ歯

入れ歯は保険適用のものと自費診療のものがあります。

保険適用のものは、部分入れ歯で5,000~14,000円前後、総入れ歯で1~2万円前後が相場です。

自費診療のものは、部分入れ歯で1本15~50万円、総入れ歯で20~200万円とかなり高額な相場になります。

自費診療の場合、素材や歯科医院での料金設定により治療費に幅がでてきますので、費用についてもよく調べてから治療を受けると安心です。

まとめ

いかがでしたか。今回はブリッジの治療費について紹介しました。

使用する素材や保険適用か自費診療かで治療費が大きく変わってきます。治療費だけでなく、それぞの治療にはメリットとデメリットがありますので、治療法を決める際はドクターとしっかり相談しましょう。

ブリッジを入れた後もメンテナンスは必要ですか? [2024年01月15日]

歯を失ったときの治療法として、ブリッジがあります。インプラントのように外科的手術の必要がない、部分入れ歯のように手入れが大変ではないなど、メリットも多く、失った歯の本数が少なければブリッジを治療法として選ぶ方も多いものです。

しかし、ブリッジを入れたからといって普段通りの歯みがきだけで良いのでしょうか。

「毎日歯みがきしているから大丈夫!」「人工の歯だから特に手入れは必要ないよね?」そのように思われている方も少なくないと思います。

本当にそうでしょうか。
普段通りに歯みがきをしていれば特にメンテナンスの必要はないのか、今回はそのような疑問について解説していきます。

なぜブリッジのメンテナンスが必要なの?

ブリッジには寿命があります。
その寿命を少しでも長持ちさせるためにはメンテナンスやケアが非常に大切です。
なぜなら、治療後のメンテナンスやケアを怠ると、平均的な寿命よりも短い期間で寿命を迎えてしまう場合があるからです。

また、考慮すべきはブリッジそのものの寿命だけではありません。
ブリッジは失った歯の両隣の歯が土台となり支えているため、支えとなる歯に大きな負担がかかります。

ブリッジは構造上、歯ぐきから浮いた部分がでてくるため、そこに食べかすや歯垢がたまりやすくなります。歯垢はむし歯や歯周病の原因となる細菌の塊ですので、歯垢がたまるとむし歯や歯周病のリスクが高くなります。

支えとなる歯がむし歯になったり折れたりしないように、支えとなる歯もしっかりとケアしていくことが大切です。そのため、何本かの歯が繋がっているブリッジはみがき方や歯ブラシなどのグッズにも工夫が必要です。

ブリッジのメンテナンス方法

ブリッジはメンテナンスが非常に大切だとお伝えしましたが、では、どのようなメンテナンス方法があるのでしょうか。

専用グッズでのケア

・歯ブラシ

歯ブラシは専用のものや特別なものではなく、普段お使いの歯ブラシで十分です。

歯ブラシでの歯みがきで気を付けたいことは、「みがき方」です。
歯と歯ぐきの間に45度の角度であて、力を入れず小刻みに動かしてみがきます。
内側と外側の両方をしっかりとみがき、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間を意識してみがくようにしましょう。

・歯間ブラシ

歯と歯の間の汚れには歯間ブラシが効果的です。

ブリッジのケアにはブリッジと歯の隙間に合うサイズを選びましょう。隙間に入れたときに手に少々抵抗を感じるくらいのサイズが好ましいです。
サイズが合っていないと汚れをきれいにできないだけではなく、歯ぐきを傷付ける原因になるため、選び方がわからない場合は、歯科医院で相談しましょう。

・デンタルフロス

一般的なデンタルフロスではなく、ブリッジ用の「スーパーフロス」の使用をおすすめします。

一般的なデンタルフロスより、先端が固く加工されており、隙間に通しやすくなっています。
中央はスポンジ状になっているため汚れがしっかり取り除け、歯ぐきにフロスが当たってもほとんど痛みはありません。

ナイトガード

歯ぎしりや食いしばりが強い方は、歯に大きな負担がかかりブリッジの破損の原因になります。

歯ぎしりは寝ている間のことなので、自分でコントロールすることは非常に難しく、ブリッジの破損原因になるだけではなく、他の健康な歯も割れてしまう場合があります。

歯ぎしりなどのくせがある方は、歯に装着するマウスピース型の「ナイトガード」を使用がおすすめです。歯ぎしりは自分では中々気付くことができませんので、以下に当てはまるような方は一度歯科医院に相談してみましょう。

朝起きたときにあごが疲れている感じがする
家族に指摘されたことがある
気付くと歯を食いしばっているときがある

歯科医院でのメンテナンス

自宅でのケアは非常に大切ですが、自分でできるケアには限界があるため、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。

