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ブリッジとその他の治療について

2023年03月18日

こんにちは。
杉並区の歯科クリニック、善福寺歯科クリニックです。
今回は「ブリッジと他の治療の比較」についてお伝えしていきます。
あまり聞き覚えのない治療法かもしれませんが、ブリッジの特徴をしっかり理解して、それ以外の治療法と比較することで、ご自身にあった治療法を選べるようにしましょう。

失った歯を補う方法は?

失った歯を補う治療には、ブリッジ、インプラント、入れ歯の3つがあります。

ブリッジ

ブリッジとは失った歯の両隣の歯を柱にして、人工の歯を被せる治療法のことです。
両隣の歯を支柱にして橋を架けるようにすることからブリッジと呼ばれています。

インプラント

インプラントはまずチタンなどの金属で作った人工の歯根を歯を失った場所に埋め込み、その上に人工の歯を装着するという治療法です。

入れ歯

そしてもう一つの治療法である入れ歯とは、人工の歯とそれを支える床という部分と隣の歯に固定するためのクラスプと呼ばれる金属のバネの3つでできたものを、失った歯の部分に装着するという治療法です。
3つの治療法が分かったところで、ここからはそれぞれについて詳しく説明しながら、5つのポイントで比較をしていきたいと思います。

治療を比較する5つのポイント

①機能面

まず初めに機能面について比較していきます。
ブリッジは両隣の歯を柱にして固定されているため、噛むことに関しては違和感なく過ごすことができます。普通の歯と比べて約70%の噛む力があるといわれています。また、発音に関しても全く違和感はありません。
インプラントもブリッジと同じく固定されているため、噛むことについては全く違和感がありません。さらに歯根から埋め込んで治療しているため、噛む力としては普通の歯よりも強く噛めるとまでいわれています。発音に関してもブリッジと同様に問題なくできます。
一方の入れ歯は固定式でなく取り外しが可能な分、装着時の違和感は感じてしまいます。噛む力についても普通の歯と比べて10~30%といわれており、他の2つの治療法と比べると劣ってしまいます。また、発音に関しても他の2つの治療法と違い、発音しにくいと感じることがあるようです。

②審美性

次に審美性について比較していきます。
ブリッジ治療では審美性にはほとんど問題がありませんが、治療する場所によっては保険診療であれば銀歯を使用する場合があります。また、銀歯を使用しない場合でも治療後すぐは問題がなくても、材質によっては徐々に歯肉との境目が黒く着色されたような汚れが出てきてしまいます。
インプラントは他の歯と同じ色にするなど、細かく設定することができるため、見た目の違和感を全く感じないように治療ができます。また、銀歯を使うこともなく、審美性という点においては他の治療に比べて優れているといえるでしょう。
入れ歯に関しては金属の部分が見えてしまい、見た目ですぐに入れ歯であることがわかってしまいます。目立ちにくい入れ歯もありますが、他の2つの治療と比べると審美性は劣るといったデメリットがあります。

③寿命

続いては治療部分の寿命を比べます。
ブリッジ治療の寿命は約7年といわれています。寿命についてはブリッジの最大のデメリットといえるでしょう。
隣の歯を柱にして行うブリッジでは治療の際に両隣の歯を削らなければならず、その部分が虫歯になりやすくなってしまいます。またブリッジ部分と歯肉の間に隙間が生まれ、その部分が歯周病になりやすいという点、両隣の歯に負担がかかり、歯が割れてしまう場合もあります。一度ブリッジを外して再治療ができる場合もありますが、隣の歯の削る部分がなくなってしまった場合はさらにもう一つ隣の歯を削り再ブリッジしなければならず、最終的にブリッジできる歯がなくなってしまうこともあります。
インプラントの寿命はメンテナンスをしっかり行うことで半永久的ともいわれています。メンテナンス不足や喫煙、歯ぎしりなどで寿命が縮まることもありますが、他の治療に比べると圧倒的に長く保つことができます。
入れ歯の寿命は3~5年といわれています。長く使える場合もありますが、衛生面も考えてもそう長くはないです。特にプラスチック製の入れ歯は変形やすり減り、割れてしてしまうため、耐久性はあまりありません。

④治療期間

次に比較するのは治療期間です。
ブリッジの治療期間は通常では数回の通院で済みます。しかし両隣の歯を土台として使うため、その歯に虫歯がある場合はまず虫歯治療から始めなければならず、人によっては2、3か月かかることもあります。
インプラントの治療期間は短くても3か月、人によっては1年以上かかる場合もあります。歯根を埋め込む外科手術から始めなければなりません。その後も人工歯根とあごの骨が結合するまでに数か月間定着期間を設けなければならず、段階を多く踏むため、長い治療期間が必要になります。
入れ歯の治療期間は他の2つの治療に比べると圧倒的に短く済みます。2回の通院だけで終わる場合もあり、短期間で治療を終えることができるでしょう。

⑤費用

最後に費用面について比較していきます。
ブリッジは保険適用となる治療法のため、1万円以内で治療ができる場合もあります。審美性を高めるためにセラミック製のものにすると保険適用外となり、1本10万円程度かかります。
インプラントは保険がきかない自由診療となるため高額になり、1本あたり30~40万円が相場になります。機能面や審美性などで優れている分、費用がかかってしまいます。
入れ歯もブリッジと同様に保険適用になります。費用も1本3,000円程のものもあり、費用面ではメリットが大きい治療といえます。

まとめ

今回は、5つのポイントに着目して「ブリッジ」「インプラント」「入れ歯」の比較をしました。どの治療法にもメリット、デメリットがあることが分かりましたね。
ここで紹介しきれなかった特徴もまだまだありますが、かかりつけの歯科医院でよく相談し、ご自身にあった方法で治療をしていきましょう。