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口臭が気になるのですが、噛み合わせの悪さと関係ありますか?

2020年11月25日

西荻窪の善福寺歯科クリニックです。
今回は「口臭と噛み合わせの関係」についてお話しします。
口臭の原因は様々で、中には思わぬことで口臭を引き起こしているケースがあります。

例えば噛み合わせの悪さ、噛み合わせが悪ければ正常に噛めないことは想像できますが、
実は口臭の原因になっていることはご存知でしょうか。
口臭と噛み合わせ、一見無関係なこれらがどのようにつながっているのでしょうか。

噛み合わせ・口呼吸・口臭の関係

噛み合わせが悪いと口呼吸になり、そして口呼吸になることが口臭を引き起こします。
本来なら口の中は唾液で満たされており、唾液は細菌を流す役割を担っているのですが、
口呼吸になることで唾液が乾燥して口の中の細菌が停滞、ここで2つの問題が起こります。

問題1. 虫歯や歯周病にかかりやすい

口の中で細菌が停滞すれば、それだけ虫歯・歯周病にかかるリスクが高くなってしまうでしょう。
そして、虫歯・歯周病にかかることでこれらが原因による口臭が発生、
つまり口呼吸によって虫歯・歯周病にかかりやすくなり、実際にかかってしまうことで口臭が起こるのです。

問題2. 嫌気性菌が好む環境になる

口の中には様々な種類の細菌が存在していますが、中でも口臭の原因となるのが嫌気性菌です。
この細菌は、文字から連想できるとおり空気を嫌って乾燥した状態を好む特徴があります。
口呼吸となった口の中は嫌気性菌にとって理想の環境であり、働きが活発になって口臭を引き起こします。

一時的口臭と病的口臭

上記の説明から、噛み合わせの悪さによって口臭が発生する理由を理解していただけたでしょうか。
では次に、実際に口臭が発生してしまった場合の口臭対策について考えてみましょう。
おそらく、ほとんどの人は口臭対策としてガム・タブレットを口にすることを想像したと思います。

ただ、このような方法で対策できるのは一時的口臭のケースであり、
例えばビール・餃子などを口にした時などに発生する口臭にしか効果がありません。
病的口臭と呼ばれる虫歯・歯周病などによる口臭には、ガム・タブレットでは対処できないのです。

確かに、ガム・タブレットの香りで一時的に口臭を抑えることはできるでしょうが、
虫歯・歯周病が原因で口臭が起こっている以上、これらを治療しなければ口臭は改善されません。
その意味では、口臭は健康に危機がもたらされていることを伝えるSOSのサインといえるでしょう。

噛み合わせの悪さを治すには

噛み合わせに問題がある場合、どのようにして正常な噛み合わせへと改善するのでしょうか。
これは、主に次の3つの方法に分けられます。

歯を健康な状態にする

虫歯が原因で噛み合わせが悪くなっている場合、これらを治療することで改善できます。
ポイントは詰め物・被せ物などの人工物で、これらの高さを調整して噛み合わせを合わせます。
歯周病の場合も治療すれば歯が安定するため、噛み合わせを正常な状態へと治すことが可能です。

人工物の高さを調整する

現状虫歯がなくても、過去に治療を行って詰め物・被せ物を使っている場合、
これらの高さが合わずに噛み合わせが悪くなっているケースがあります。
高すぎると場合は削って改善、低すぎる場合は再製作に改善します。

矯正治療をする

歯並びが原因で噛み合わせが悪くなっている場合、矯正治療によって噛み合わせを改善します。
もっとも、矯正治療は歯並びを改善する治療のため、噛み合わせが改善されるのは実感がないかもしれませんが、
正常な歯並びになれば噛み合わせも正常になるため、矯正治療は噛み合わせの改善につながります。

唾液の分泌量を高める方法

噛み合わせの悪さが口臭の原因になるのは口呼吸になるからであり、
“口呼吸によって唾液が蒸発して口の中で細菌が停滞する”と説明しました。
そこで、少しでも唾液の分泌量を高めるために効果的な方法をお伝えします。

水分を補給する

身体の水分が不足すると唾液の分泌量が抑制されてしまいます。
このため、例え暑い日でなくても定期的な水分補給を心がけましょう。

ガムを噛む

唾液は噛む動作を行うことで分泌が促進されるため、ガムを噛めば多くの唾液が出てきます。
もっとも、ガムは虫歯の要因になるため、この場合はシュガーレスタイプのものを選びましょう。

よく噛んで食事する

上記の「ガム」で説明したとおり、唾液は噛む動作が多いほど分泌量が高まります。
このため、食事の時は急いで食べるのではなくよく噛んで食べることを意識してください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、口臭と噛み合わせの関係についてまとめます。

1. 噛み合わせ・口呼吸・口臭の関係 :噛み合わせが悪いと口呼吸になり、口呼吸になると口臭が起こる
2. 一時的口臭と病的口臭 :病的口臭の場合、原因となる病気を治療しない限り口臭は解消されない
3. 噛み合わせの悪さを治すには :原因によって改善方法が異なり、例えば矯正治療などが挙げられる
4. 唾液の分泌量を高める方法 :水分補給・ガムを噛む・よく噛んで食事するなどの方法がある

これら4つのことから、口臭と噛み合わせの関係について分かります。
ちなみに「口臭がする=噛み合わせが悪い」とは限りません。
あくまでそれは一例であり、思わぬ原因で口臭が起こっていることも考えられ、
そのため口臭を自覚した時は歯科医院で診察を受けてみると良いでしょう。