歯科医院では、自宅のケアでは落としきれない汚れを専用の薬剤や器具でクリーニングします。同時に、ブリッジに異常や破損がないか状態を確認、むし歯や歯周病をチェックします。

また、普段の歯みがきがきれいにできているか、みがき残しはないかチェックし、歯みがきのくせがある場合はみがき方も指導してくれます。

歯科医院でのメンテナンスは、ブリッジを長く保つためだけではなく、それに伴うむし歯や歯周病の早期発見に役立ちます。口の中の健康を長く保っていくためにも、歯科医院での定期的なメンテナンスをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。
今回は、ブリッジのメンテナンスについてお話してきました。
ブリッジは治療後もメンテナンスが大切なことがわかっていただけたと思います。

セルフメンテナンスと、歯科医院によるプロフェッショナルなメンテナンスを併用しておこなうことが非常に重要です。

ブリッジをできるだけ長く保つため、また、他の歯の健康も同時に保っていくためにも、歯科医院でのメンテナンスも忘れないよう心がけていきましょう。

 

歯を失ったときの治療法、ブリッジとインプラントを徹底比較! [2023年12月15日]

歯を失ったとき、そのままにしておくのは様々なリスクがあります。
そのため何かしらの治療で、歯を補なわなければなりません。

「インプラントってよく聞くけど、どんな感じなの?」「どちらも歯をつけるみたいだけど、どう違うの?」
疑問や不安があって、どの治療を選んだらよいか決めきれない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は歯を補う治療法として、ブリッジとインプラントを比較します。
治療法で迷っている方はもちろん、そうでない方も知っておいて損はありません。
ぜひ参考にしてください。

ブリッジとインプラント、施術方法の比較

まずは一番の違い、施術方法を比較してみましょう。

ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣の歯を削って土台とし、セラミックや金属の連結した歯を被せて補う治療法で、土台となる歯に橋をかけるようにすることからブリッジと呼ばれます。

失った歯が1本から2、3本まで対応できますが、それ以上の本数になるとブリッジでの対応は難しくなります。

治療費に関しては、自費診療のものと保険適用になるものがあります。
素材によって見た目や金額が変わってきますので、治療費を抑えたい場合は、目立たない箇所であれば保険適用になる素材で治療する方法も検討してみましょう。

インプラント

インプラントは歯を失った部分の歯肉を切開し、あごの骨に穴をあけます。
そこにチタンやチタン合金の人工の根っこを埋め、その上にセラミックなどの人工の歯をセットする治療法です。

歯肉の切開や、あごの骨に穴をあけるため、局所麻酔による外科手術になります。
また、人工の根っこを埋めるだけの骨の量がない場合は、骨の量を増やす外科手術が必要になることもあります。

このように外科手術を行いますが、他の健康な歯を削る必要はありません。

1本から全ての歯に対応可能ですが、高血圧など全身疾患がある場合は施術できないことがあります。

治療費に関しては、例外として保険が適用になる場合がありますが、基本的には自費診療のため治療は高額になるといえます。
素材や治療箇所によって金額に違いがありますので、よく相談して選びましょう。

ブリッジとインプラント、機能面の比較

次に機能面の比較をしてみましょう。

ブリッジ

ブリッジの噛む力は、天然の歯のおおよそ6割程度と言われています。
しかし、これは土台となる歯の状態によって違いがでてきます。
土台となる歯の状態が悪ければ、噛む力も弱くなります。

前歯のブリッジなどは、硬いものを噛みきると土台の歯の負担が大きくなるので、注意が必要です。

ブリッジは固定式のため、歯がズレたりすることもなく、噛み心地としては天然の歯とほとんど変わらず違和感もないため、発音にもほぼ影響はありません。

インプラント

インプラントは、天然の歯とほとんど変わりなく噛むことができます。
また、インプラントは噛む力が十分にあるため、骨の吸収をおさえることができます。

通常であれば歯を失った部分は、骨が吸収されて痩せていきます。
しかし、インプラントを入れることで噛んだ衝撃が刺激になり、歯が痩せるのを防いでくれます。

違和感もほとんどなく、天然の歯と同じように使用できるため発音などにも影響がありません。

ブリッジとインプラント、治療期間の比較

忙しくてなかなか通院できない場合など、できるだけ治療期間は短くしたいと思いますが、治療期間はどうでしょうか。

ブリッジ

ブリッジは外科手術の必要がないため、治療期間は比較的短くて済みます。

歯の型をとって連結した人工の歯を作製するため多少の期間はかかりますが、おおよそ3~4週間ほど、通院回数は2回ほどで治療が終わります。

こちらも歯の状態によって治療期間が変わってくるため、歯の状態が悪い方は治療期間が少しのびる場合があります。

インプラント

インプラントの治療期間は個人差があるものの、おおよそ6ヶ月ほどになります。

現在主流の二次手術法だと、歯の根を埋める手術のあと、根をしっかりと定着させるため、数か月期間をおいてから人工の歯を取り付ける手術をします。そのため治療期間が長くかかってしまうのです。

虫歯や歯周病があれば、そちらを治療してからインプラントの治療となりますので、歯の状態が悪い方はその分治療期間が長くなります。

噛めるようになるまでの治療期間はかかりますが、通院回数自体は一次手術、二次手術、型取りをしてからの装着とそこまでありません。

ブリッジとインプラントのメリット・デメリット

メリット・デメリットについても簡単に比較しておきましょう。

メリット デメリット
ブリッジ
  • 外科的手術の必要がない
  • 治療期間が比較的短い
  • 種類によっては保険が適用になる
  • 見た目が自然
  • 両隣の歯を削らなければいけない
  • 土台となる歯に負担がかかる
  • 失った本数が多い場合は対応できない
  • 歯みがきがしにくい
インプラント
  • 他の歯に負担がかからない
  • 天然の歯と同じような使用感
  • 嚙む力は天然の歯とほぼ同じ
  • 見た目が自然
  • 耐久年数が長い
  • 外科的手術が必要
  • 治療費が高額
  • 治療期間が長い
  • 健康状態によって治療できない場合がある

まとめ

いかがでしたか。
今回はブリッジとインプラントを比較してきました。
治療法や治療期間、メリット・デメリットもそれぞれ全く違うので、何を重視して治療したいのかしっかりと考えて治療法を選択しましょう。

歯の状態や口内環境によって希望通りの治療法で治療できない場合もあります。
歯の治療は高額になる場合もありますし、やり直しが簡単にできるわけではないので、ドクターとよく相談して後悔しない治療法を選びたいですね。

ブリッジができない場合もありますか? [2023年11月17日]

何かしらの理由で歯を失ったときの治療法として人気のあるブリッジですが、ブリッジができない場合があります。

ご自分ではブリッジで治療することを考えていても、ドクターに別の治療法をすすめられて戸惑ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はブリッジができない場合は?についてお話していきます。
ブリッジでの治療を考えている方、歯を失ったときの治療法が知りたい方はぜひ参考にしてください。

歯が抜けたままにしておくと?

むし歯や歯周病が進行して歯を失ってしまったり、事故やケガなどで歯を失ってしまったりすることがあります。
奥歯など目立たない部分であれば、すぐには治療しなくても大丈夫と思っている方も多いかもしれません。

しかし、歯を失ったところを放置しておくことで様々なリスクが生じてしまいます。

例えば

・嚙み合う相手の歯がないので歯がのびてきてしまう
・失った歯のほうに隣の歯が傾いてくる
・噛み合わせが悪くなり顔に歪みがでてくる

などのリスクがあります。

歯を失ったときは、自己判断でそのまま放置したりせず、早めに歯科医院を受診しましょう。

ブリッジができないパターンは?

ブリッジができないのはどのような場合でしょうか。
以下のような状態のときは、ブリッジを希望してもできない場合があります。
ブリッジでの治療を希望する方は、まずドクターに相談してみましょう。

連続して複数の歯を失っている

失った歯の数が多いと、その分長いブリッジをつくらなければなりません。
歯が3本以上の長いブリッジを支えるには、両隣の支えとなる歯が1本だけでは支えきれなくなります。

失った歯が一番奥の歯である

ブリッジを装着する際は両隣の歯を支えとするため、一番奥だと支えになる歯がありません。そのため、ブリッジでの治療は難しくなります。

土台になる歯に問題がある

ブリッジは失った歯の両隣の歯を支えとするため、支えとなる歯が健康でなければなりません。
歯周病などでぐらついているようであれば、ブリッジを支えきれません。

問題のない歯を削るのが嫌

ブリッジを装着するには支えとなる歯を必ず削らなければなりません。
そのため、問題のない歯を削るのに抵抗がある方はブリッジ治療は向かないでしょう。

ブリッジができない場合の治療法

では、ブリッジができない場合は、他にどのような治療法があるのでしょうか。
歯を失ったときのブリッジ以外の治療法をあげてみます。

部分入れ歯

部分入れ歯は、入れ歯を固定するために金属のバネのようなものを両隣の歯にひっかけて使用します。

取り外したり、装着したりを繰り返して使用しますので、最初のうちはバネに指をかける位置や入れ歯を合わせる位置が難しいかもしれません。

取り外しや装着がうまくいかないときなどは歯科医院で相談しましょう。

メリット

・保険適用になるため治療費の負担が少なくて済む
・ほとんど歯を削らない
・対応できる症例が多い

デメリット

・違和感や痛みがでる場合がある
・普段から手入れが必要

総入れ歯

総入れ歯は上下どちらか、または両方に歯が1本も残っていない場合の治療法です。

床(しょう)と呼ばれる歯ぐきの代わりの土台部分と、人工の歯からできています。
部分入れ歯と違い、金属のバネのようなものは使用せず、吸盤と同じ原理で歯ぐきに入れ歯を吸着させます。

メリット

・外科的手術の必要がない
・治療期間が短い
・取り外すことができるため手入れがしやすい

デメリット

・違和感や痛みがでることがある
・硬いものが食べにくい
・食べ物などの熱を感じにくいため、味覚や食感を損なう場合がある
・歯ぐきがやせてくると作り直しが必要になる

インプラント

インプラントは歯を失った部分のあごの骨に、体に優しい人工の歯根を埋め込んでそこに被せ物を装着する治療法です。
失った歯を補うだけではなく、歯根も再生することができます。

ブリッジや入れ歯のデメリットを解消するもっとも天然の歯に近い治療法です。

メリット

・硬いものでもしっかり噛める
・ブリッジのように隣の歯を削る必要がない
・ブリッジと違い、一番奥の歯にも対応している
・見た目が自然できれい

デメリット

・外科的手術が必要
・全身疾患を持つ方は治療ができない場合がある
・治療期間が長くかかり、治療費も高額である

まとめ

いかがでしたか。
今回はブリッジができない場合についてお話してきました。

歯を失ったときの治療法は様々な選択肢がありますので、自分の歯の状態や歯を失った箇所、予算などを考慮し、最適な治療法をドクターと相談して決めましょう。

今すぐ治療が必要でない方も、治療法を頭の中にいれておくことで、いざとなったときに焦らずに治療法を選択できるようになります。

既に歯を失い、治療が必要な方もそうでない方も、歯を失ったときの治療法を覚えておくといいですね。

 

歯がないところの治療法はどんなものがありますか? [2023年10月16日]

歯並びは顔の印象に大きく関わってきます。

笑ったときや会話するときに歯がなかったらどうでしょうか?

思い切り笑ったり口を開けたりすることができないばかりか、そのことがコンプレックスになって消極的になってしまうこともあるでしょう。
歯がないところの治療は一刻も早くおこないたいものです。

今回は歯がないところの治療法についてお話していきます。

現在治療を検討中の方はもちろん、どなたでも将来なにかしらの理由で歯を失ってしまう可能性はありますので、ぜひ参考にしてください。

歯がないところの治療法は主に3つ 

歯がないところの治療法は主に3つあります。

  1. インプラント
  2. ブリッジ
  3. 入れ歯

それぞれ特徴があり、メリット、デメリットもあります。

歯がないところの箇所、本数、予算などによってドクターとよく相談のうえ治療法を選びましょう。

歯がぬけた箇所によっては、すぐに治療しなくてもよいかな?と思う方もいるかと思います。
しかし、ぬけたところを放置しておくとその箇所以外にも悪影響がでてしまいます。

歯は28本で支えあって噛み合わせを維持しています。
そのため、1本でもぬけてしまうと、全体的に悪い影響がでてきてしまうのです。

歯がないところがあってそのままにしている方は、一刻も早く治療しましょう。

歯がないところの治療法

3つの主な治療法インプラント、ブリッジ、入れ歯について、それぞれ詳しく解説していきます。 

インプラント

インプラントは歯がないところのあごの骨に人工の歯の根っこ(ネジのようなもの)を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。

一番の特徴はその噛み心地にあるといえます。
天然の歯とほとんど同じように噛むことができ、違和感もありません。
食事をするときも今までと同じように噛むことができます。

また、失った歯が1本から複数本ある場合でも対応でき、他の歯を削る必要がないため、健康な歯に負担がかかることはありません。

近年はインプラントに特化した歯科医院も増え、治療法のひとつとして幅広く認知されるようになりました。

【メリット】

  • 天然の歯と同じように噛める
  • 見た目が自然できれい
  • 脱着の必要がない
  • 違和感がない
  • 健康な歯を削らなくてよい

【デメリット】

  • 外科的手術が必要
  • 治療費が高額
  • 治療期間が長い
  • 対応していない歯科医院もある

【このような方におすすめ】

  • 健康な歯を削りたくない
  • 違和感なく食事がしたい
  • 見た目が気になる
  • 歯がないところが複数箇所ある

ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣の歯を削って土台にし、橋わたしのようにして人工の歯を取り付けます。

失った歯が1本または2本程度であればブリッジで治療できますが、複数本ある場合はブリッジでの治療は難しくなります。

ブリッジの素材は様々あり、素材によっては天然の歯と見分けがつかないくらい自然できれいです。
しかし、素材によっては保険適用のものと自費診療のものがあり、見た目が自然なものは自費診療になりますので注意が必要です。

【メリット】

  • 見た目が自然
  • 入れ歯のような違和感がない
  • 脱着の必要がない
  • 治療期間が短い
  • 外科的手術の必要がない

【デメリット】

  • 健康な歯を削らなければならない
  • 土台となる歯に負担がかかる
  • 失った歯が複数本あるとブリッジができない場合もある
  • 歯が連結しているため、フロスなどが使用できない

【このような方におすすめ】

  • 治療費をおさえたい
  • 外科的手術をしたくない
  • 失った歯が前歯
  • 入れ歯が嫌

入れ歯

入れ歯は「総入れ歯」と「部分入れ歯」があります。

総入れ歯は床(しょう)と呼ばれる合成樹脂のピンク色の土台に人工の歯が並んでいるものです。
歯が1本も残っていないときに適用になります。
吸盤と同じ原理で歯ぐきに密着させて使用します。

床や歯の部分はいくつか種類があり、材質により保険適用のものと自費診療のものに分かれます。自費診療の中には、歯にひっかける部分を床と同じ樹脂で製作して見た目を良くした「ノンクラスプデンチャー」もあります。

部分入れ歯は、歯を失った部分にだけ入れ歯を入れます
その入れ歯を周りの残っている歯に金属のバネなどでひっかけて固定します。
歯が1本でも残っていれば部分入れ歯が適用になります。

【メリット】

  • ほとんどの症例に対応できる
  • 治療費をおさえることができる
  • 外科的手術の必要がない
  • 健康な歯を削らなくてすむ
  • 治療期間が短い

【デメリット】

  • 見た目が気になる(金属のバネ)
  • 違和感があり、なれるまで時間がかかる
  • 硬いものを噛んだときなど、痛みがでることがある
  • 経年劣化や口の変化に合わせて作り直しが必要
  • 着脱の必要がある

【このような方におすすめ】

  • 歯が1本も残っていない(総入れ歯)
  • 健康な歯を削りたくない
  • 外科的手術が嫌
  • 長年持たなくてもよいので、最小限の処置にとどめておきたい

まとめ

いかがでしたか。

今回は「歯がないところの治療法」についてお話してきました。

歯がないところを放置しておけば他の歯にまで悪い影響を与えてしまいます。
なにかしらの理由で歯を失ってしまったときは速やかに治療おこないましょう。

治療法は主に3つ

  1. インプラント
  2. ブリッジ
  3. 入れ歯

でしたね。

失った歯の本数やぬけた箇所、予算などによって治療法が変わってきますので、ドクターとよく相談して治療法を選びましょう。

 

ブリッジの素材にはどのようなものがありますか?セラミックもある? [2023年09月15日]

何かしらの理由で失った場合、歯の本数が1〜2本であればブリッジはメリットが大きく、ブリッジ治療を検討する方も多いと思います。

メリットの多いブリッジ治療ですが、ブリッジ治療にも種類があることはご存知でしょうか。
失った歯の場所や治療の予算などで、選べるブリッジの素材が違ってきます。

今回はブリッジの素材にどのようなものがあるか、審美性に優れたセラミックを使うことができるのかについてお話していきます。

ブリッジ治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ブリッジの種類は大きく分けて二つ

ブリッジの種類は大きく分けて保険適用と自費診療の二つに分かれます。

どちらを選択するかによって、材質や治療方法、費用などが違ってきます。

保険適用

保険が適用の治療の場合、前歯と奥歯で使用できる素材が異なります。

【前歯】

硬質レジン前装冠と呼ばれる、金属のフレームに医療用の白いプラスチック(レジン)を貼り付けたものです。

奥歯に使用する場合は保険が適用されませんので、注意が必要です。

【奥歯】

金銀パラジウムブリッジはいわゆる銀歯と呼ばれるものです。
強度があり、しっかりと噛む必要のある奥歯に適しています。

自費診療

自費診療のものはセラミック、メタルボンド、ジルコニアなどの種類があります。

強度はやや劣るものの、見た目が天然の歯に近く、違和感がないため、前歯など目立つ部分のブリッジはこちらを選択する方が多いようです。

ブリッジ治療に使われる素材

ブリッジに使用される素材を詳しく解説していきます。

オールセラミック

オールセラミックは、全てセラミックのブリッジです。

白さや透明感が自然で、天然の歯に近い見た目と使用感を得ることができ、前歯など目立つ所に使用しても違和感がありません。

金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも使用できます。
また、金属が溶けだすことによる歯ぐきの黒ずみも心配ありません。

前歯は顔の印象に大きく関わってきますし、歯にコンプレックスがあると、気持ち的にも影響がでてきます。
前歯などの目立つ場所はオールセラミックで治療することで、仕上がりに満足できるだけではなく、コンプレックスからも解消されるのではないでしょうか。

ハイブリッドセラミック

レジン(医療用プラスチック)をベースに、セラミックを混ぜたものです。

レジンのみと比べると、セラミックを混ぜることで強度と耐久性が増します。
また、柔軟性があるため、比較的割れにくい特徴があり、奥歯など強い力がかかる部分にも使用できます。

プラスチックの特性で吸水性がありますので、プラークがつきやすく、変色がおこることがあります。

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼き付けたものです。

土台に金属を使用していますので、強度があり、割れたり欠けたりなどのトラブルを防ぐことができます。

外側にセラミックを焼き付けてあるため銀歯より自然な見た目ですが、内側に金属を使用しているため透明度に欠け、前歯など目立つ部分の使用には注意が必要です。
また、金属を使用しているので、金属アレルギーの方は使用できません。

フルジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるセラミックの一種です。

フルジルコニアはジルコニアだけを使った人工歯になります。
一番の特徴は、金属と同じくらいの強度があることです。
同じくらいの強度がありながら、軽さは三分の一程度になりますので、歯にかかる負担が少なくて済みます。

変色の心配がなく、着色がしにくい素材です。

ジルコニアボンド

メタルボンドの内側に使用されている金属のかわりに、ジルコニアを土台にし、セラミックを焼き付けたものです。

ジルコニア単体では白さが限定されてしまうので、天然の歯と同じような色を再現するのは限界がありますが、表面にセラミックが焼き付けてありますので、天然の歯に近い色合いが再現可能です。

ジルコニアの強度と、セラミックの審美性、両方の良いところがそろっています。

硬質レジン

硬質レジンは、金属でできたブリッジの表面にレジンを焼き付けてコーティングしたもので、噛む面と裏側は金属のままです。

レジンはプラークがつきやすいため、丁寧な歯みがきが必要になりますが、丁寧にみがいていても、経年による変色は避けられません。

また、金属が溶けだしてくることにより、歯ぐきが黒ずんできたり、金属アレルギーを発症したりする可能性があります。

ゴールドブリッジ

いわゆる金歯で、その名の通り、金を使用したブリッジになります。

強度が高く、割れたり欠けたりする心配がありません。
また、「展延性」という性質を持ち、柔軟に変形するため、歯にピッタリとフィットし慣れるまでの違和感が軽減されます。

見た目が気にならなければ、強度や寿命を重視する方には最も適している素材です。

金銀パラジウムブリッジ

いわゆる銀歯と呼ばれるものです。

保険適用で治療をしたい時は、ほとんどがこの銀歯のブリッジになります。
強度があり、しっかりと噛むことができるため、主に奥歯の治療に使用されます。

保険適用になるため、比較的安価で治療できますので、経済的な負担の心配がありません。
しかし、金属が溶けだすことで歯ぐきが黒ずんだり、金属アレルギーを発症する可能性があります。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、ブリッジの素材についてお話してきました。

ブリッジには様々な種類があり、それぞれ特徴がありますね。
見た目や予算など、何を重視するかによって、最適な素材が決まってきます。

長く付き合う大切な歯ですので、ドクターとよく相談して治療していきましょう。

 

ブリッジを長持ちさせるには、どんな方法がありますか? [2023年08月10日]

ブリッジ治療は見た目もきれいで、噛み心地も違和感なく非常に天然の歯に近い状態で使用できます。

せっかく治療したブリッジなので、できるだけ長持ちさせたいと思っている方も少なくないと思います。

「ブリッジってどうやったら長持ちするんだろう?」「ブリッジ治療をしたけど、歯みがきは普通でいいの?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、ブリッジを長持ちさせる方法についてお話していきます。
長持ちする方法をしっかりと身につけて、できるだけ長く使えるようにしましょう。

ブリッジの特徴

まずは、ブリッジの特徴を簡単にまとめておきます。

ブリッジとは、失った歯の本数が1〜2本程度の時に両隣の歯を土台とし、橋のようにつながった人工の歯を被せる治療法です。

特徴

・天然の歯に近い感覚で違和感がない
・見た目が非常にきれいで人工の歯とは気づかれにくい
・外科的処置の必要がない
・取り外しの必要がなく、しっかりと固定されている
・治療期間が比較的短い
・材質によっては保険適用になり、その場合は治療費をおさえることができる

など、非常にメリットの多い治療法になります。

しかし、土台となる歯を削らなければならない、材質によっては治療費が高額になる場合がある、半永久的に使えるものではないなど、デメリットがあります。

ブリッジの寿命はどのくらい?

では、ブリッジの寿命はどのくらいなのでしょうか?

ブリッジの寿命は平均で7〜8年程度といわれており、口の中の状態やブリッジの材質によって決まってきます。

むし歯や歯周病、歯ぎしりや食いしばりなどが強い、日々のメンテナンスをしっかりと行っていないなど、歯やブリッジにとって良くない条件がそろってしまうと、その分寿命が短くなってしまいます。

また、保険適用の材質を使っている場合は、金属の部分が劣化するといったことも寿命を縮める要因です。

口の中の状態が良く、メンテナンスもしっかりと行っている場合は10年以上持つ場合もありますので、ブリッジを長持ちさせるには、口の中の状態が悪くならないようにメンテナンスを続ける必要があります。

ブリッジを長持ちさせる方法

それでは、ブリッジを長持ちさせる方法を具体的に解説していきます。

歯のみがき方に注意する

ブリッジを長持ちさせるためには、むし歯や歯周病を防ぐことが大切です。

ブリッジの人工の歯と歯ぐきの間に汚れがたまりやすくなるため、その部分を特にていねいにみがきましょう。

また、ブリッジの表面だけではなく、土台となっている歯とブリッジの境目もしっかりとみがき、できるだけ隙間に汚れを残さないようにします。

歯ブラシは強くこすってしまうと歯ぐきを傷つけてしまうので、力は入れずにブラシを細かく動かします。

専用グッズで手入れをする

ブリッジと歯ぐきの隙間には汚れがたまりやすく、細菌が繁殖し、むし歯や歯周病の原因となるため、隙間や境目を特にていねいにみがく必要があります。

隙間や境目をきれいにするためには、歯ブラシだけではなく、専用のグッズを使用しましょう。

<歯間ブラシ>
歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間をきれいにします。
ブリッジと歯肉の間から差し込み、ブリッジの底をみがきます。

<スーパーフロス>
フロス(糸ようじ)にスポンジがついたものです。
ブリッジは歯がつながっているため、通常のフロスは通すことができませんが、スーパーフロスは通すことができるため、ブリッジのお手入れでは欠かせません。

歯ぎしりや食いしばりが強い方

歯ぎしりや食いしばりが強い方は、無意識ですが、歯に非常に大きな負担がかかっています。
負担が継続してかかると、ブリッジの破損につながりかねません。

日中であれば、意識して防ぐことはできますが、寝ているときはそうはいきません。

そのような方にはナイトガードがおすすめです。
ナイトガードは、寝るときにつけるマウスピースです。寝ている間の歯にかかる負担を軽減することができます。

歯ぎしりや食いしばりは、自分ではなかなか気がつきにくいものです。
心配な方は歯科医院で相談してみましょう。

定期的にメンテナンスや検診を受ける

ブリッジの治療が終わったらそれで終わりではなく、その後も定期的にメンテナンスや検診に通うことが大切です。

口の中や歯の状態は、自分では判断できません。
汚れ具合やみがき残しのくせなどは歯科医院でチェックしてもらいましょう。
また、噛み合わせなども診てもらい、ブリッジに余計な負担がかからないようにしましょう。

普段の歯みがきでは落としきれない汚れも、クリーニングできれいにしてもらえます。
ブリッジだけではなく、他の歯も良い状態を保つために定期的に診てもらうことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?
今回は「ブリッジを長持ちさせるには?」についてお話してきました。

自分でできることと、歯科医院でメンテナンスをすること、その両方を併用することがブリッジを長持ちさせる秘訣です。

治療を終えたらそれで終わりではなく、その後の手入れをしっかりと行うことが大切になります。

ブリッジ治療で、見た目もきれいになり、噛み心地なども違和感なく快適に過ごせるようになったのですから、できるだけ長持ちさせていきましょう。

 

ブリッジの再治療について教えてください [2023年07月14日]

 

何かしらの理由で歯を失ったときの治療法のひとつにブリッジがあります。

見た目が非常にきれいで、噛むときに違和感がなく、天然の歯と同じように自然に使用できるため、ブリッジ治療を希望する方も少なくありません。

しかし、中には「ブリッジって一回治療すればずっと持つの?」「再治療は避けたいけど、しないといけないときもあるの?」などと、疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

今回は、ブリッジの再治療について、再治療が必要なケースと、再治療の際のポイントについてお話していきます。

ブリッジを検討している方、現在ブリッジを使用中の方はご参考にしてください。

ブリッジとは?

歯のブリッジとはどのようなものなのか、簡単におさらいしましょう。

ブリッジは、むし歯やケガなどで、1〜2本程度の少数の歯を失ったときに行う治療法です。
失った歯の両隣を削り土台とし、橋渡しのようにして失った歯を補います。

インプラントのように、歯ぐきを切ったり、骨を削ったりなどの外科的処置の必要がないので、インプラントが怖い方でも安心して治療できます。

また、部分入れ歯のように脱着の手間もなく、見た目も非常に自然です。

ブリッジの再治療が必要なケース

ブリッジで再治療が必要になるのはどんなときなのでしょうか?

経年劣化により、ブリッジがはずれた場合

ブリッジは人工の歯になりますので、永久的に使えるわけではありません。
専用の接着剤の経年劣化などにより、ブリッジがはずれてしまった場合は再治療が必要です。

土台となる歯に問題がなければ、そのままはずれたブリッジを再び付けることができます。

しかし、土台の歯がむし歯や歯周病にかかっている場合は再治療で新しい別のブリッジを入れることになります。

土台となる歯がむし歯になった場合

土台となる歯がむし歯になった場合、再治療が必要になります。
この場合は、再装着ではなく、作り直しになります。

むし歯が初期の状態であれば歯を少し削る程度で、神経を抜くことはありませんが、むし歯が進行してしまうと神経をとらなければならない場合があります。

さらに進行していると、抜歯の可能性もでてきます。

土台となる歯の根っこが折れたり割れたりしている場合

歯ぎしりや食いしばり、歯の神経を抜いたなどの理由で、歯に負担がかかったり、歯が弱くなってしまうと、土台の歯の根っこが折れたり割れたりする場合があります。

このような場合、再治療は必要ですが、土台の歯を抜歯しなければならないことが多いため、ブリッジでの再治療は難しくなります。

他の歯に土台を広げる方法もありますが、ブリッジを長くするとそれだけ土台の歯に負担がかかり、根っこが折れるということを繰り返し兼ねないので、おすすめはしません。

土台となる歯がない場合は、インプラントや部分入れ歯での治療になります。

再治療の際に知っておきたいポイント

再治療をおこなう際に知っておきたいポイントがあります。

再治療の際、次の治療法を選択するのに知っておくとよいでしょう。

再治療でブリッジを選べないことがある

ブリッジは失った歯の両隣を支えとしているため、土台となる歯は両隣に一本ずつ必要になります。
そのため、土台となっている歯が一番奥の歯の場合、その歯がダメになってしまったらブリッジでの再治療は非常に難しくなります。

延長ブリッジという治療法で、一番奥の歯をあるように見せることも可能ですが、他の歯への負担が大きくなるため、部分入れ歯やインプラントが治療の選択肢になります。

しかし、部分入れ歯も土台となる歯に負担がかかってきますので、この場合はインプラントでの治療がおすすめです。

歯の神経の有無で耐久性が変わってくる

土台となる歯がむし歯になり、進行してしまっている場合は神経を抜くことになります。

神経は歯に栄養を送る役割があります。

その神経がなくなると歯に栄養が行き届かなくなるため、非常にもろくなってしまいます。
もろくなってしまったうえに、歯がない部分の負担までかかってしまうと、当然ブリッジは長持ちしません。

土台となる歯の神経を抜かなければならない場合は、インプラントなど他の治療法を選択するのがよいでしょう。

歯の寿命が短くなる

ブリッジの劣化や、土台となっている歯がむし歯や歯周病になったときは、再治療が必要になります。

一度ブリッジを外して新しいブリッジを被せるわけですが、その際に再度土台の歯を削ることになります。
再治療を繰り返せば何度も歯を削ることになりますので、その分歯はどんどん小さくなり、負担が大きくなって歯の寿命が短くなります。

このようなことから、ブリッジは何度も再治療を繰り返せるわけではないので、できるだけ長持ちさせるためにも予防やメンテナンスをしっかりとおこないましょう。

まとめ

いかがでしたか。

今回はブリッジの再治療についてお話してきました。
再治療は可能ですが、症状によっては難しかったり、リスクが伴うことがわかりましたね。

経年による劣化はどうしても避けられませんが、きちんとメンテナンスを行えば、長期間使用することができます。

ブリッジを再治療することは、費用の面や、歯にかかる負担などリスクも伴いますので、日ごろから予防やメンテナンスを心がけ、できるだけ再治療はしなくて済むようにしていきたいものです。

 

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